[過去ログ] 【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (368レス)
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266: パトリエーゼ ◆.ioWGZt2uA 2017/02/02(木)23:29 ID:zo2xLeN/(2/3) AAS
名前:パトリエーゼ・シュレディンガー
年齢:19
性別:女
身長:186
体重:78
スリーサイズ:長身だが体格はしっかりしている
種族:人間
職業:無職
性格:極めて疑心暗鬼で根暗
能力:「エーテル」の力による無属性魔法が使える。地味に力が強い。
省9
267: パトリエーゼ ◆.ioWGZt2uA 2017/02/02(木)23:40 ID:zo2xLeN/(3/3) AAS
「ゆぐどらしあ…?」
ここはどこだろう? それにしてもどうやってここまで辿りついたのか。
少しだけあった食料も尽き、あたしはもう腹ぺこだ。
冒険者ギルドからは騙されて変な女に殺されかけるわで、命からがら逃げてきたというのに。
運もよく、どうやらここは話が分かりそうな人たちが揃っているらしい。
どこかの学校? 教団とは違う、研究施設のようだ。
「ねえ、ちょっとそこの方、このあたりに食料の配給は…」
省20
268: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/02(木)23:52 ID:DPQixAXK(2/2) AAS
【ようこそ、歓迎するぞ!
では折角なので前章の順番を元にラテ殿→ジャン殿→我→パトリエーゼ殿という感じで開始しよう!
ノーキン殿は遭遇した時点で上のローテーションのどこかに入る感じで!】
269: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:47 ID:idk0E4bQ(1/7) AAS
「十二、十三、十四……」
あの古代都市への短い冒険が終わって数日。
私はこないだ放火騒ぎを起こし……放火騒ぎが起きてた宿屋の屋上にいた。
いや違います。放火魔が現場に戻ってきた訳じゃないです。
トレーニングをしにきたんですぅー。
今はティターニアさんの計らいでユグドラシアに泊めてもらっているけど、
走り込みとかはあそこじゃちょっとやりにくいんだよね。
で、今は逆立ち腕立て二十回セットの五回目なんだけど……。
「十八、十九……二十」
省31
270: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:49 ID:idk0E4bQ(2/7) AAS
え?余計な事に首を突っ込むな?はい、ごもっともです……。
けどもう手遅れ……ではないんだけど。
正直、今からでもジャンさん達に人間やめるの怖いし降ります、って言う事は出来る。
出来るんだけど……あれ、出来ちゃうじゃん。
……私がジャンさん達に近づいたのは、元はと言えばミライユさんが原因だ。
放っておけば、二人がミライユさんに殺されちゃうのではと思って、私は声をかけた。
でもその脅威はもう去ったし……お二人は、私よりずっと強かった。
……あれ?私、なんでジャンさんティターニアさんに付いていこうと思ったんだろ。
ミライユさんや、あの古代都市で出会った皆の事を忘れない為?
いや、指環を巡る旅に同行しなくたって忘れない事は出来る。
省32
271: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:50 ID:idk0E4bQ(3/7) AAS
……それから私は、暗くぼんやりした気分で、ユグドラシアに帰ってきた。
ティターニアさん達は……この時間なら、研究室かな。
研究室を訪れると、ティターニアさんは何やら薄めの冊子を読んでいた。
「あ……あの、ティターニアさん」
>「ジャン殿ラテ殿も見てみるか? なかなか面白いぞ」
「え?あ、あぁ……絵物語ですか?じゃあ、お言葉に甘えて……」
省32
272: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:50 ID:idk0E4bQ(4/7) AAS
私はティターニアさんへは向き直らず、そのまま助手さんの更に奥を見た。
研究室の扉の外。私がさっき、ぼんやりと通ってきた道のり。
アスガルドの発展を導いてきた導師様方。
これから先を作り上げていく大勢の学生達。
彼らとすれ違った廊下を。
そして……アスガルドそのものと言ってもいい、この都市に住まう人達。
高度な魔法技術と、それが見せてくれる夢を求めて集まった商人や冒険者達。
彼らが築く、賑やかな街並みを。
……指環を巡る戦いの中では、きっとまた、人を殺す時が来る。
それは、私じゃなくてもそう。
省27
273: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:51 ID:idk0E4bQ(5/7) AAS
>「あ、いやいや、怪しい者ではないんですぅ、その、食事を少々恵んでもらえれば
うーん、残念ながらものすごく怪しいです。
ていうかこっそり逃げ出す準備をしている辺り、自覚があるんだろう。
ふらふらしてるのが演技とは思えないし食べ物をあげるのは構わないんだけど、変に疑られても面倒。
なので、
「お食事が欲しいなら、部屋から離れてどうするんです?」
はい、毎度おなじみの【スニーク】アンド【ファントム】で背後に回らせて頂きました。
そのままふらっふらの背中を押して、研究室の中へ。
「はいはい、とりあえず壁に体預けて、座って。ふらふらじゃないですか」
省25
274: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:53 ID:idk0E4bQ(6/7) AAS
……と、閑話休題。
「つまり……もしかしたら、既に刺客はアスガルドに到着して、潜んでいるのかも。
本隊が到着して都市を包囲したら、中で騒ぎを起こして、侵攻のきっかけを作る。
私が作戦を練るなら、そうします」
アスガルドは、ユグドラシアで扱われる魔法技術や知識の危険性から、結構強固な外壁がある。
だけどそれも、外壁の上に立って攻撃を行う者がいなければただの飾りだ。
意識が完全に外敵に向いていれば……例えユグドラシアの導師であろうと、暗殺は不可能じゃない。
他にも井戸に毒を入れたり、風説の流布を行ったり……。
「まぁ、刺客がいるかもしれないと思っていれば、ここの導師様方なら遅れは取らないでしょう。
ホロカちゃんが早速活躍出来るかもしれませんね。
省34
275: ◆ejIZLl01yY 2017/02/03(金)23:54 ID:idk0E4bQ(7/7) AAS
【パティさんよろしくお願いします!
私は「なんでもする?じゃあ戦力に追加な!」とかいうキャラじゃないので浅めに絡ませて頂きました。
なんかいい感じに恩に感じて下さい】
276: オークの集団 ◆ceap50eg.2 2017/02/04(土)08:28 ID:UPvCiZV/(1) AAS
それと時を同じくして、ユグドラシアにオークの集団現る!!
既にユグドラシア魔法学院内は「敵の斥候」の一人によって仕掛けが作られていた。
転送陣(いわゆるH×Hのノヴさんのアレみたいなやつ)が各地に張られ、「敵」は
まず残虐で屈強な破壊者を送り込んできた。
ヒュン・・・・・ヒューイ!
妙な音とともに徐々に具現化されたのは、身の丈2m以上はあろうかというオークの集団だった。
肉体は鍛え上げられており、三人の戦士と一人の魔術師の計四名で構成されている。「敵」の斥候部隊だ。
ほぼ全裸で緑色の皮膚を持つ彼らは「ただただ破壊しつくし、略奪しつくし、逃げろ」という命令に従い、まずは
近くにいた研修生の少女二人を襲った。
「おっ、女だゼ」「女、女、女〜♪」「もしかして俺らに≪ヤられたいんじゃないの〜♪≫」
省24
277: ジャン ◆9FLiL83HWU 2017/02/04(土)16:08 ID:5t5RArOu(1/3) AAS
地底都市での指環を巡る戦いから数日。
ジャンとラテはティターニアの紹介でユグドラシアに賓客として迎えられたが、
冒険者として長く過ごしてきたジャンにとっては、もてなされるという経験はどうにも慣れなかった。
せっかくなので、ジャンにもできるような頭を使わない仕事がないか探してみると
この学園にある大図書館の蔵書点検手伝いという仕事があった。
地底都市で拾った装飾品や宝石を売った金で新しく防具を買い揃え、少々財布が軽くなっていた
ジャンにとってこれはちょうどいい小銭稼ぎだ。
早速大図書館へと続く渡り廊下を渡っていると、ふと外の景色が目についた。
ユグドラシアを囲む街並みは活気に溢れ市場は人で賑わう中、何故かその上の風景に。
健全な発展と言える景色の中、ラテが建物の屋上で一人、トレーニングをしている。
省11
278: ジャン ◆9FLiL83HWU 2017/02/04(土)16:08 ID:5t5RArOu(2/3) AAS
そう書かれた一文を見て、ふとティターニアを見る。
ジャンはハイランドで使われている文字はある程度読めるが、すらすらと読むことは難しい。
そのためややこしい言い回しや面倒な文法をところどころ見つけては、ティターニアに教えてもらっていた。
>「ジャン殿ラテ殿も見てみるか? なかなか面白いぞ」
視線が合った瞬間、ティターニアから冊子を渡された。
魔術が生まれつき使えないエルフが肉体を徹底的に鍛え、その筋肉であらゆる敵をなぎ倒すというストーリーだ。
中盤で主人公が故郷に帰り、森にある木を片っ端から粉砕して修業しているところを読んでいたところで、
>「ティターニア様、大変大変!」
ジャンは、読書の時間は終わったと直感で理解した。
二人の話を聞きながら研究室に置いてあった鉄の篭手と鉄兜を装備して、ミスリル・ハンマーを腰のベルトに留め具で固定。
省22
279: ジャン ◆9FLiL83HWU 2017/02/04(土)16:09 ID:5t5RArOu(3/3) AAS
それからしばらくラテの話を聞き、強烈な一撃を見舞って退かせた方がいいという結論になった。
>「……もし、ここの導師様方が難色を示したら。いえ、示さなくても……攻撃は私が……あるいは私も、やります。
私には手製の爆弾と、この【不銘】がある。尻尾巻いて逃げ出すまで、爆撃してやりますよ」
「そう急ぐんじゃねえ。こういう時は大体勝つこと前提で動いてるもんだ、冒険者って奴はな。
斥候やら暗殺者のことも気になるが、指揮官を捕まえて城壁にでも吊るしてやれば逃げるだろうよ」
地底都市での戦いから、ラテが戦闘の話になるとどうも様子がおかしい。
殺人を割り切ることができたと思っていたのだが、悩んだ末にまずい方向に動いてしまったのかもしれない。
ラテも落ち着かせる必要があるのかとジャンが考えた矢先、研究室のドアが乱暴に開かれた。
>「聞こえネェのカ?壁に手をついてケツこっち向ケロ、できればパンツも脱いどケ。あ、そこの男はこっち来ナ」
省11
280: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/04(土)21:11 ID:XGgG/LDW(1/6) AAS
学園での滞在中、ラテは街に出てはトレーニングに勤しみ、ジャンは図書館の手伝いをしたり研究室で勉強をしたりしていた。
ジャンにいつものように本の文章を教えていたところ、彼の首で光る物に気付く。
「おや、そのアミュレットは授業の課題のものではないか。貰ったのか、お主なかなか隅に置けぬな」
と軽口を叩いていると、ラテがどことなく思いつめたような様子で帰ってきた。
>「あ……あの、ティターニアさん」
ラテは地底都市での戦い以来、どこか様子がおかしい。
やはりミライユを救えなかったのが彼女の心に影を落としているのだろう、とティターニアは推察する。
ラテは元々トレジャーハンターで、人間相手にドンパチするような類の冒険者ではない。
自ら人を手にかけたのは初めてだったのだろう。
ミライユは本気でこちらを殺す気で向かってきていて、殺らなければ殺られていた。正当防衛だ。
省23
281: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/04(土)21:15 ID:XGgG/LDW(2/6) AAS
>「はいはい、とりあえず壁に体預けて、座って。ふらふらじゃないですか」
>「ほれ、黒パンだ。さっき食堂からもらってきた」
素早いラテがいち早く動いた。
ジャンもパンを差出し、一緒に食堂に来るか、と聞くまでも無くあれよあれよという間に食事が用意された。
「そなたもソルタレクのギルドのごたごたに巻き込まれたのか? 全く仕方のないギルドだ。
安心せい、ここはあの冒険者ギルドとは無縁……むしろどうやら今のところ敵対している組織だ」
>「落ち着いて、ゆっくり食べて下さいね」
パトリエーゼが食べている間、暫し元の話題に戻るティターニア達。
省20
282: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/04(土)21:26 ID:XGgG/LDW(3/6) AAS
一説には共和国最強勢力とも噂されるユグドラシアだが
強さを敵を殲滅する殺傷力という尺度で測ると、もっと強い組織がたくさんある。
普通に考えれば、戦闘を本業とする組織に学者集団であるユグドラシアが敵うはずはないのだ。
むしろユグドラシアが得意とするのはその逆。
いかに相手を殺さずに、更には傷つけずに戦意喪失に持ち込むかとか
集団戦においてはいかに敵陣に大混乱を巻き起こして有耶無耶にして終わらせるか、等を日夜研究しているのだ。
ティターニアがいつぞやの宿屋の主人に使った黒板超音波の魔術などはその一例である。
また、その戦術も他の組織とは一線を画し、良く言えば特異、実も蓋も無く言えば非常識なものが頻繁に飛び出る。
魔術師ギルドですら冒険者に共通する戦闘のセオリーというのに則っていたりするものだが
ユグドラシアはどこまでいっても本質は戦士ではなく学者集団、そんなものは知ったこっちゃないのだ。
省18
283(1): ノーキン&ケイジィ ◆AOGu5v68Us 2017/02/04(土)21:27 ID:RTchBiuy(1) AAS
【この土日のうちに導入書き入れます。遅くなってすみません!】
284: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/04(土)21:28 ID:XGgG/LDW(4/6) AAS
>「聞こえネェのカ?壁に手をついてケツこっち向ケロ、できればパンツも脱いどケ。あ、そこの男はこっち来ナ」
ティターニアはドン引きと呆れと物珍しさが合わさったような複雑な表情で杖を取る。
「お主ら……我のような者でもいいとはオークとしては随分ゲテモノ趣味なのではないか?」
オーク女性に相手にされなくてこうなったのか、それとも元々特殊性癖なのか、疑問は尽きない。
ジャンを見ていれば分かるように、当然この世界のオークが一般的にこんな感じではないわけで……
“何故か広まってしまった間違ったオークのイメージ”の理想的なフォルムを体現し過ぎていて、逆にこんなの実在したのか、と思ってしまう。
>「ヒャッハー! 女と財宝ヨコセ。命だけは助けてやル」
>「――黙ってろッ!」
省8
285: ティターニア ◆KxUvKv40Yc 2017/02/04(土)21:30 ID:XGgG/LDW(5/6) AAS
一方、オークに襲われて地面に放置された研修生らしき少女に追いすがり泣いている眼鏡の男がいた。
「うええええええええん! メアリーちゃぁああああああん! スーちゃぁあああああああん!!」
そこに同僚らしきやはり眼鏡の男が歩み寄り、そっと肩に手を置く。
「彼女たちは犠牲になったのだ、生徒を守るための尊い犠牲に、な……」
魔術工学研究室――ただでさえ紙一重な者が集うユグドラシアの中でも更に一際異彩を放つ、眼鏡率が異常に高い集団である。
彼らは飛空艇以外にも様々な物を同時並行して開発しており
このメアリー&スーは彼らがあふれ出る煩悩を研究への熱意に変換して開発した美少女型ゴーレムのプロトタイプだった。
どうも研究室が男ばかりでむさくるしいということで、最近は研修生の中に紛れ込ませて楽しんでいたのだ。
転送陣が開く気配を、早速精霊を使っての警戒にあたっていたホロカが感知し、見張りとして配置していたのだが――
見た目等に力を傾け過ぎ、戦闘力が疎かになっていたのが敗因であった。
省8
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