[過去ログ] 【西岡千史】羽生結弦などの「ゆとり世代」が黄金世代になった理由 ゆとり教育については、第一次安倍政権で見直しが叫ばれ… (1002レス)
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(16): (^ェ^) ★ 2018/02/24(土)20:15 ID:CAP_USER9(1) AAS
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 1994年生まれに日本中が熱狂している。

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦、冬季五輪で日本初となる金・銀・銅の「メダルコンプリート」の高木美帆。野球界に目を向ければ、投打二刀流で世界を驚かせ、今季からメジャーリーグに挑戦する大谷翔平──。いずれも今を代表するアスリートで、1994年生まれの23歳。すでに日本のスポーツ史に残る黄金世代を形成し、「羽生・大谷世代」とも呼ばれている。

 その顔ぶれには、驚かされるばかりだ。

 2016年のリオ五輪では、水泳の萩野公介が男子400メートル個人メドレーで金メダルのほか、同大会で銀と銅も獲得した。高木と同じく「メダルコンプリート」の達成者だ。また、400メートル個人メドレーでは、瀬戸大也も3位で一緒に表彰台に立った。瀬戸も1994年生まれだ。

 リオの金メダリストでは、レスリング女子の川井梨紗子に土性沙羅、柔道男子のベイカー芙秋も1994年生まれ。リオ五輪で日本選手が獲得した12種目の金メダルのうち、4種目を1994年生まれが占めた。 

 なぜ、これほどの逸材がそろったのか。スポーツジャーナリストの玉木正之氏は、こう分析する。

「2011年にスポーツ基本法が施行されて予算が増え、選手の海外遠征や外国人コーチの招聘にお金が使えるようになった。羽生結弦も高木美帆も、いずれも外国人コーチです。また、国の選手強化プログラムでも英語の授業が入るなど、“国際人”としてのスポーツ選手が増えている。メダリストの育て方が変わったのです」

 一方で1994年生まれといえば、世間一般では「ゆとり世代」と呼ばれ、上の世代から批判されることも多い。「ゆとり世代」とは、授業時間と教科内容が削減された学習指導要領、いわゆる「ゆとり教育」のカリキュラムで小中の学校生活を過ごした世代を指す。広い意味で、1987年4月2日から2004年4月1日生まれが該当する。

(略)

 ゆとり教育については、2007年の第一次安倍政権で見直しが叫ばれ、現在の授業時間数は約1割増えた。一部では、週休2日制の見直しを求める声も出ている。だが、寺脇氏はこう話す。

「授業時間はたしかに増えましたが、ゆとり教育で導入された教育理念は基本的に変わっていません。最近では学ぶ側が討論や体験などを通じて学習する『アクティブ・ラーニング』の重要性が言われていて、これはゆとり教育の進化系のようなもので、目指す方向性は同じです。世界を驚かせる若者は、これからも出てくるのではないでしょうか」

 これまでいわれなき批判を受けてきた「ゆとり世代」。年上世代が「今どきの若者は……」などとうっかり口をすべらせると、世界を相手に戦う後輩に「今どきの中年はねぇ」と理路整然と論破される日も近いかもしれない。(AERA dot.編集部・西岡千史)
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