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興行収入を見守るスレ5656 (1002レス)
興行収入を見守るスレ5656 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/
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816: 上原浩治(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) [sage] 2022/09/10(土) 03:04:17.29 ID:8ho8j4Cua 「そうだね、ジェイ。今宵は、魔王復活の第一段階だ。魔物たちも紅月で不死身になる。余興を楽しませてもらうよ」 少女が言い終わった後、少女は掌を広げた。 少女の掌の上に載った小さな銀色の球。 少女は掌を翻し、小さな銀色の球を床に落とした。 床に落ちた銀色の球は閃光の後、煙が噴出された。 け、煙玉か。 オラは咳き込んだ。 オラは煙の中で、怒鳴っているルエラ姫に手を伸ばす。 「放せっ! 魔王の生贄なんてごめんよ! カイトー! 絶対助けに来て! じゃないと、呪ってやるからねっ!」 煙が充満する中。 アスカがルエラ姫を肩に担いでオラの横を通り過ぎる影が見えた。 オラは悔しくて、床を何度も叩いた。 、なにやっとんじゃ、オラは。 このままだと、ルエラ姫は魔王の生贄になる。それでええんか? 百年前に討伐隊によって封印された魔王。アルガスタで有名な話じゃ。 天生牙、オラに力を貸してくれ。ルエラを守りたいんじゃ。 オラは歯を食いしばって、天生牙を握り締め、天生牙を引き寄せる。 オラの涙が、天生牙の刀身に沁みる。 涙が一粒、天生牙の刀身に沁み。 二粒、三粒、四粒、五粒と、天生牙の刀身に涙が沁みる。 その時、オラの涙に反応したのか、天生牙が眩く青白く煌めく。 天生牙? オラは天生牙を見つめた。オラに応えてくれたんか? それを合図にオラの身体を青白い光が包み込み、オラの身体が軽くなった。 さすがにお腹の傷は治らんか。動くにはこれで充分じゃ。 オラは天生牙を床に突き刺し、お腹を押さえて立ち上がった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/816
817: 松坂大輔(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) [sage] 2022/09/10(土) 03:04:55.18 ID:8ho8j4Cua オラはよろめきながら、ルエラ姫の寝室の扉を出た。 床にオラの血が滴る。 ルエラ姫の寝室を出た傍の壁に凭れ、左右を見る。 ルエラ姫の姿が見当たらない。 どこじゃ、ルエラ姫。今、行くで。 その時、廊下の柱時計が午前0時を知らせる鐘が鳴る。 窓ガラス越しに月を見上げる。 さっきまで青白かった月がみるみる紅く染まっていく。 「これが……ルエラ姫が言っておった、百年に一度の紅月か。二人で見たかったのう。それにしても、不気味な月じゃわい」 オラは窓ガラス越しに、紅月を見上げて鼻で笑う。 その時、廊下の紅い絨毯の上に黒い魔法陣が現れ、魔法陣が紅く光る。 魔法陣の中から、低級魔物が現れた。次々と魔法陣が現れる。 野犬の様な魔物、烏の様な魔物、猿の様な魔物、鬼の様な魔物、大鎌を持った死神のような魔物。 どの魔物も眼が紅く光り、獣は涎を垂らし低く唸り、武器を振り回している。 こいつら、オラの血に寄ってきたんか? 王族を攫う仕事をサボって、そげにオラと遊びたいんか? オラは天生牙を床に突き刺し、おもむろに立ち上がった。 「オラの最期の仕事じゃ。ルエラ姫、すまん。そっちに行けそうにないわい。思った以上に傷が深いで。じゃけえ、お前ら、行くでぇ!」 オラは天生牙を握り締め、お腹からの出血に構わず、魔物に向かって駆け出した。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/817
818: 松中信彦(光) (アウアウウー Sa9d-yILz [106.130.72.50]) [sage] 2022/09/10(土) 03:05:33.98 ID:8ho8j4Cua 天生牙一振りで、魔物の身体が一つの光の玉となって弾け飛んだ。 これが、天生牙の本当の力なんか? 天生牙の刀身が青白く光っている。 魔物を倒す度に、傷が癒えるような気がする。 オラは次々に魔法陣から現れる低級魔物を斬り倒しながら、廊下を駆けた。 お腹の傷を押さえながら。意識が遠のいて倒れながらも。 その時、窓ガラスから、火矢が窓ガラスを突き破り、火矢が壁に突き刺さる。 魔王軍の奴ら、城を燃やす気か。 オラは煙臭い廊下を口許を手で覆いながら進み、階段をよろけながら下りる。 階段の踊り場で、階段を上がってくるジンと出くわした。 ジンがオラの肩に手を置いた。 「カイト、まだいたのか。ここは危険だ。早く脱出するんだ。わたしは他に生存者がいないか、見回ってくる」 ジンは上を見上げて、オラに注意を促す。 ん? なんでシンがルエラ姫を担いどるんじゃ? 「おい、ジン。なんでルエラ姫を肩に担いどるんじゃ?」 オラはジンの肩に担がれたルエラ姫を見て、オラは首を傾げた。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/818
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