[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6438【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (651レス)
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587: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)14:02 d AAS
店員に通された席も前後左右に他の客が座っていることもなく、店の角席でちょうどよかった。
リヴァイは紅茶を、エレンはレモンスカッシュを注文して、それぞれ何口か飲んでいる。
いざ、告白するとなると少しばかり緊張する。リヴァイもこんな気持ちだったのだろうか。
それとも先にエレンの気持ちもわからないまま告白したリヴァイはもっと緊張しただろうか。
今から言うことがリヴァイを喜ばせる内容だといい。
そもそもそうじゃなかったら、きっとエレンは気まずさに撮影を続けることはできない。
だから、どうか。
「リヴァイさん、」
テーブルの下、膝の上に置いた手のひらを握った。
本当は目を見て伝えたいけれど、エレンにそこまでの勇気はない。
「どうした? なにか撮影に不満でもあったか?」
わざわざ呼び出して伝えたいことがあると言ってきたエレンにリヴァイは心配そうな顔をしていた。
持っていた紅茶のカップをソーサーの上に置いて、エレンの言葉を待っている。
「そうじゃなくて、あの、」
いきなり好きです、と言えばいいのか。それとも少しは前振りがあったほうがそれらしいのか。
悩んで悩んでエレンは前者を取った。まどろっこしいのは性に合わない。
「好きです。撮影、とか……してたら、リヴァイさんのこと好きになりました」
「………………っ、」
この時、エレンが顔を上げて告白していれば気づいたかもしれない。
しかしエレンは俯いたまま、もっと言えば目を閉じてリヴァイの表情を見ないままだった。
だからエレンは気づかない。告白を受けたリヴァイの顔が一瞬青冷めたことに。
驚きで表情が抜け落ちたことに。
「……あの、なので、まだリヴァイさんがオレを好きだと言ってくれるなら、付き合いません、か…………?」
エレンの言葉はまだ続いた。
緊張しつつも心の片隅ではイエスをもらえると思っての告白だ。
緊張はしても不安は少ししかなかった。
「…………」
「リヴァイさん?」
なかなか反応をしないリヴァイに焦れて、閉じていた瞼をそっと開いて、様子を窺う。
視界に入ったのは驚きに目を丸くしているリヴァイだ。その表情からはなんとも感情が掴めない。
「……そう、だな。突然だったから驚いた」
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