【コテハン禁止】新生・江戸川乱歩 第ニ夜 (893レス)
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(1): 2023/03/01(水)21:52 ID:YH154haq(2/2) AAS
さすがに短編でも1分では読めないであろうが
8: 2023/03/01(水)21:59 ID:LJeGT7GM(2/2) AAS
>>7
小説じゃなくて担当編集者の解説でしょ
それなら1分で読めるぐらいが妥当
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(1): 2023/03/02(木)11:20 ID:6Bb34ghA(1) AAS
「心理試験」のような犯人しか知らないことをポロっとしゃべってしまうってのは
今の刑事ドラマや二時間サスペンス劇場では一番多いかもしれない
10: 2023/03/02(木)13:42 ID:Rut7qP4I(1) AAS
>>9
元ネタの「罪と罰」に予審判事が犯人の青年を追い詰めようと、言葉の罠をしかけるところがある
青年は見破って引っかからないんだけど「心理試験」の蕗屋は見事に引っかかってしまう
このパターンがドラマで流行ったのは刑事コロンボの影響じゃないかな、古畑とか
最後の決めてじゃなくても「俺が殺したんじゃない!」「なぜ殺人だと?亡くなったとしか言ってませんけど」みたいな定番の使い方とか
まあ、「心理試験」は古今の倒叙ものの中でも一番見事に決まってるんじゃないかと思う
11
(1): 2023/03/03(金)11:59 ID:6Os4PRY9(1) AAS
アシェットのD坂の殺人事件が発売された契機に
底本が同じ青空文庫でD坂の殺人事件をこの機会に再読してみた
古い作品でもあり、殺人の背景にSMがあるが、ある種の短編なので、あっさりしてるし
明智小五郎が初登場で、彼が容疑者になる展開はわりと面白いが
犯人との直接対決というか、明智と犯人が接する場面もなく、
犯人の自首という形で終わり全体的にちょっと物足りない
映画化やドラマになったりする場合、それらのディテールをエロっぽく盛ることが多い作品でもあるのだが
やはり原作においては淡白である
12: 2023/03/04(土)11:21 ID:rBkCCqji(1/2) AAS
D坂での初登場の明智小五郎の描写は
もじゃもじゃの髪を手で掻き上げて、さらにもじゃもじゃに
となっていて、どこか金田一耕助を思わせる
13: 2023/03/04(土)12:17 ID:UZ6Kw4O4(1) AAS
アシェット、安い第1巻だけ試しに買ってみた
通勤時の読書が多いので最近は電子書籍ばかりだったけど、やっぱり紙の本はいいね、文庫本ではなく単行本で読む乱歩もいい
でもまあ欲を言えば、本の紙質は安っぽいし、499円だからいいけどこの本に2000円以上払うとなると考えてしまう
14: 2023/03/04(土)13:51 ID:rBkCCqji(2/2) AAS
著作権料払う必要のない青空文庫のを使って2,000円は、ぼったくり杉だよな
15: 2023/03/05(日)00:28 ID:0EHV+Ycu(1) AAS
>>11
「D坂」は「二銭銅貨」とプロットが似てるんだよね
探偵と友人が推理を開陳して相手がそれをひっくり返す
それだけで犯人や被害者や捜査関係者とのからみはほぼないので、仰る通りあっさりした感じ
動機も「二銭銅貨」のは幼稚で「D坂」は猟奇でリアリティはない

「D坂」で詳細を割愛した連想診断による捜査をしっかり書き込んだのが「心理試験」
プロットもしっかりしてるし動機も犯人の心理の描写もリアル
これは「罪と罰」からミステリー的プロットをうまく拝借してるからだろうね

乱歩は構成に難ありなのだけど、文章がうまくて面白く読ませる天才
だから翻案ものに傑作が多いのだろう
16: 2023/03/05(日)09:03 ID:LciDl8ou(1) AAS
小説を映画化するさいに、脚本家がアレンジするわけだけど、
翻案が上手い江戸川はもしかしたら脚本家に向いていたかもしれない。
17: 2023/03/06(月)16:03 ID:rGAP687A(1/2) AAS
江戸川乱歩は小栗虫太郎や夢野久作らの作品と比較しても、文章がうまくて確かに読みやすい
18: 2023/03/06(月)18:22 ID:rGAP687A(2/2) AAS
さらに言えば、怪人二十面相等で子供向けにも書けるわけで読みやすいわけだが
難解な専門用語を並べ難しく書こうとしたがる作家が多い中、江戸川乱歩の才能だろうな
19
(2): 2023/03/07(火)10:44 ID:6xINkJ92(1) AAS
1 文学としては初期の短編が最も評価され
2 商売(金儲け)としては中期の娯楽長編
3 人気(一般の知名度)は特に少年ものでブレイク
4 業界内での重鎮としては後期のプロデューサー時代(若手の発掘・海外ミステリー作品の紹介・乱歩賞の制定)
20: 2023/03/07(火)11:59 ID:RMHMq12x(1/2) AAS
乱歩の名を世間一般に最も知れ渡ることになったのが怪人二十面相だろうな
21: 2023/03/07(火)14:40 ID:5N2JYSap(1/2) AAS
>>19
>1 文学としては初期の短編が最も評価され
私的ベスト3
探偵小説:「心理試験」「D坂の殺人事件」「陰獣」
奇想小説:「人間椅子」「人でなしの恋」「押絵と旅する男」
22: 2023/03/07(火)14:42 ID:5N2JYSap(2/2) AAS
>>19
>4 業界内での重鎮としては後期のプロデューサー時代(若手の発掘・海外ミステリー作品の紹介・乱歩賞の制定)
発掘した若手ベスト3
山田風太郎、星新一、筒井康隆
「若手」も今やご存命は筒井康隆のみとは寂しいことだ
23: 2023/03/07(火)20:10 ID:RMHMq12x(2/2) AAS
中井英夫の虚無への供物、島田荘司の占星術殺人事件、綾辻の十角館の殺人あたりは
乱歩賞落選してるんだよな
24: 2023/03/08(水)12:27 ID:HmYgw+CQ(1) AAS
こうして振り返ると、
乱歩の活動は「起承転結」的に収まるな
25: 2023/03/08(水)14:05 ID:BGwP4K7H(1/2) AAS
山田風太郎の「乱歩妖説」によれば
起:若禿に悩み孤独を好むようになる
承:夢想に耽り幾多の傑作小説を生み出す
転:戦後禿げててもおかしくない年齢になり、本来のはっちゃけた社交的な生活を送るようになる
結:コンプレックスが解消されたため、小説は傑作が書けなくなる
26: 2023/03/08(水)14:15 ID:BGwP4K7H(2/2) AAS
山田風太郎は自説について次のような傍証を挙げている
・自叙伝「探偵小説四十年」には自身の蓄膿症・高血圧等については細々書いているのに頭髪の薄いことは一切出て来ないのがアヤしい
・晩年素人芝居に出るのが好きだったのも、一つにはカツラをかぶるのが楽しかったのではないか
※山田風太郎は乱歩を馬鹿にしてるわけではなく、敬愛してることは書中の他のエッセーでもわかるが
 敬愛してる先生にこんなことを書してしまうのが実に山田風太郎らしい
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