[過去ログ] 【佐藤浩市事件】太田光、百田尚樹氏らに毒!「安倍さんも迷惑だろうね、馬鹿な連中が自分の味方で」★4 (1002レス)
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919: 2019/05/17(金)17:06 ID:ntERtz6O0(1/4) AAS
●権力におもねった御用文化人の末路(1)〜
 「戦争の責任はどうとられたか」より

昭和初年代に陸軍内部の皇道派将校と連携して、イデオロギー
攻勢の旗ふりを演じた学者の一群がいる。自らと立場を異にする
学者や文化人に、「共産主義者だ」「自由主義者だ」「天皇制への
反対論者だ」と、次々にレッテルを貼り、そして葬ろうとしたのである。

彼らのあまりにもファナティックな意見に、どんな立場の学者も
呆れ果ててはいたが、陸軍内部の長老や貴族院議員がときに
その意見に便乗して騒ぎたてるので恐れられてもいた。

『原理日本』という雑誌を足場にしていた国史学者・蓑田胸喜は、
省15
921: 2019/05/17(金)17:06 ID:ntERtz6O0(2/4) AAS
●権力におもねった御用文化人の末路(2)

蓑田には『学術維新原理日本』(昭和八年刊)という大部の著作がある。
雑誌『原理日本』に書いた論文をまとめた書である。

この書を手にとってみると、あまりにも異様なので驚かされる。
本文が五号活字でつづいている。それが突然、初号ぐらいの大きさの
活字で二行ほどとって「国賊美濃部達吉」とか「不忠不臣の輩」という
活字だけが組まれている。
その頁を開くと本文中のこの活字だけが目につくのである。
まさにこの書は凶器であった。
胸喜は「狂気」で、そして「凶器」であったのだ。
省11
922: 2019/05/17(金)17:06 ID:ntERtz6O0(3/4) AAS
●権力におもねった御用文化人の末路(3)

太平洋戦争の間も、陸軍の音頭とりをしていたが、すでに時代が彼の言う通りに
なったからか、あるいは彼を利用した勢力がもう用なしになったと判断したためか、
蓑田の動きは表面にでることはなかった。
陸軍が政治的権力に近づくときの闇夜の提灯のような役割であった。

蓑田をよく知っているはずの世代の学者を訪ねて、蓑田の動きを書いてみたいと、
私は申しでた。するとその学者は、蓑田の名を口にするのも汚わしいといった口ぶりで、
「やめなさい。あんな男のために時間を使うのは無駄です」といった。表情は青ざめていて、
本当に鳥肌がたっているようであった。その異様さにわたしは驚かされた。

蓑田のその後をたずねていくと、昭和二十一年一月に熊本の山中で縊死
省5
923: 2019/05/17(金)17:06 ID:ntERtz6O0(4/4) AAS
●権力におもねった御用文化人の末路(4)〜
 「戦争の責任はどうとられたか」より

戦時指導者となれば、国策に対する責任(それが日本では少々暖昧になっているが)は、
決して少なくないわけだから、自死であろうと生前の政治行動は充分に批判の対象になる。
そのことをもっと冷たくいえば、自死は決して免罪になることを意味していない。

自死のことだが、これは九月十日以前と十一日以降には、大きなちがいがある。
戦前、戦時下の指導者の自死のなかでも九月十一日以降となると、その意味が異なってくる。

この日に、GHQは戦犯リストをつくり、その逮捕第一号として東條英機の逮捕に向かったが、
東條は自死(未遂)している。
杉山元の自死も九月十二日のことだから、表向きは太平洋戦争の責任をとってとなっているが、
省7
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