[過去ログ]
興行収入を見守るスレ5656 (1002レス)
興行収入を見守るスレ5656 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
抽出解除
レス栞
あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
774: syamu(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:22:44.42 ID:8qrRT5uv0 ☆ディーネとカイト☆ ディーネは腕を組んでそっぽを向き、鼻と喉を鳴らして笑う。 「わかっとるわい。せいぜい振り落とされんように気を付けることじゃ」 ディーネはびしっとオレを指さすと、不敵に笑って片方の指を弾いて鳴らす。 すると、ディーネの身体がぼんっと音を鳴らして白い煙に包まれる。 オレは煙臭くて咳き込み、煙を手で払いながら煙に目を凝らす。 数秒後に一陣の風が舞い、白い煙の中から両翼を広げて雄叫びを上げ、二本足で立った白色のドラゴンが現れた。 ディーネは炎を吐いて火の粉が舞い、両手を地面にどすんと突いた。 間抜けなことに火の粉がディーネの翼に降って、ディーネの翼に火が点く。 ディーネは翼に点いた火を消そうと必死に翼を羽ばたかせたり、翼に振り向いて鼻息を吹いたりして暴れている。 オレはそんなディーネを見て、腰に手を当てて額に手を当て、瞼を閉じてやれやれと首を横に振る。 「なにやってんだよ。無暗に炎吐くからだろ。火事になるだろが」 オレは瞼を閉じたまま肩を竦めてため息を零す。 ディーネが暴れる度に地響きと、翼を動かす度に悪戯に風が舞う。 「ちょっとドジッタだけだろ!」 ディーネが地面を左に右に転がりながら、やたら暴れながらの怒声が聞こえる。 ディーネがオレの傍で立ち止り、オレは何かと思いディーネを見上げる。 ディーネは不敵に笑い、腹いせに荒い鼻息を吐くとオレは吹っ飛んだ。 オレは顔の前で両腕をクロスさせる。 「なにするんだよ! お前、ドラゴンになると態度がでけぇんだよ!」 オレは吹っ飛びながら腕を下げて叫び、ディーネに拳を振り上げる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/774
775: 岩間好一(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:23:50.19 ID:8qrRT5uv0 オレは尻を盛大に地面に打ち付け砂埃が舞う。 尻を擦りながら、ディーネを指さす。尻に小石が食い込んで痛い。 「ディーネ! 覚えてろよ! こいつで仕返ししてやるからな!」 オレは胸のオーヴを握り締め、片方の手でオーヴを指さした。 ディーネは二本足で立って腕を組み、鋭い牙を覗かせて不敵に笑いオレを見下ろしている。 「オーヴの力もロクに使いこなせないひよっこがかい? 笑わせるんじゃないよ。……ここにいると危険だ。さっさと逃げるよ」 ディーネはオレを皮肉った後に、何かを感じ取ったのか急に空を仰ぎ、瞼を閉じて肩を竦めて首を横に振る。 両手を地面に静かに突いて、首を左右に振りながら四本足でオレに近づく。 オレは胡坐をかいて不思議に思って腕を組んで首を傾げる。 ディーネはオレの傍まで来ると背中に乗れと言わんばかりに、ディーネは両翼を羽ばたかせて顎をしゃくる。 オレは立ち上がってズボンの汚れを両手で払う。 オレが顔を上げるとディーネは不敵に笑い、またディーネは鼻息でオレを吹き飛ばす。 今度は樹の幹にオレの背中が激突する。背中が軋んだ。 樹の幹からずり落ちて、地面に尻を強く打ち付ける。 オレは尻が痛くて尻を擦りながらディーネを指さす。指さす手に力を入れて、手が震える。 あいつ、オレに恨みでもあるのかよ。 オレをオーヴの主と認めたわけじゃないから苛立ってるのか? 「てめぇ! 絶対わざとだろ! オレを引っかけやがったな!」 尻を擦りながら顔を上げると、切り株ベットや木の枕、木のテーブルが消えていた 魔道具ってやつか。いいよな、魔法が使える奴は。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/775
776: 唐澤貴洋(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:24:34.43 ID:8qrRT5uv0 オレがディーネに顔を戻すと、ディーネは瞼を閉じて二本足で立ち上がり肩を竦める。 「引っかけたつもりはないんだけどねぇ。ただ、お前をオーヴの主と認めたくないだけさ。状況は不味くなってるのは確かだよ」 ディーネは地面の匂いを鼻で嗅いだり、しきりに頭を上げて左右に首を振る。 オレは尻を擦りながら、怒りでディーネに拳を振り上げる。 「おい、ディーネ! 少しくらい休憩させろ! さっき食ったばっかだぞ!? 戻しちまうだろ!」 オレは舌打ちして、おもむろに立ち上がりズボンの汚れを両手で払い落とす。 急な運動でげっぷが出そうになり、オレは慌てて口許を押さえてお腹を優しく擦る。 その時、甲高い鳥の様な泣き声が聞こえてオレは空を仰ぐ。 「なんでこんな目に遭わないといけないのよぉぉぉぉぉ! マジ最悪なんだけどぉぉぉぉぉ!」 小さい竜の背中に乗った少女の叫び声がオレの頭上を通り過ぎる。 少女は黒いローブを着てフードを被っていた。 「なんだ?」 オレは不思議に思って顔を上げたまま額に手を当て、少女の声がした方に目を凝らす。 二匹のメタリックの翼竜が甲高く鳴きながら、紅い眼を鋭く光らせて少女の後を追っている。 ハンターが背中に装備したマシンガンやレーザーキャノンを少女に撃ちながら。 少女はハンターに振り向き、少女の掌から炎の玉が放たれ、少女は魔法攻撃でハンターに抵抗している。 オレはハンターが飛び去った方を仰ぎ、舌打ちしてディーネの元に駆け寄る。 「なにしてんだ! 彼女を追いかけるぞ! どうにかしてハンターを味方につけるしかねぇだろ」 ディーネが二本足で立って、瞼を閉じて肩を竦めて首を横に振りながらオレに近づく。 「そりゃ頼もしいね。どうやってハンターを味方につけるか知らないけど、楽しみにしてるよ。まったく、いつから禁断の森は観光スポットになっちまったんだい?」 ディーネは少女が飛んで行った方の空を心配そうに仰ぐ。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/776
777: 長谷川亮太(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:25:00.90 ID:8qrRT5uv0 その時、地響きとともに向こうから咆哮が聞こえた。 メタリックの大型恐竜型のハンターが大きな口を開け、口の中の砲口が伸びてキャノン砲が放たれる。 背中に装備された二台の大きなガトリング砲の銃身が勢いよく回転しながら撃たれる。 地面にキャノン砲が当たり、地面に大きな穴が開き、地面が大きく揺れる。 地面にガトリングの弾が当たる度に土埃が舞い、小石が飛んでくる。 大型恐竜型のハンターの後から、メタリックの小型の獣型ハンターが一斉に背中の武器を撃ってオレたちに襲い掛かって来た。 オレは顔の前を手で遮りながら呆然と立ち尽くし、大型恐竜型のハンターを見上げ、その図体のデカさに息を呑む。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/777
778: 川上哲治(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:27:21.94 ID:8qrRT5uv0 向こうも本気みたいだな。古代人はとんでもねぇもん創ってくれたもんだぜ。 こんなもんが外に出たら大変なことになるぞ。なんとしてでも、こいつらを止めねぇと。 大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。 まるで獲物の邪魔するなと言われているようで、攻撃を止めて戸惑う小型獣型ハンター。 小型獣型ハンターは大型肉食恐竜型のハンターに牙を向けて威嚇したり、吠えて威嚇している。 大型肉食恐竜型ハンターはぶるぶると頭を振って小型獣型ハンターを片足で踏み潰す。 大型肉食恐竜型ハンターに踏み潰された小型獣型ハンターは頭を上げて吠え、頭が地面に突く。 小型獣型ハンターの紅い眼が点滅して消え、小型獣型ハンターからばちばちと火花が散っている。 大型肉食恐竜型ハンターがオレに襲い掛かろうとしている小型獣型ハンターを銜えて放り投げ、口の中の砲口が伸びてキャノン砲で小型獣型ハンターを撃つ。 小型獣型ハンターが空中で身体を起こすのも虚しく空中爆発する。 大型肉食恐竜型ハンターは尻尾で小型獣型ハンターを薙ぎ払い、口の中の砲口からキャノン砲で小型獣型ハンターを撃っている。 小型獣型ハンターが大型肉食恐竜型ハンターと戦っている。 オレはこの隙にディーネの元に駆け寄った。 「おいディーネ! なんとかしろ!」 オレは大型肉食恐竜型ハンターに振り向く。 ディーネの結界を壊すのに手こずって仲間割れか? おめでたいな。 その時、ディーネが素早く飛んでオレの背後に飛び降りて砂埃が舞う。 オレは立ち止って振り返りディーネを見上げ、砂埃が眼に入らないように顔の前を手で遮る。 「なにしてんだい! ワタシの尻尾に掴まりな!」 ディーネがオレに振り向いて怒鳴る。 オレは我に返って頷き、振り返って目の前にあるディーネの尻尾の先端に生えている棘に滑り込んですがる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/778
780: 村田修一(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:29:24.97 ID:8qrRT5uv0 小型獣型ハンターがオレたちに気付き、背中に装備した武器で襲い掛かってくる。 大型肉食恐竜型ハンターはオレたちに見向きもせずに、小型獣型ハンターと戦っている。 ディーネの皮膚は頑丈で攻撃を通さず、ディーネの硬い皮膚に攻撃が当たる度に小さく火花が散る程度だった。 ディーネは吠えて小型獣型ハンターを片足で蹴ったり踏み潰したり、尻尾で薙ぎ払ったり。 ディーネの尻尾が刃の様に風を切る。 「うわぁぁぁぁぁ!」 オレは振り落されないようにディーネの尻尾に掴まるのがやっとだった。 ディーネは大きく息を吸いながらお腹を叩き、大きな口を開けて最大火力の白い炎を吐いた。 広範囲にディーネの吐いた白い炎が広がる。 ディーネが吐いた炎の熱気が飛んで来て、オレは顔の前を手で遮る。 次々と小型獣型ハンターがディーネの炎でどろどろに溶けてゆき、地面に鉄の泥と化す。 その時、ディーネの炎の中から一匹の小型獣型ハンターが飛んで来てオレに襲い掛かる。 小型獣型ハンターが背中に装備したレーザーキャノンを撃ってくるが、ディーネが素早く尻尾を振ってくれて避けれた。 オレは舌打ちして、腰のホルスターから金のオートマチック銃を抜いて小型獣型ハンターを撃つ。 二三発で小型獣型ハンターは爆発した。爆発の熱気が飛んで来て、オレは顔の前を手で遮る。 オレはディーネの尻尾の棘に掴まりながら口笛を吹いて拳を突き上げる。 「いいぞ! ディーネ!」 オレは金のオートマチック銃の銃口に感謝の気持ちを込めてキスした。ありがとな。 その時、大型肉食恐竜型ハンターがディーネに振り向いて吠える。 大型肉食恐竜型ハンターが大きな口を開けて、口の中の砲口からキャノン砲を撃ってくる。 ディーネは素早く羽ばたき、大型肉食恐竜型ハンターの背中に乗っかる。 ディーネは大型肉食恐竜型ハンターの背中に装備されたガトリングガンの銃身を噛み砕く。 大型肉食恐竜型ハンターは吠えて、暴れてディーネを振り落とす。ディーネは素早く起き上がる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/780
781: 桑田真澄(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:30:04.47 ID:8qrRT5uv0 大型肉食恐竜型ハンターとディーネが睨み合い、お互いに攻撃のチャンスを窺っている。 大型肉食恐竜型ハンターが吠えて頭からディーネに突っ込み、ディーネに体当たりを食らわす。 ディーネと大型肉食恐竜型ハンターが取っ組む。 一瞬のディーネの隙を見て大型肉食恐竜型ハンターは尻尾でディーネを薙ぎ払う。 ディーネは吠えながら吹っ飛び、オレは手の汗でディーネの尻尾の棘を掴んでいた手を放してしまい、背中を地面に打ち付ける。 地面に背中を打ち付けた衝撃と、ちょうど金のオートマチック銃を握っていた手首に小石が当たり食い込む。 オレは手首が痛くて顔をしかめ、金のオートマチック銃を手放してしまう。 「くそっ」 顔をしかめて上半身を起こすと、目の前に大型肉食恐竜型ハンターの紅く鋭い眼が光る。 鋭い牙を覗かせて低く唸り、鼻の穴から鼻息が飛び、オレを嗅いでいる。 オレは大型肉食恐竜型ハンターから顔を背け、じっとして瞼を閉じてそっと瞼を開ける。 大型肉食恐竜型ハンターの紅く鋭い眼から赤いレーザーが放たれ、機械的な音を鳴らしオレをスキャンしている。 大型肉食恐竜型ハンターの強い鼻息で、金のオートマチック銃が向こうに飛ぶ。 オレは歯を食いしばって顔の前を手で赤いレーザーを遮る。 動悸が高まる。様子を見ながら肘を地面に突いて尻と足を少しずつ動かし、オレは金のオートマチック銃に手を伸ばす。 あと少しで金のオートマチック銃に手が届かず、オレは動悸が乱れ息を何度も吐きながら、肘を地面に突いて尻と足を動かす。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/781
785: 田中将大(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:32:41.83 ID:8qrRT5uv0 オレは胡坐をかいて後頭部で手を組んだ。 その時、オレの背後で翼竜の甲高い泣き声が聞こえた。 身を乗り出して振り向くと、三匹のメタリックの翼竜型ハンターが甲高く鳴きながら羽ばたいてオレたちを追いかけてくる。 三匹の翼竜型ハンターが甲高く鳴いて背中に装備した武器を撃つ。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/785
786: 原辰徳(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:34:55.03 ID:8qrRT5uv0 ☆翼竜型ハンターの追手☆ オレはディーネの手の中で胡坐をかいて、ディーネの指に凭れて後頭部で手を組む。 その時、オレの背後で翼竜の甲高い泣き声が聞こえた。 ディーネの指の間から身を乗り出して後ろを振り向くと、三匹のメタリック翼竜型ハンターが甲高く鳴きながら羽ばたいてオレたちを追いかけてくる。 三匹の翼竜型ハンターが甲高く鳴いて滑空しながら背中に装備した武器を撃つ。 銃弾が飛んで来てオレはディーネの手の中で屈み込み、ディーネの指に凭れて頭を両腕に埋める。 顔を上げてディーネの指の間から後ろを振り向くと、翼竜型ハンターが口を開けて飛んでくるのが見える。 オレは顔を戻してディーネに怒鳴り、ディーネの指を拳で叩く。 「ディーネ! 先にこいつらをなんとかするぞ!」 オレは舌打ちして斜め掛けの鞘に手をかけ、腰のホルスターに挿した金のオートマチック銃に手をかける。 ディーネが滑空しながらオレに振り向く。 「なんとかするだって? ワタシはどうすればいいんだい?」 ディーネの視線が翼竜型ハンターに移る。 オレは陽光が眩しくて顔の前を手で遮る。 「そんなのわかるわけねぇだろ! とりあえず、ハンターの攻撃を避けてくれ!」 オレは後ろを振り向いて、ディーネの指の間から翼竜型ハンターを見る。 ディーネが顔を戻してスピードを上げる。 「振り落とされるんじゃないよ! しっかり掴まりな!」 ディーネは左に右に飛びながら翼を羽ばたかせ滑空する。 ディーネが上昇する時、ディーネの右翼にプラズマ弾が命中し、ディーネは痛そうに鳴いて逆さまに下降する。 ディーネの両手が開いてオレはディーネの手から滑べり落ちる。オレはディーネに手を伸ばす。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/786
788: 変態糞土方(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:35:47.87 ID:8qrRT5uv0 「うわっ!」 一陣の風が吹いてオレは回転しながら後ろに飛ばされる。 「ディーネ! しっかりしろ!」 オレは両手足を動かして、なんとかディーネに近づこうとする。 苦しそうに顔をしかめ落ちてゆくディーネに手を伸ばす。 一匹の翼竜型ハンターが甲高く鳴いて滑空し、口を開けてディーネに近づく。 くそっ。オレは慌てて腰のホルスターに挿した金のオートマチック銃を抜こうと手をかける。 その時、オレの背後から一匹の翼竜型ハンターが大きな口を開けてオレに迫って来る。 オレは舌打ちして身体を捩って仰向けになる。 顔を上げて腰のホルスターから金のオートマチック銃を抜き、翼竜型ハンターの口に銃口を向けて両手で構える。 「お行儀悪いぜ?」 オレは捨て台詞を吐いて、金のオートマチック銃を撃つ。 銃弾が翼竜型ハンターが開けた口の奥に紅く輝いていた小さな宝石の様な物に当たる。 その瞬間、翼竜型ハンターが空中爆発してオレは爆風で吹っ飛ぶ。 熱気や破片が飛んで来て、オレは顔の前で腕をクロスさせる。 飛んで来た破片がオレの腕や足を掠め、オレは顔をしかめる。 っちっくしょう。なんだったんだ? あの赤いの。あれがハンターの弱点なのか? クロスさせた腕の間から落ちてゆくディーネを見る。 ディーネの落下スピードが速くて、翼竜型ハンターが追い付けないでいる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/788
789: ダルビッシュ有(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:37:30.67 ID:8qrRT5uv0 大きな影がオレの顔を暗雲の様に覆い、顔を見上げると、翼竜型ハンターのお腹が頭上に見えた。 このままじゃ、お陀仏だからな。それだけは御免だ。 オレは素早く腰のホルスターに金のオートマチック銃を挿して、銀のフックショットを抜く。 片目を瞑って、翼竜型ハンターのお腹に狙いを定めて銀のフックショットを撃つ。 勢いよくワイヤーが飛び出し、翼竜型ハンターお腹にワイヤーの先端が突き刺さる。 次の瞬間、オレは翼竜型ハンターに引っ張られ、銀のフックショットのグリップとワイヤーを握り締める。 「うわぁぁぁぁぁ!」 頬を強い風が撫で、オレの前髪が風で靡いている。絶対変な顔してる。 オレは必死に銀のフックショットのグリップとワイヤーを握り締め、ディーネを見やる。鼻水が頬に張り付いた。 ディーネはなんとか態勢を持ち直して炎を吐きながら翼竜型ハンターと戦っていた。 心配させやがって。銀のフックショットの引き金を引いても、何故かワイヤーが巻き取られない。 オレはワイヤーを引っ張ってみる。壊れてんのか? オレは翼竜型ハンターを仰ぐ。ワイヤーを手繰り寄せて上がれってか。オレは変な顔をして首を横に振る。 ったく。この歳で貴重な体験するとはな。高所恐怖症じゃなくてよかったぜ。 オレは翼竜型ハンターを仰ぎながら、ワイヤーを手繰り寄せてワイヤーを上がってゆく。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/789
790: 清原和博(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:38:22.08 ID:8qrRT5uv0 その時、背後から翼竜型ハンターの甲高い鳴き声が近づいてきて、翼竜型ハンターの刃の様な鋭い口ばしがオレに迫る。 もう一匹お出ましかよ。オレはワイヤーにしがみつく。 「おいおい、マジかよっ!」 オレは思わず瞼を閉じる。片目を開けると、悔しそうに翼竜型ハンターが後方で口を開けて甲高く鳴いていた。 「ざまぁみやがれってんだ!」 オレは叫んで拳を突き上げ、口笛を吹いた。振り落とされそうになり、慌ててワイヤーを掴む。 オレは舌打ちしてワイヤーに掴まりながら左に右に揺られながら、腰のホルスターから金のオートマチック銃を抜いて、翼竜型ハンターに向けて引き金を引くが銃弾が放たれない。 今度は弾切れかよ。やれやれだぜ。オレはワイヤーにしがみついたままため息を零す。 ホルスターに金のオートマチック銃を挿そうと思ったら、ワイヤーに銃弾が当たってワイヤーが嫌な音を立てて切れる。 おいおい、頼むから切れるなよ? オレは祈るような気持ちで少し切れたワイヤーを見つめる。 オレの気持ちも虚しく、ワイヤーはオレの体重に耐えられずに切れた。 左手に金のオートマチック銃を持ち、右手に銀のフックショットのワイヤーを握ったままオレは落ちる。 下を振り向くと大きな口を開けて翼竜型ハンターが両翼を広げ迫って来た。 頼むから、こいつに食われるのは勘弁だからな。オレは顔を戻して瞼を閉じ、顔の前を手で遮る。 その時、何かが回転する様な金属音がしてオレは思わず瞼を開ける。 紅く光る回転した刃が翼竜型ハンターの身体を貫き、真っ二つになった翼竜型ハンターの残骸が火花を散らし落ちてゆく。 オレに向かって甲高く鳴いて口を開けて滑空するもう一匹の翼竜型ハンター。 腹にはワイヤーが突き刺さったままで、ワイヤーが風に揺られ垂れ下がっている。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/790
791: 緒方孝市(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:39:07.15 ID:8qrRT5uv0 紅く光る回転した刃が翼竜型ハンターの首を切り落とす。首なしの翼竜型ハンターの残骸が火花を散らし落ちてゆく。 二匹の翼竜型ハンターの残骸が落ちてゆく。 紅く光る回転した刃を眼で追うと、爆発して小さなミサイルになり、落ちてゆく二匹の翼竜型ハンターに飛んでゆく。 ミサイルの雨が落ちてゆく二匹の翼竜型ハンターに突き刺さり、やがて空中爆発して凄まじい衝撃波が起こる。 ディーネを見上げると、首を振りながら翼竜型ハンターの首に噛みつき、翼竜型ハンターの首を引きちぎって放り投げた。 その時、オレの背中にごつごつとした硬い物が当たり、後頭部を思いっきりぶつける。 後頭部を擦り、オレは金のオートマチック銃と銀のフックショットをホルスターに挿し、片手でごつごつした黒い岩のような肌を触る。 「石頭で良かったぜ。なんだこれ?」 ごつごつとした黒い岩のような肌が右に傾き、オレは慌てて振り落されないようにごつごつした肌に掴まる。 黒い翼、黒い尻尾、黒い首と頭。オレは黒色ドラゴンの背中に乗っていた。 黒色ドラゴンがディーネの傍に寄り、翼を羽ばたかせてディーネと並んで飛び、ディーネに振り向く。 「お姉さま! 助太刀に来ましたわ! ハンターに手こずってるようですわね。この子は助けましたわよ」 黒色ドラゴンはオレに顎でしゃくる。 ディーネが嬉しそうにお腹を両手で叩き炎を吐く。 「フィーネじゃないか! 久しいね。ようやくお目覚めかい? 記憶が曖昧だが、妹は忘れてなかったみたいだ。……おっと、話をしている場合じゃなさそうだね。奴らのお出ましだ」 ディーネがフィーネに振り向くが、何かに勘付き後ろを振り向く。 オレはディーネの視線を追い、額に手を当てて目を凝らした。 背後から、三匹のメタリック翼竜型ハンターが飛んでくるのが見えた。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/791
792: 石井一久(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:39:52.17 ID:8qrRT5uv0 フィーネも後ろを振り向いて、顔をディーネに戻して肩を竦める。 「お姉さま、どうしますの?」 ため息を零して、フィーネは翼竜型ハンターに振り向く。 こいつらが姉妹だって? 似てないだろ。 オレはフィーネのごつごつした肌に掴まりながら首を傾げ、否定するように首を横に振った。 ディーネは身体を起こし、両翼を大きく広げて羽ばたかせ滞空する。胸を張って拳で胸を叩く。 「ここはワタシに任せな。フィーネ、あの子を追うんだ。匂いでわかるだろ?」 ディーネは顎をしゃくり、尻尾を垂らして腕を組んで不敵に笑う。 フィーネも滞空して瞼を閉じて何かの匂いを嗅ぐ。 「ええ。確かに、人間の女の子がハンターに追われているみたいですわね。状況は悪そうですわ」 フィーネは真っ直ぐ首を伸ばし、空の向こうを見ている。 ディーネは瞼を閉じて肩を竦めて首を横に振る。 「ハンターもしつこいね。ちょいと炎で追い払ってくるかね。フィーネ、その子を守ってやりなっ」 ディーネはオレに顎でしゃくるとハンターに振り返り一気に加速して、翼竜型ハンターの元に飛んでいった。 オレはディーネとフィーネの姉妹のやり取りを黙って瞬きしながら見ていた。 翼竜型ハンターの元に飛んで行ったディーネの背中を心配そうにオレは見送る。 「なんかしんねぇけど助かったぜ。ディーネ大丈夫なんだろうな?」 オレはディーネに振り向いたまま、額に手を当ててディーネに目を凝らす。 フィーネが急に身体を起こしたので、オレは滑り落ちそうになり慌ててごつごつした黒い岩の様な肌に掴まる。 「ええ。お姉さまなら、なんの心配もいりませんわ。さっ、あたくしたちは彼女を追いかけますわよ!」 フィーネは一気に加速した。 ったく、姉妹揃ってオレの扱い乱暴だな。 オレはごつごつした黒い岩の様な肌に掴まりながらそう思った。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/792
797: 和田毅(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:43:00.70 ID:8qrRT5uv0 オレは黒い岩の様な肌に掴まる手に力を入れる。やるしかねぇだろ。 なんでこんなことになっちまったんだろうな。オレは後ろを振り向く。 運命ってやつか? 上等だぜ。オレは鼻と喉を鳴らして笑う。 オレは黒い岩の様な肌に掴まりながら腰のホスルターに挿した金のオートマチック銃を抜いて金のオートマチック銃を歯で噛み、弾倉を抜こうと金のオートマチック銃を指で弄るが弾倉が取れない。オレは金のオートマチック銃を裏返したりグリップを見るが、弾倉が挿せないようになっている。オレは首を傾げて金のオートマチック銃を腰のホルスターに挿した。 この銃、どうなってんだ? 弾切れなのにどうやって戦えってんだよ。 ディーネはとんでもねぇポンコツをくれたもんだぜ。 戦いに備えようと思ったのによ。何が起こるかわからねぇ。 オレは舌打ちする。まあいいか。なんとかなるだろ。 オレは態勢を低くして、拳を握り締めて空の向こうに目を凝らす。 目の前に翼竜型ハンターの群れに追われている小さな竜に乗った少女の背中が見えた。 竜は立派な竜具を装備しており、少女は黒いフードを被って黒いローブを着て、右手に魔法杖を持っている。魔法杖には王都ガランの王家の紋章が刻まれていた。 オレは少女の背中を見て首を傾げる。 あいつ、王族なのか? フード被ってて男か女かもわからねぇ。 顔みりゃ誰かわかるかもしれねぇのに。 王都ガランにはよく遊びに行くからな。 王族が禁断の森に何しに来たんだよ? お前も古代王の復活を目論んでいるのか? オレは性別不詳の背中を睨む。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/797
798: 工藤公康(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:44:26.72 ID:8qrRT5uv0 ☆ルエラ姫との出会い☆ オレはフィーネの背中で態勢を低くし、拳を握り締めて額に手を当て、空の向こうに目を凝らす。 目の前に翼竜型ハンターの群れに追われている小さな竜に乗った少女の背中が見えた。 竜は立派な竜具を装備しており、少女は黒いフードを被って黒いローブを着て、右手に魔法杖を持っている。魔法杖に嵌められたブルーの宝玉には王都ガランの王家の紋章が刻まれていた。 オレは少女の背中を見て首を傾げる。 あいつ、王族なのか? フード被ってて男か女かもわからねぇ。 顔みりゃ誰かわかるかもしれねぇのに。 王都ガランにはよく遊びに行くからな。 王族が禁断の森に何しに来たんだよ? お前も古代王の復活を目論んでいるのか? オレは性別不詳の背中を睨む。風で前髪が靡く。 数匹の翼竜型ハンターがオレたちに気付いて振り向き、一斉に甲高く鳴く。 数匹の翼竜型ハンターがオレたちに振り返り、口を開けて背中の武器を撃って襲ってくる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/798
799: 佐々木朗希(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:45:59.92 ID:8qrRT5uv0 フィーネがオレに振り向いて、翼竜型ハンターに顎をしゃくる。 「少し揺れますわよ? 熱いので火傷しないようにしてくださいまし」 オレは「お、おい、待てよ!」と慌ててフィーネの頭に手を伸ばして叫ぶ。 フィーネは滞空してバリアーを張ってギリギリまで翼竜型ハンターを引きつけ、大きく息を吸いながら顔を上げ、お腹を両手で叩いて激しく黒い炎を吐く。 熱気が雨風の様に飛んでくる。 「うわっ」 熱風で吹っ飛ばされ、オレは片手でフィーネの尻尾の棘を掴む。 オレは顔の前を手で遮りながら体勢を低くし、フィーネの黒い岩肌の背中を上がる。 灰と化した翼竜型ハンター。灰が宙に舞い、風で灰が運ばれてゆく。 風に運ばれた灰がオレの鼻腔をくすぐり、オレはくしゃみをする。 オレは苦笑いして鼻を人差指で擦る。誰だよ、オレの噂してるのは。 オレはフィーネが吐く黒い炎を見て、「やるじゃん、フィーネの奴」と何度も頷いて感嘆する。 フィーネの炎よりすげぇじゃねぇか。ひょっとして、フィーネの方が実力は上なのか? フィーネは黒い炎を吐きながら、黒いフードを被って黒いローブを着た奴の傍まで寄って横に並んだ。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/799
800: 山本由伸(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:46:54.19 ID:8qrRT5uv0 オレは黒いフードを被って黒いローブを着た奴に振り向く。 「おい、大丈夫か!? 助けに来たぞ!」 奴は黒いフードを被り、顔が見えない。 一匹の翼竜型ハンターが襲ってきたので、オレは舌打ちして腰のホルスターから金のオートマチック銃を抜く。 オレは金のオートマチック銃のグリップを見る。 弾切れは御免だからな。生唾を飲み込み喉を鳴らした。 歯を食いしばり、片手で構えて一匹の翼竜型ハンターを撃つ。 翼竜型ハンターは青白い電気で痺れ、甲高く鳴いて暴れながら落ちてゆく。 オレはフィーネの背中から身を乗り出して、翼竜型ハンターが青白い電気で痺れながら落ちるのを見つめる。 どうなってんだ? 威力がバラバラだな。爆発したり、痺れたり。 もう一度、金のオートマチック銃のグリップを見つめる。 自動装填なのか? とんでもねぇ銃だな。 翼竜型ハンターの攻撃がオレの頭上を掠め、オレは咄嗟に体勢を低くした。 オレは翼竜型ハンターと戦いながら、黒いフードを被り黒いローブを着た奴に振り向く。 こいつ、オレを無視かよ。オレは苦笑いする。 翼竜型ハンターが口を開けて少女を襲おうとするが、翼竜型ハンターの鋭い口ばしが何か硬い物に当たった様な音がして、迂闊に少女に近づけない。翼竜型ハンターの攻撃も、少女が乗っている竜の周りで吸収されてゆく。 オレは翼竜型ハンターを攻撃する手を休め、不思議に思い首を傾げる。結界でも張ってるのか? 奴はオレの視線に気付いたのか黒いフードを取り、頭を振って髪を掻き上げてオレに振り向く。 奴は金髪ミディアムヘアで瞳がブルーの少女だった。歳はオレと同じくらい。 少女は口をへの字に曲げて、不機嫌な顔をしている。 少女は魔法杖をオレに突きつけ、瞼を閉じて舌を出す。 「なによ! ナイト気取り!? あんたが誰か知らないけど、助けなんかいらないわよ! ああもう! こいつらなんなの!? 倒してもキリがないじゃない!」 少女は魔法杖を抱えて両足をばたばたさせ、頭を振りながら両手で頭を掻きむしる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/800
801: 田中将大(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:48:15.47 ID:8qrRT5uv0 オレは翼竜型ハンターの攻撃を避けるのも忘れて呆気に取られ、言葉も出ない。 こ、こいつ、女だったのか。男かと思ってた。 オレは眉根を寄せて首を傾げる。この女、王都のルエラ姫じゃねぇか。 確か、こいつの姉貴が行方不明で王都で騒いでたな。 その時、ルエラ姫が右手に持っていた魔法杖を天に突き上げ、ルエラ姫は天を仰ぐ。 「シルバーレイン!」 ルエラ姫が呪文を詠唱すると急に辺りの雲が曇り、雷が轟いて突然剣の雨が降り始める。 「なんだ?」 オレは間抜けな声を出して空を仰ぎ、慌てて額の前を手で遮る。 ルエラ姫の無茶ぶりに苛立ち、拳を振り上げる。 「オレたちは味方だぞ! 巻き込むんじゃねぇ!」 フィーネは強力な青白い障壁の結界を張り、首を横に振る。 「やれやれですわね。この数相手にしてたら、さすがに持ちませんわ」 フィーネは左に右に剣の雨を避けながらルエラ姫の周りを旋回する。 フィーネの結界に刺さった剣は砕け散ってゆく。 剣の雨が突き刺さった翼竜型ハンターは甲高く鳴きながら火花を散らして落ちてゆく。 オレは魔法で戦っているルエラ姫を見下ろしながらフィーネに訊く。 「フィーネ。戦えそうか?」 オレは黒い岩肌に掴まりながら、襲ってくる翼竜型ハンターを片手で撃つ。 「しばらく休ませてくださいまし。あの子、ほんと往生際の悪い子ですわね」 フィーネは滞空してルエラ姫を見下ろし、肩を竦めて瞼を閉じて首を横に振る。 その時、ルエラ姫の魔法攻撃が飛んで来て、フィーネは素早く火の球を避ける。 オレの背後でルエラ姫の魔法攻撃が当たったのか、翼竜型ハンターが甲高く鳴くのが聞こえた。 オレは背後を振り向く。翼竜型ハンターが火花を散らして落ちてゆく。 オレは顔を戻して苦笑いしてため息を零し、拳を振り上げてルエラ姫に指を差す。 「馬鹿野郎! 当たったらどうするんだよ!」 火の粉が飛んで来て、オレの上着に火が点き、オレは慌てて金のオートマチック銃で上着を叩いて火を消す。 ルエラ姫はオレを見上げ、お腹を抱えて笑った後、瞼を閉じて舌を出す。 オレは眉間に皺を寄せ、拳を振り上げる。あの女、覚えてろよ。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/801
802: 金本知憲(熊本県) (ワッチョイ fb17-yILz [175.28.186.21]) [sage] 2022/09/10(土) 02:49:04.09 ID:8qrRT5uv0 ルエラ姫はオレを指さして、魔法杖を脇に挟んで髪を掻き上げた。 「あんたの助けなんかいらないからね! 行くよ、ネロ!」 ルエラ姫は片手で竜の背中を叩く。 竜は「クエックエッ~」と鳴いて飛び去った。 オレは呆然と小さくなるルエラ姫の背中を見送る。 おいおい、あの女も竜にネロって名前付けてるのか。 あいつ、ミサと似てるな。性格といい。 フィーネが翼竜型ハンターの攻撃を避けながら、オレに振り向く。 「どうするんですの?」 オレは拳を握り締める。 「追うに決まってるだろ」 オレはルエラ姫が消えた方を睨む。 フィーネは頷いて「了解ですわ」と言って、小さな竜を追う。ため息を零すのが聞こえた。 オレは後ろを振り向くと剣の雨が突き刺さった翼竜型ハンターが甲高く鳴きながら落ちてゆく。 フィーネから身を乗り出して、翼竜型ハンターを見送る。 眼下に広大な湖が広がっていた。陽光でキラキラと水面が輝いている。 顔を上げて、襲ってくる翼竜型ハンターを撃つ。 フィーネがスピードを上げて滑空する。 数匹の翼竜型ハンターに追われているルエラ姫に追いつく。 オレは金のオートマチック銃を腰のホルスターに挿す。 その時、一匹の翼竜型ハンターが撃ったプラズマ弾が、ルエラ姫が乗っている小さな竜の左翼に当たる。 小さな竜が顔を上げて鳴き、逆さに落ちてゆく。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/movie/1662721301/802
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
1.944s*