[過去ログ] 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた第110章R [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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887: 始末記 2017/01/31(火)00:56 ID:lFkMC8Ha(3/8) AAS
「全門発射!!」
「自衛隊の第一潜水艦隊からも魚雷の発射を確認。」

各艦からMk 48 魚雷が12発、89式魚雷6発がドミトリエヴナを目指す。
また、ドミトリエヴナからみて南東の方向に展開する海上自衛隊第一潜水艦隊の8隻からも48発の89式魚雷が発射される。
ドーム都市であるドミトリエヴナの各所で爆発が起こり、大量の海水が流入する。
流入した海水は、瀑布となって海蛇人の民に叩きつけられた。
破壊された建物や流れ出した漂流物が民や兵士を押し潰していく。
冬眠の為に家屋で寝ていた海蛇人達は逃げることも出来ずに死んでいく。
都市が拡充する度に社会問題となって放置されていた内部の旧外壁が海水を受け止めるが、ドミトリエヴナの1割が水没した。

海上自衛隊
潜水艦『そうりゅう』

転移後に建造されたそうりゅう型潜水艦『せいりゅう』を旗艦とする新造艦で固められた第一潜水艦隊。
そこからただ1隻、そうりゅう型最古参の『そうりゅう』は米第15潜水隊のお目付け役として派遣されていた。
艦長の内海二等海佐は今回の作戦に些か消極的に参加していた。
まさか海上自衛隊の潜水艦で都市攻撃の任務に携わるとは思っても見なかった。

「都市から複数の中型海洋生物が出現!!
こちらに向かっています。」

想定された事態だ。
シュモク族からの情報提供により、海蛇人が保有するシーサペントは七匹。
出現したのは五匹。
進路上には幾つもの定置網と接続した機雷が敷設してある。
定置網には幾つもの肉片がぶら下げられており、その臭いに釣られて食い付いたシーサペントの二匹が機雷の爆発に巻き込まれてバラバラに粉砕される。

「『シカゴ』が・・・
そのデコイ・・・
いえ、ゴミを放出しました・・・」

ソナーからの報告を副長の酒井三佐が内海艦長に伝えると、眉を潜められた。
『シカゴ』が放出したのは、艦内の生ゴミや排泄物を詰めたタンクだ。
この臭いにも惹かれたのか、自由な動きでこちらに向かっていたシーサペントが真っ直ぐ向かってきてくれる。
潜水艦の観測機器では高速で泳ぐ海洋生物を捉えにくい。
ならば餌を撒いて向かうからこちらの攻撃範囲に入ってもらったのだ。

「海洋汚染だよなあ・・・
まあ、文句を言うエコロジストなんかいないしな。」

サミットから半年。
日米を含む多国籍軍は海棲亜人の都市攻撃の準備を整えた。
海上プラットフォームを移動させて中継基地を造り上げた。
都市周辺に定置網を設置して封鎖の実施。
周辺海域の調査や同盟を持ち掛けてきた種族との交渉や魚雷の増産など多岐にわたる。

「魚雷、全門発射!!」

各艦から発射された18発の魚雷が殺到したシーサペントに次々と炸裂してその巨体を引き裂く。
また、それとは関係無く第一潜水艦隊から発射された48発の魚雷がドミトリエヴナに直撃する。

「一匹突破!!」

酒井三佐が叫びながら報告する。
シーサペントが魚雷の撃てない潜水艦の側面に回り込んだ。

「背後に回り込まれました。」
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