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【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (368レス)
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◆ejIZLl01yY
2017/02/03(金)23:50
ID:idk0E4bQ(3/7)
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271: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/02/03(金) 23:50:07.97 ID:idk0E4bQ ……それから私は、暗くぼんやりした気分で、ユグドラシアに帰ってきた。 ティターニアさん達は……この時間なら、研究室かな。 研究室を訪れると、ティターニアさんは何やら薄めの冊子を読んでいた。 「あ……あの、ティターニアさん」 >「ジャン殿ラテ殿も見てみるか? なかなか面白いぞ」 「え?あ、あぁ……絵物語ですか?じゃあ、お言葉に甘えて……」 ……出鼻を挫かれてしまった。 えっと、とりあえず受け取っちゃったからには読んでみよう……あ、これ面白い。 エルフの戦闘者って聞くと、大抵の人はまず魔法使いを連想すると思う。 そして次に弓使いや、流麗な技を扱う剣士とか、かな? でも彼らの適性はあくまでも魔法一辺倒。 全体的に器用ではあるけど、別に剣や弓をあえて使うほどの種族的素質はないんだよね。 ただ魔法ばかりに頼っていては、他種族との戦いで対策を取られた時、 それがそのまま絶滅の危機に繋がりかねない。 だからやむを得ず、剣や弓の技術も磨いてきたってだけ。 でも、やむを得ず使われてきたから優れていない……って訳じゃない。 むしろ逆。やむを得ず使わなきゃならないからこそ、その技は研鑽され続けてきた。 森に生きる彼らが特に得意とする風や水の魔法。 それらを用いた身体操作や技の数々は、冴え渡るという表現がまさしく相応しい。 私も一度エルフの剣士さんとご一緒した事があったんだけど、いやホント見事なもんだったよ。 水の力を身に宿して繰り出される流れるような動きは、剣技の「起こり」が感じ取れないの。 遠目から見てる私ですら、気が付いたら魔物が斬り伏せられていた、って感じだったもん。 ……でも、それらはあくまで魔法を剣技に流用しているからこその代物。 この絵物語の主人公であるエルフさんは違う。 「……面白かったです」 生まれながらにして一切の魔法が使えないエルフが、肉体を極限まで鍛え上げ、連邦の宮廷武官にまで上り詰める。 しかもそれが、実在した人物の話だって言うんだから……私みたいな小娘にはもう、感服するしかない。 もし、この人が今の私を見て、この心の内を明かしたのなら……なんて思うんだろう。 いや……詮無い事を考えるのはやめよう。 「ティターニアさん……あの、指環の勇者御一行の、話なんですけど」 >「ティターニア様、大変大変!」 ……うぅ、また何か邪魔が入ってしまった。 言い出すのが遅くなれば遅くなるほど気まずくなるし、困ったなぁ……。 >「魔術師ギルドから情報が入ったらしくて……主府の冒険者ギルドの一団がここを襲撃しに向かってるらしい!」 私は思わず、後ろを振り返った。 ホビットの助手さんは慌てて走ってきたのか息も絶え絶え。顔色は蒼白だ。 どう見たって嘘をついている様子じゃない。 ……ミライユさんの言葉は、嘘じゃなかったのか。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/271
それから私は暗くぼんやりした気分でユグドラシアに帰ってきた ティターニアさん達はこの時間なら研究室かな 研究室を訪れるとティターニアさんは何やら薄めの冊子を読んでいた ああのティターニアさん ジャン殿ラテ殿も見てみるか? なかなか面白いぞ え?ああぁ絵物語ですか?じゃあお言葉に甘えて 出鼻を挫かれてしまった えっととりあえず受け取っちゃったからには読んでみようあこれ面白い エルフの戦闘者って聞くと大抵の人はまず魔法使いを連想すると思う そして次に弓使いや流麗な技を扱う剣士とかかな? でも彼らの適性はあくまでも魔法一辺倒 全体的に器用ではあるけど別に剣や弓をあえて使うほどの種族的素質はないんだよね ただ魔法ばかりに頼っていては他種族との戦いで対策を取られた時 それがそのまま絶滅の危機に繋がりかねない だからやむを得ず剣や弓の技術も磨いてきたってだけ でもやむを得ず使われてきたから優れていないって訳じゃない むしろ逆やむを得ず使わなきゃならないからこそその技は研され続けてきた 森に生きる彼らが特に得意とする風や水の魔法 それらを用いた身体操作や技の数は冴え渡るという表現がまさしく相応しい 私も一度エルフの剣士さんとご一緒した事があったんだけどいやホント見事なもんだったよ 水の力を身に宿して繰り出される流れるような動きは剣技の起こりが感じ取れないの 遠目から見てる私ですら気が付いたら魔物が斬り伏せられていたって感じだったもん でもそれらはあくまで魔法を剣技に流用しているからこその代物 この絵物語の主人公であるエルフさんは違う 面白かったです 生まれながらにして一切の魔法が使えないエルフが肉体を極限まで鍛え上げ連邦の宮廷武官にまで上り詰める しかもそれが実在した人物の話だって言うんだから私みたいな小娘にはもう感服するしかない もしこの人が今の私を見てこの心の内を明かしたのならなんて思うんだろう いや詮無い事を考えるのはやめよう ティターニアさんあの指環の勇者御一行の話なんですけど ティターニア様大変大変! うぅまた何か邪魔が入ってしまった 言い出すのが遅くなれば遅くなるほど気まずくなるし困ったなぁ 魔術師ギルドから情報が入ったらしくて主府の冒険者ギルドの一団がここを襲撃しに向かってるらしい! 私は思わず後ろを振り返った ホビットの助手さんは慌てて走ってきたのか息も絶え絶え顔色は蒼白だ どう見たって嘘をついている様子じゃない ミライユさんの言葉は嘘じゃなかったのか
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