[過去ログ] 『読みました』報告・海外編Part.3 (873レス)
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(3): 2006/03/09(木)22:24 ID:IFqa0XXm(1/3) AAS
海外ミステリーの読了報告、感想などお寄せ下さい。
基本的にsage進行で。
なお国内作品は、国内編のスレッドにお願いします。

【前スレ】
『読みました』報告・海外編Part.2
2chスレ:mystery

【前々スレ】
『読みました』報告・海外編
2chスレ:mystery

【関連スレ】
省2
854: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/07/21(月)00:12 ID:Z6s9xfsc(3/3) AAS
「夢と偶然」
夢をネタにしたサイコ・ミステリだが、綺麗にまとまり過ぎたスレッサー風なオチが創り過ぎな感が
強く、この作者の持ち味である独自のリリシズムを欠くのが惜しまれる。
「淑女のための唄」
老朽化した客船と老人たちと来れば、これもオチは見えるし、少し甘過ぎで高評価は
出来かねる一編。
「引き金」
名探偵が登場する典型的な短篇ミステリだが、オチがわかり難い面があるのがマイナス。
「かりそめの客」
共作によるSF短篇。ゆえにボーモント風のリリシズムは皆無といってよいものとなっている。
省21
855: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/07/21(月)19:52 ID:bVGOsv/+(1/2) AAS
アントニー・バウチャー「タイムマシンの殺人」を読んだ。
日本ではミステリ評論家・アンソロジストとして著名な作者の作品集だが、
本書はダーク・ファンタジー・シリーズ中の1作として刊行されたためか、
ミステリよりもSFやファンタジー風の作が多いのが特色である。
USCとバークレーというカリフォルニア州を代表する、否、全米屈指の名門大学2校を優秀な
成績で卒業し、数ヶ国語に堪能であった名評論家の実作の方はどうかというと、
妙に理屈ぽく、あまり感心しなかったというのが正直なところである。
例によって、大好評な全話講評をいってみよう!
「先駆者」
冒頭に置かれたSSと言うてよいこの一編に関しては、スパイスねたで綺麗に決めている感じで
省12
856: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/07/21(月)19:53 ID:bVGOsv/+(2/2) AAS
「わが家の秘密」
これも一応SFの装いはなされているものの、たわいないホームドラマを見せつけられた感がある。
「もうひとつの就任式」
インテリな作者らしい政治ねた、文学ねた、そしてカレッジ・フットの強豪USCのOBらしい
フットボール好きを覗わせる理屈っぽいSFミステリ、凝り過ぎで読み難く、ゆえに推し難い感が
ある。
「火星の預言者」
これは米作家らしい宗教ねた満載な作。オチもわかり難く、日本人にはフィットしない感あり。
「書評家を殺せ」
顔を影に隠した男の正体は何だったのか?これがミソでしょ。
省17
857: 2008/07/21(月)20:41 ID:IDS4Zuww(1) AAS
ミス住は速読法でもマスターしているんだろうな。たいしたものだ。
858
(1): 2008/07/25(金)21:39 ID:xkBHetc4(1) AAS
Car Hiaasen "Nature Girl"(2005)

一般向けとしては「復讐はお好き?」に続く作品。ハイアセンの得意、というか
ワンパターン?アホバカキャラが炸裂。もっともイカレ具合がいくぶん抑えられ
微妙な狂気みたいなのを感じさせる登場人物が多い。

例によってフロリダ物ではあるけれど、一応完結物みたいでアノ人物は登場せず。
関係なさそな登場人物が、徐々に交錯していくところは非常に面白いが、惜しいかな
後半ややダレた印象。自然保護の主張は露骨な形ではほとんどでてこないので
小説の進行としてはナチュラルなかんじでグッド。

アホキャラに見えた人物が実はdescentで調和の取れた人格だったという設定は
面白かった。
859: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/07/26(土)21:19 ID:xaa+Uc7v(1/2) AAS
「高く危険な道」ジョン・クリアリー(角川書店)

第一次世界大戦で活躍したパイロット、オマリイはとある富豪令嬢から
依頼を受け、ロンドンから中国までの長距離飛行をすることになる。
彼女の父が将軍に人質にされており、期日までにある品物を届けないと
殺されてしまうのだ。オマリイは相棒を連れ彼女と共に遥か東方を目指し
飛び立った!

高速東遊記。面白い。
補給のために立ち寄る先々で一行にそれぞれ別個の苦難が襲いかかる。
その中でメンバーの増減もあり、歴史上の有名人とも出会う。
こういうの大好きだ。面白いに決まってるもの。
省8
860: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/07/26(土)21:20 ID:xaa+Uc7v(2/2) AAS
「ケンブリッジ大学の殺人」グリン・ダニエル(扶桑社)

ケンブリッジ大学が長期休暇に入る朝、フィッシャー・カレッジ内で
守衛の射殺体が発見された。警察が被害者の身辺を洗う一方、
副学寮長サー・リチャードは違った観点から事件の調査に乗り出す。
そんな中、帰省した学生のトランクから第二の死体が現れた――。

扶桑社本格枠。評判はイマイチのようだったが、中々面白かった。
複数の探偵達が入れ替わり立ち代わり現れて独自の観点・手法で
捜査をし推理するという展開は読み応えがある。

ただ、大きなトリックや論理のアクロバットは無いので、
骨組みに対して肉付けが薄い印象を受けた。真相もふーんて感じ。
省3
861: ◆XjFtIkbasQ 2008/08/01(金)04:08 ID:VSlknLuU(1) AAS
リチャード・ノース・パタースン『最後の審判』 (2002、新潮社)【8点】

連邦判事の座が手に届くところまできたキャロライン。23年ぶりの故郷からの
連絡は、姪のブレットが殺人容疑で拘束されたという知らせだった。
家族との軋轢・昔の恋人との対立などに気後れしながら彼女が知った真相とは?

いつもの三人称多視点が、今回はキャロラインの視点で固定されているので、
若干テンポが悪いところもある。とくに過去話は長すぎるなあと思った。
しかし終盤の裁判シーンでは畳み掛けるような展開で、軽いサプライズを織り交ぜる。

キャロラインという女判事のキャラはグンと深まったが、序盤〜中盤のもたつきと、
裁判シーンの短さがちょっと物足りない。またキャロラインのある行動にはさすがに
首を傾げたが、まあ、ああいう真相があったのなら仕方ないかな。
862: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/08/01(金)18:15 ID:sZFS8tjg(1/3) AAS
「ポドロ島」L・P・ハートリー(河出書房新社)

ホラー短編集。以前「ロアルド・ダールの幽霊物語」を読んだ時、
一発目の「W・S」という短編にいきなり◎を付けた覚えがあるが、
その作者がハートリーだった。無論その話も入ってる。

が、んー全体としては微妙かも。話の持って行き方に違和感を覚える
ことが多かった。後訳者の解題にも違和感が。表題作が「藪の中」って
ことは無いと思うんだ。あのままで怖いよ。

ベストは「足から先に」。これぞホラーって感じ。
この叢書の短編集は今のところトゥーイと本書以外は◎。
863: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/08/01(金)18:16 ID:sZFS8tjg(2/3) AAS
「キーストン警官」ピーター・ラヴゼイ(早川書房)

ドサ回りの芸人一座を抜けてハリウッドにやって来たイギリス人
イーストンは直談判ののち首尾よく撮影所に雇われ、映画の脇役の
仕事を得る。職場の連中たちとも打ち解けたイーストンはやがて
駆け出しの女優アンバーと割りない仲になるのだが、ある日突然
彼女は殺人事件の容疑者になってしまう。

初ラヴゼイ。だがイマイチ。何つーか事件が背景みたいになってて、
中盤ぐらいまで映画撮影の話がダラダラ続く感じ。しかもヒロインに
魅力がないから主人公に感情移入も出来ない。ミステリー部分にしても
どうも道具立てが単純というか……。
省1
864: 2008/08/01(金)18:35 ID:2aIj4jMD(1) AAS
ラブゼイなら、個人的には「ダイヤモンド警視シリーズ」がおすすめ。
「最後の刑事」からどうぞ。
865: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/08/01(金)21:55 ID:sZFS8tjg(3/3) AAS
情報多謝!
866: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/08/02(土)14:45 ID:ytiaqBd8(1) AAS
「黄金の島」バーナード・コーンウェル(早川書房)

偉大な父親に反発し雇われ船長をしているニックは、ある時知り合いの
政治家から麻薬中毒の子供2人を更生させるためのクルーズを依頼される。
渋々引き受けたニックだったが、航海の途中麻薬の売人達が乱入し
船が破壊され船員が殺されてしまう。辛くも逃げ延びたニックに
更なる魔の手が襲いかかる!

これはコーンウェルらしさが無かったなぁ。主人公のディスられ具合が
甘い。冒険小説としては佳作だと思うけど期待してたものとは違った。

ただ、作中のアメリカ富裕層の親バカに対する批判はGJだった。
たかが高校卒業ぐらいで高価なプレゼントするとか、生意気な子供を
省2
867: 2008/08/02(土)15:27 ID:n28MWnmi(1) AAS
コテハン占有スレとして削除対象だな、こりゃ。
868: 2008/08/02(土)22:24 ID:BLzsasZZ(1) AAS
エリー・クラインの収穫

エラリー・クイーンと間違えたという、しょうもない理由で手に取り、
最初のページでの、被害者が段々と死んでいく描写に引き込まれて買ったんだが
650Pも費やすほどの内容じゃなかったな
いちいちうんこ出した描写まで入れんでも。
250Pぐらいで十分描ききれるもんだと思う。
869: 2008/08/03(日)08:31 ID:WbjHbmTo(1) AAS
ミッチェル・スミス好きなんだけど、ここ10年ばかり全然出ませんね。
870: 2008/08/03(日)10:14 ID:Z7+QpBYt(1) AAS
>>858
好レポ乙!
871: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug [sage金を分配しない] 2008/08/05(火)12:50 ID:eSXlvKBd(1) AAS
「聞いてないとは言わせない」ジェイムズ・リーズナー(早川書房)

田舎の農場を一人で切り盛りしている女性グレースと、農場へやってきた
青年トビーは周囲に何も無い状況の中やがて親密な仲になっていくが、
トビーには隠された目的があり、さらに謎の男達の乱入で事態は
一気に彼方へと動き始める……。

勘違いしないで下さい。僕は熟女が好きなわけではありません。
美熟女が好きなだけです。それが本作の粗筋を知り期待したわけ
ですが……空かされた気分です。僕はてっきり寿行チックなストーリー
かと思ったのにそんなんじゃなく、B級アクションの王道
と言った感じでした。読んだ内ではジェイムズ・カルロス・ブレイクに似てるかな?
省5
872: ◆XjFtIkbasQ 2008/08/06(水)19:37 ID:VzS/vZxU(1) AAS
R・D・ウィングフィールド『フロスト日和』(創元推理文庫、1997)【8点】

退職パーティーに出席しようと勇んでいたフロストは、突如捜査に狩り出される。
公衆トイレで発見された浮浪者の死体。女性を狙う連続強姦犯。窃盗事件にひき逃げ事件。
数々の事件に振り回されながらも、フロストは着実に事件の真相に迫っていく・・。

フロスト第2弾。新刊が出たので積読本に手をつけてみた。
大小の事件を次々と発生させながら、過度に複雑化させずに物語を
組み立てていく構成は上手い。ただ、ちょっと間延びしたかなあ。

ユーモラスなフロスト警部の言動はもちろんんこと、
暴力事件で左遷されてきた元警部のウェブスター巡査が最初はフロストに
反感を抱きながらも徐々にその手腕を認めていく様がおもしろい。
873: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/08/09(土)10:41 ID:Ou6IH+ss(1) AAS
「フロスト気質」を読んだ。
待ちに待った邦訳新刊である。
このシリーズでは初の上・下巻2分冊(各巻450頁前後)というボリュームであり、
じっくり味わって読むつもりが、面白さゆえ2日で読破してしまった。
以下に目に付いた点を記しておく、
・フロスト警部にとってマレット署長と並ぶ天敵(?)アレン警部は
序盤に少し登場するのみなのが残念。(前作でも未登場であった)
過去の事件との絡みの関連もあって、代打的なキャラとして登場するのが
元デントン署勤務のキャシディ警部代行なのだが、おなじみアレンに比較して
存在感が弱い。
省14
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