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『読みました』報告・国内編Part.5 (982レス)
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書斎魔神
◆AhysOwpt/w
2009/01/17(土)20:20
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486: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [] 2009/01/17(土) 20:20:00 ID:uPmSuzBz 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」を読んだ。 昨年の文春4位、このミス2位、読みたいSFでも10位にランクインした作、 そんなこと以上に直木賞候補作(これで受賞して欲しかった)だが、 なんとなくここまで積読してしもうた作。 正直言うて、第1部の主人公万葉が赤朽葉家へ輿入れするまではスローテンポでやや退屈感 あり、失敗したかな、と思い始めた頃に「物語」は急激に動き出し、頁をめくる手ももどかしいぐらい に作者の語りに惹き込まれてゆく感がある。 なんの取り柄もない女と自称する語り手赤朽葉瞳子だが、千里眼奥様こと祖母の万葉、 レディース上がりの天才漫画家の母毛毬に対する終始クールな視点を失わないのが落ち着いた 読み応えある大河小説足り得た因かと思う。 (映像化は無理かもしれぬが、毛毬役は全盛期の土屋アンナで決まり、 ちなみに成人後の孤独(瞳子の叔父)役は語呂合わせでなく劇団ひとりで決まりでしょ) どうやら作者の分身はタレント的には毛毬だろうが、心情的には瞳子にあるやに思われる。 版元(東京創元社)の関係もあってか、第3部には被害者を探せ的なミステリ (そう言えばテレビ番組でこの作者の自宅が紹介された時に書棚にパット・マガーがあったけ)の趣向もあり、第1部で万葉が「視た」飛ぶ男に関する謎解きがされる。 全体を通して描写力の確かさと作者の読書量の豊かさを想起させるが、 「百年の孤独」は勿論、「楡家の人びと」、この元ネタである「ブッデンブローク家の人びと」あたり まで目を通しているのではなかろうか。 不満点としては、最後の最後の締め、「・・・・ほんとうにそうだとおもしろいんだけどな。」という 万葉の孫瞳子の独白で余韻を持たしてエンドして欲しかったこと、 蛇足と言わぬまでも、果たして以後のくだりは作者はどうしても書きたい部分だったのか? http://echo.5ch.net/test/read.cgi/mystery/1202745748/486
桜庭一樹赤朽葉家の伝説を読んだ 昨年の文春4位このミス2位読みたいでも10位にランクインした作 そんなこと以上に直木賞候補作これで受賞して欲しかっただが なんとなくここまで積読してしもうた作 正直言うて第1部の主人公万葉が赤朽葉家へ輿入れするまではスローテンポでやや退屈感 あり失敗したかなと思い始めた頃に物語は急激に動き出し頁をめくる手ももどかしいぐらい に作者の語りに惹き込まれてゆく感がある なんの取り柄もない女と自称する語り手赤朽葉瞳子だが千里眼奥様こと祖母の万葉 レディース上がりの天才漫画家の母毛に対する終始クールな視点を失わないのが落ち着いた 読み応えある大河小説足り得た因かと思う 映像化は無理かもしれぬが毛役は全盛期の土屋アンナで決まり ちなみに成人後の孤独瞳子の叔父役は語呂合わせでなく劇団ひとりで決まりでしょ どうやら作者の分身はタレント的には毛だろうが心情的には瞳子にあるやに思われる 版元東京創元社の関係もあってか第3部には被害者を探せ的なミステリ そう言えばテレビ番組でこの作者の自宅が紹介された時に書棚にパットマガーがあったけの趣向もあり第1部で万葉が視た飛ぶ男に関する謎解きがされる 全体を通して描写力の確かさと作者の読書量の豊かさを想起させるが 百年の孤独は勿論家の人びとこの元ネタであるブッデンブローク家の人びとあたり まで目を通しているのではなかろうか 不満点としては最後の最後の締めほんとうにそうだとおもしろいんだけどなという 万葉の孫瞳子の独白で余韻を持たしてエンドして欲しかったこと 蛇足と言わぬまでも果たして以後のくだりは作者はどうしても書きたい部分だったのか?
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