[過去ログ] 【テレビ】『はだしのゲン』めぐって大激論 竹田恒泰氏「はだしのゲンは事実じゃない。日本共産党系と日教組の雑誌に掲載された」★3 [ネギうどん★] (534レス)
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13: 2023/05/06(土)00:13 ID:Ovg+3Fry0(2/4) AAS
人間性の更なる喪失――他者の苦しみへの無関心
第二次世界大戦の恐怖と流血によって多くの人が他人の苦しみに無関心になった。
のちに著名な物理学者となるフリーマン・ダイソンは、三〇〇機の爆撃機で編成された
イギリス空軍の爆撃機派遣団「タイガー・フォース」の一員として沖縄に配属される直前にあり、
他人の苦しみに無関心になる過程をこんなふうに説明している。
十分に守りを固めていたドイツ人の殺戮より、無防備な日本人を殺戮し続けたことに私は不快感を覚えた。
それでも私は止めなかった。戦争にどっぷり浸かったころには、平和のことなど頭から消えていた。
憎悪も慚愧の念もなく殺しつづけた私の魂の空しさを言葉にできる人は現代詩人にはいないだろう。
しかしシェークスピアは理解していた。そしてマクベスにこう言わしめた。
「血の流れにここまで踏みこんでしまった以上、今さら引き返せるものではない、思いきって渡ってしまうのだ」
(『マクベス』福田恒存訳、新潮社より引用)。
作家で社会批評家のドワイト・マクドナルドは、広島で惨劇が起きる前にこの人間性の喪失をすでに的確に描写している。
一九三八年にフランコ将軍の爆撃機がスペインの民間人を何百人も殺したときの「わが目を疑う恐怖と義憤」が、
東京で民間人数十万人が殺されたときの「見下げはてた無関心へ」と変貌する過程を、彼はこう説明した。
「私たちは虐殺というものに麻痺してしまったのである。
ミトリダテス六世は毒に対して免疫をつけるために毎日少量の毒を摂取し、その量を徐々に増やしたと伝えられる。
この一〇年で徐々に惨事が増えてきたために、私たちはみな程度の差こそあれ『道徳のミトリダテス六世』になったのだ。
他人への共感に対する免疫を獲得したのである」。
「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下」 P368-369より
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