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【腐女子カプ厨】巨雑5861【なんでもあり】 [転載禁止]©2ch.net (1001ﾚｽ)
【腐女子カプ厨】巨雑5861【なんでもあり】 [転載禁止]©2ch.net http://mastiff.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1448242436/
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616: 名無し草 [] 2015/11/23(月) 15:00:52.50 心なしか憮然とした口調で、リヴァイが蜂蜜の小瓶を睨むように見つめていた。 「俺に聞けばいいだろ」 「あんたは気付いてないような巷の話ですよ」 「俺は巷に生きてる」 「でも自分の立ち位置は掴んでないでしょ」 常人とは感覚がずれている覚えがあるのか、リヴァイは「うるせーな」とだけ言って口を噤んだ。エレンは、宥めるように笑う。 「それで、聞いたわけですよ。リヴァイさん伝説の一つ。雨の日には告白するな」 「お前なあ」 面白がりやがってとリヴァイはソッポを向いた。下ネタも交わすのに、告白とか付き合うといった恋愛の初歩の話は、極端に苦手そうにする。恋愛下手な童貞みたいな頑なさがエレンには不思議だった。 「いやでもホント。今日も機嫌悪いじゃないですか」 「そんなことない」 「いいえ。目の下のクマが濃いです。寝苦しいんですか？」 ベッド脇に布団を敷いてもらって同じ部屋で寝ていたから、魘されていたのを知っている。エレンは、わざと気づかない振りをした。 「夢見が悪い。雨の日は験が悪い」 リヴァイの視線が窓越しに、外へ向いた。ガラス戸を流れる雨粒を数えるような無心さだった。 「昔にな、馴染みが死んだんだ」 リヴァイは語彙が貧困だと、エレンは常々思っていた。この「馴染み」という言葉も曲者で、エレンなら幼なじみをさすが、リヴァイの場合は違った。 昔の知り合いをひっくるめて「馴染み」なんておっさんみたいな表現をする。幼なじみなのか、友達か、あるいは女。 死んだなどと言うのは穏やかではないが、リヴァイの表情は諦めたように凪いでいる。まだ短い人生ながらも十年かそこらは過ぎた話なんだろうなとエレンは勝手に解釈した。 http://mastiff.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1448242436/616
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