[過去ログ] 『読みました』報告・海外編Part.2 (981レス)
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365: 読後感 [sageだってw] 04/12/22 00:22 ID:mlPSe7jl(1/10) AAS
「青銅ランプの呪」カーター・ディクスン(東京創元社)
 エジプト帰りの若い女性が謎の失踪を遂げた。
 屋敷に入った瞬間に消失したのである。残っていたのは不気味なランプだけ。
 彼女はその数日前、カイロで妖しい預言者に不吉な呪いをかけられていた・・・。

 倉知淳が好きらしい。どこがいいんだろ?動機かな?
 まあまあだけど誉めるほどじゃないしなー。
 トリックでは絶対ないだろうし。これ酷過ぎるよ。「功績」でやってくれとw
 しかし、最後の一ページ!おお、バッカスよ!私はそこに真実の愛を見たのだ!!
 きっと倉知氏はここが気に入ったんでしょう。俺読んだ瞬間ちょっとカーに惚れたからね。
 あの口髭によろめきそうになった。
366: 読後感 [sageだってw] 04/12/22 00:22 ID:mlPSe7jl(2/10) AAS
「悪魔を呼び起こせ」デレック・スミス(国書刊行会)
 探偵アルジー・ローレンスは、言い伝えの真偽を確かめようとする
 依頼人の兄ロジャーを守るため、クウィリン家へ赴く。
 そこには「通路の間」と呼ばれる「人喰い部屋」があったのだ。
 そこで一夜を明かすロジャー。その夜言い伝えは真実になる・・・。
 
 上質な密室モノらしいですが、私は気に入らない。
 まず、探偵役が嫌い。コイツ言うに事欠いて「事件捜査はガールハントだ!」
 とかぬかしやがるわけですよ。何たる破廉恥!不謹慎ったらありゃしない。
 しかもこの家についた途端、当主のフィアンセにコナかけ出すし。
省9
367: 読後感 [sageだってw] 04/12/22 00:23 ID:mlPSe7jl(3/10) AAS
「螺旋上の殺意」リドリー・ピアスン(角川文庫)
 主人公の刑事が苦い思い出がある昔のヤマとよく似た事件を追うって話。

 ピアスンはロマンスもきっちり書くね。主人公が元カノといるところと
 相棒の女刑事といるところのタッチに違いがあって面白い。
 やり過ごすためにセックスするフリするなんて今日日ロマンス小説でも
 そうはないと思うw
  
 主人公が疑っている元上司の態度が不可解だな〜と思ったが、最後まで読むと
 何となく納得できた気になった。
368: 読後感 [sageだってw] 04/12/22 00:24 ID:mlPSe7jl(4/10) AAS
「処刑六日前」ジョナサン・ラティマー(東京創元社)
 殺人容疑で逮捕拘留されている主人公(?)の無実を彼のフィアンセや友人達が
 協力して証明しようとするタイムリミット・サスペンス。

 ↑と聞くとまず連想するであろう「幻の女」よりも6年かそこら先行している作品です。
 他にも「証拠が問題」「解決はベッドの中で」とかが思い出されます。
 本作はそこにさらに密室殺人がプラスされています。こういうのも発表時期のミステリシーン
 を思い浮かばせますね。↑のトリックはあっさりしてたけど。

 ただやはり今読むと標石的価値しか見出せないかも・・・。「幻の女」を読んでちゃね。
 ラティマーはもう一つ「第5の墓」というのも気になってはいる・・・。
369: 読後感 [sageだってw] 04/12/22 00:24 ID:mlPSe7jl(5/10) AAS
「四日間の不思議」A・A・ミルン(原書房)
 資産家の叔母に会いに行ったジェニーは死んでいる叔母を見て動揺しまくり、
 凶器に触り、ハンカチを落とし、足跡を残して逃走してしまう。
 ぼけぼけヒロインの四日間の軌跡。 
 
 この作品の不幸はこんなハードカバーでどどーんと出ちゃったことでしょうね。
 こういうのは旅のお供にキヨスクででも買って車中で読むべきであって、
 家にひっこもって読む類のものではないんですよ。残念!
 
 内容はユーモア作家としてのミルンの面目躍如たるものがあります。
省2
370: 読後感 [sage=悪と思ってる奴は馬鹿] 04/12/22 00:25 ID:mlPSe7jl(6/10) AAS
「爬虫類館の殺人」カーター・ディクスン(東京創元社)
 互いに敵対する家系に生まれた若い男女の奇術師が動物園で顔を合わせ、
 恋に落ちる。二人は園長宅に招かれるのだが、そこでは奇妙なことが続けざまに起き、
 終いには園長が、内側から目張りした密室で大蛇とともに死んでしまう。
 二人は時に反目しながらもH・Mを助けて事件を解決しようとするが・・・。

 題名に偽りありですね。爬虫類館では誰も死んでない。
 あと久々にカーの作品でムカつくヒロインに出会った。DQNだこの女。
 ハァハァしたいんだったら黙っとかんかいボケ! 
 でもあれだね、扉ぶち破ってなし崩し復縁というのは「ビロードの悪魔」
 でもやってたね。如何にも野郎の手って感じだけどリンダ・ハワードも
省5
371: 読後感 [ラッチがそれsage] 04/12/22 00:26 ID:mlPSe7jl(7/10) AAS
「一角獣・多角獣」シオドア・スタージョン(早川書房)
 異色作家短編集で改訂時に落とされた6冊のうちの1冊。モー娘。みたいなんもんか(謎
 
 「ふわふわちゃん」が一番お気にかな。「熊人形」も不気味でよい。
 「一角獣の泉」は一角獣の使われ方が予定調和的な気が。
 「死ね、名演奏家、死ね」は最初面白かったけど終盤が駄目。(メル欄)だったらよかった。
 「反対側のセックス」は「めぐりあい」(「シシジイじゃない」)の秀逸なアイデアを変に
  物質化してしまっていて萎えた。
 「考え方」はオチがようわからんかったので保留。
 「ビアンカの手」「めぐりあい」は別短編集で既読。ちなみに好き。
372: 読後感 04/12/22 00:27 ID:mlPSe7jl(8/10) AAS
「破局」ダフネ・デュ・モーリア(早川書房)
 同じく改訂落ち。スタージョンよりかは「奇妙な味」っぽい。
 
 一番好きなのは「荒れ野」かな。ラストはもっと予定調和的でもよかった。
 次点は「青いレンズ」アウターゾーンで似た話があった。
 「アリバイ」も趣があって良い。
373: 読後感 [疑惑sage] 04/12/22 00:38 ID:mlPSe7jl(9/10) AAS
「嘲笑う男」レイ・ラッセル(早川書房)
 同じくモー娘。 この作者は以前フーダニット・ホラー「インキュバス」を読んだ。
 夜にだけバケモノに変わって女性を襲うという人間を探す話で、変身時の記憶がない
 という設定がプロンジーニ&マルツバーグの「嘲笑う闇夜」と同じ。でも好きなのは
 「インキュバス」だな。

 ト、肝心の本書はというと・・・「破局」からまたSF・怪奇色の濃い感じに戻ります。
 このシリーズは「奇妙な味」と言ってはいかんのかも。あ、それで落とされたのか?
 正直一頭抜きん出た作品はないですが、エンタメ性は高いかと。
 「深呼吸」「貸間」などからは与える側の恐ろしさがひしひしと・・・社会派ぽい作風なのかも。
 それから「バラのつぼみ」 これ一読驚嘆したんですが、読み直すと誤読してたみたい(汗
省1
374: 読後感 [皆さん良いお年をsage] 04/12/22 00:51 ID:mlPSe7jl(10/10) AAS
「蝿」ジョルジュ・ランジュラン(早川書房)
 改訂落ち四連弾の最後。他2冊も(とりわけブラウンは)いずれ読みたい。
 表題作は映画「ザ・フライ」の原作。

 読む前はこの4冊の中で一番キワモノっぽいなぁと思っていたのだが、意外や意外、
 一番良かったかも。これは即座に復刊すべきですよ(未読王は永遠に黙れ)。
 どれもレベルが高いし、バラエティに富んでる。
 フランス人てルヴェルもそうだけど、怪奇タン・不思議タンの才能はあるのね
 (ミステリはクソだけど)。
 皮肉の効いた「奇跡」やクリスティとネタが被る「忘却への墜落」
 読み終わっても何が起こったのかよく分からない「他人の手」
省6
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