[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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277(1): (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:49 d AAS
紅茶を飲み終えたエレンが席を立ち、出口に向かうために足を進める。
リヴァイはエレンよりも出口に近い席なので、エレンが通り過ぎた後に立ち上がるのかと思いきや、横を通り過ぎようとしたエレンの腰を掴み、そのまま引き寄せて自分の隣に強引に座らせてしまう。
「ちょ、リヴァイさん」
「お前が悪い」
エレンの肩に顔をうずめて、甘えるように眼を閉じて擦り付け、独特の色気のあるあの低音ボイスで囁いた。
「腹が減った。俺の好物が喰いてぇ」
「好物ですか?じゃあ、ついでに買って帰りましょう」
「俺が喰いたいのはとびっきり甘いこれなんだが」
ちょん、とリヴァイの指がエレンの唇をつつき、リヴァイの言っていることを理解したエレンの顔が真っ赤に染まる。
省8
278: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:49 d AAS
「こんなところで何言ってるんですか。ほら、出ましょう」
「もう少し」
エレンの腰を引き寄せ、まだリヴァイは離す気がないようだ。
「家に帰ってからでいいじゃないですか」
「いやだ。今から買い物に行くなら、こうやって抱きしめることは出来ねぇだろ」
「だから、家に帰ってから……」
「エレン」
リヴァイがエレンの顔を覗き込み、唇が触れそうなほど顔を近付ける。
「お前の唇は俺とキスすることと、俺に愛してるって言うためにあるんだ」
省11
279: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:50 d AAS
今まで、すべての光景をこの目に焼き付けてきたこのカフェのウエイトレスとして、私は負けない、と何と戦っているのかわからないが彼女は、立ち向かう。
だが、相手は強敵。
「好き…ですよ。じゃなきゃ、一緒に住んでません」
「俺はお前のことが好きなんじゃねぇ。愛してるんだ」
クリティカルヒット。ウェイトレスは400のダメージを受けた。
「もうダメ……。腰が抜けて……」
「全身が練乳に漬かってる感覚が……」
新参者たちはすでに戦闘不能状態だ。常連客もすでにヒットポイントは残っていない。
今日もこのカフェで、甘さにやられた女性たちの屍が大量生産されてしまうのだろう。
省7
280: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:50 d AAS
しかも70年しかと言いましたね。
短いんですか?70年は短いから足りないと言っているんですね。
ありがとうございます。
膝と腰が同時に砕けたウェイトレスに、その場の誰も責めることなど出来ないだろう。
彼女はよく頑張った。そう褒め称えてやりたい。
ようやくリヴァイが納得したのか二人で席を立ち、会計を済ませるためにレジに向かったのを、壁に縋りながら必死に立ち上がって「ありがとうございました」と震える声で送り出したは、カフェの店員として優秀だった。
手を繋ぎ、二人寄り添って歩く後ろ姿を見送った店内では、店中の女性客が脱力し、その後、ブラックコーヒーの注文が殺到することとなる。
平和な休日の光景であった。
秋も終わり、深夜の風はすっかり冷たいが、空にまたたく星はいっそう澄んで夜道を照らしている。
省8
281(1): (ワッチョイ f395-imw8) 2016/04/06(水)20:50 0 AAS
>>275
なんやその微妙な反応は
わいちゃんおこやで
282(1): (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 d AAS
そんなことを考えながら自宅の扉を開けたリヴァイは、すぐに違和感に気がついた。
エレンの靴があり、リビングの電気がついている。
しかしいつもならばエレンがおかりなさいのハグをしに犬のように走ってくるのだが、それがない。
消灯を忘れて寝たのだろうかとリビングに入り、リヴァイはそこでソファに突っ伏しているエレンを発見した。
「……エレン?」
寝ている。しかもただ寝ているのではく、上半身は何故か裸でビニール紐がぐるぐると巻かれてあった。
ズボンのベルトは外されテーブルに放られており、そのテーブルにはガムテープとはさみが置かれていた。
どういうことだ。何がしたかったのか謎だが、とにかくこのままでは体が冷える。リヴァイはエレンの肩を揺さぶった。
「おいエレン起きろ。風邪引くぞ」
「ん……」
省4
283: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 d AAS
寝室へ入り、エレンをベッドへ座らせたリヴァイは布団をあけてエレンの体をそこに滑り込ませてやった。
ズボンと下着も脱がせる。
そこまでしてもエレンは目を開けない。
どうも大分飲んできたようだ。
(今日のお楽しみはなしか)
少々残念に思いながら、エレンにそっとくちづける。
そうしてからリヴァイは音をたてないようベッドを離れた。
コートを脱いで所定の位置へかけ、リビングで部屋着に着替える。
シャワーを浴びるつもりだったが、その前に冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しエレンの眠るベッドへ戻った。
それほど飲んできたのなら水を飲ませておいたほうがいいだろうと思ってのことだ。
省9
284(1): (アウアウ Sa6f-HfxU) 2016/04/06(水)20:51 a AAS
>>265
一問一答は順一とオサレ腰ちゃんで合うてる?
285: (スプー Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 d AAS
>>265
もう買ったん
一問一答なんやった
286: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 d AAS
吸い込まれるように、飽きず何度も音をたててくちづけていれば、エレンの反応も段々しっかりしてくる。
このままやっちまうか。しかしシャワー浴びてえなと迷っていると、唇を離したエレンがふにゃりと笑った。
「リヴァイさんだあ」
とろけた無防備な笑顔にリヴァイの心臓がどくりと音をたてた。
だから反応が遅れた。
「しばってえ」
「あ?」
「しばるー」
くすくす笑っている。
言葉も舌ったらずで思った以上に酔っているようだ。
省24
287: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 d AAS
そのままうにゃうにゃと不明瞭なことを言いながらエレンが胸板に頬ずりしてくる。
あやしてやりながら、リヴァイはもう片方の手でスマホを操作した。
自分が恋人の寝顔を撮るようになるというのも予想外だったが、全身タイツの意味を調べるはめになるのはもっと予想外だった。果たして検索結果が出る。
曰く、全身タイツとはその名の通り頭から足先までの全身をタイツで覆ったもので、日本では新しいジャンルのプレイとしてポルノ界の片隅を風靡しており、ZENTAIという名称で海外でも認知度が高まっているとのこと。平和か。
そもそもエレンはそれを買ってきて何をどうしたかったのか。
今日のオレは一味違いますって、一味どころじゃねえだろ、これ。
あの馬面とどんな飲み会してきやがった。いや。誰に断ってエロ話してきた。
「エレン、起きろ」
きつく呼んで強めに肩を揺さぶる。眠りの粉をかけられて再度深いところへ行こうとしていたエレンが重たげに瞼を開く。
省13
288: (アウアウ Sa6f-G+K4) 2016/04/06(水)20:51 a AAS
忘れてたはわいも一問一答気になる
289: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:52 d AAS
「だって、だってドイツのやつらひどいんです。あれは飲み物じゃねえしそれは食べ物じゃねえ。そこは手袋じゃねえし、ましてブーツでもねえ。ヘルメットでもねえんだよ!! なに考えてんだあのジャーマン!!」
「お前のダチがなに考えてんだ」
「E・Tパロでポルノ撮るなよ! どこだよ抜きどころ! あいつら全員くちくしてやるー!!」
わっと泣き伏すエレンの背をリヴァイは仕方なく撫でた。
ちょっとPTSDになってんじゃねえかよ。
リヴァイを喜ばせたいと悩み、友人に相談し、準備して帰りを待ち、裸でポルノの話をしているというのに色気というのがどこにもない。
斬新な……と抱きしめていると、落ち着いたエレンが今度は静かにしゃくりあげる。
「……イギリスもひどいんです……」
国境越えた。
省16
290: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:52 d AAS
残念な酔っ払いだ。大変残念な酔っ払いではあるが――――実に悪くない。。
「ほら、いい子だからもう寝ろ」
「んん……でも……アメリカの奴らだって……」
「大西洋を越えられる程夜は長くねえ。おら」
エレンを抱き直し、幼児を寝かしつけるように布団の上からぽんぽんしてやる。
元々眠たかったエレンは抵抗せず瞼を閉じた。リヴァイの腕の中でごそごそと寝心地のいいように体を動かし、隙間なくひっついてひとつ大きく満足気な息を吐く。
しばらくそうしていると、やがて規則正しい寝息が聞こえてきた。
破壊神のような話をした当の本人の癖に、その寝顔はあまりに無垢で幼く、リヴァイはSDカードを交換せねばならなかった。
トーストの焼ける匂いで目が覚めた。
省18
291: (ワッチョイ 13b8-G+K4) 2016/04/06(水)20:52 0 AAS
>>281
せやかてどう反応してええか分からなかったんや草
292: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:52 d AAS
エレンはわたわたと昨夜の記憶を掘り起こした。途切れ途切れだが、多分ほとんど覚えている。
オレ、すっげえリヴァイさんに絡んでなかったか!?
「エレン」
呼ばれ、振り向くと戻ってきたリヴァイがペットボトルを渡してきた。苺ミルクだ。
珍しいもの買ってるなと思いつつありがとうございますと蓋を開けてあおる。
落ち着きたいのと喉が渇いているのと、リヴァイの視線から逃れたいのもあって心持ち視線を外しながらごくごく喉を鳴らしていると、リヴァイがベッドに座った。
心持ち楽しそうである。
「それで、どこからにする」
「?」
「滅ぼすんだろ。ドイツとイギリス」
省25
293: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:52 d AAS
がばりと身を起こす。鼻と鼻が触れ合う距離でエレンはキッとリヴァイを睨んだ。ここだけは外せない。
「確かにSMだのなんだのはいきすぎでしたけど、でも、リヴァイさんはオレに何してもいいっていうのは本気なんです。遠慮なんてかけらもさせたくない。オレは経験不足でテクもないし、男だし、だけど、でも――オレだって男です」
アイスブルーを見据える。
「リヴァイさんを気持ちよくしてあげたい」
死ぬほど。
エレンの、それが今出来うる精一杯で最大の愛の渡し方なのだ。
このひとが運命だと思った。
しかし一目惚れは理屈の欠如であり、運命に保証書はなく、愛が変化するものならば、この恋はふと覚める夢のようなものであることを考えなければならなかった。
ならばエレンがどれほど焦がれようと、リヴァイが我に返ったように『これは勘違いだった』と言い出す日が来るかもしれない。
省13
294(1): (ワッチョイ ab82-eoZT) 2016/04/06(水)20:52 0 AAS
なあ
ルルの馬石貫通してへん?
295: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:53 d AAS
「え?」
「そういうプレイだからだ」
顎を撫でてリヴァイが続ける。
「負担をかけないようにだとか、そういうのも勿論あるが、優しいフリしたほうがお前の羞恥心を煽れるし、トロ顔だのイキ顔だのもじっくり見られる。
些細な表情の変化も見逃すつもりはねえし、お前、エレン、優しい言葉かけりゃあかなり恥ずかしいポーズだって言うこと聞くだろ。オレに得だ」
何故か偉そうに胸を張るリヴァイをエレンは呆然と見つめた。
開いた口が塞がらない。なんか、もしかしてもしかしなくとも。
(……お、オレ……もしかして、凄い勘違いをしてたんじゃ……)
「それを知っちまったお前は、今後更なる羞恥と屈辱に耐えるハメになるわけだ」
いい墓穴を掘ってくれた。満足そうにトドメを刺すリヴァイに、エレンはゆっくりと崩れ落ちた。
省15
296: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)20:53 d AAS
「苺ミルクが好きだが、興味無いフリをする。紅茶は砂糖を入れたい。コーヒーはカフェオレぐれえにしねえと飲めない。本当は淋しい癖に、なんでもないフリして実家に帰る。オレの前で大人ぶりたいんだ。違うか」
「あ……あぅぅ……」
口をぱくぱく開閉させる。違わない。大人なリヴァイの前で、ガキっぽいと思われたくなかったから少しだけ見栄を張っていた。
けれどまさか気づかれていたなんて。
「いいじゃねえか」
羞恥に丸まろうとするのを持ち上げられ、膝の上に乗せられる。
赤くなった顔を下から覗き込まれて、エレンは視線を彷徨わせた。
「遠慮したり、見栄張ったりすんのはカッコつけたいからだ。惚れた相手には特にな。俺だって同じだ」
「……リヴァイさんも?」
意外だと目を見張れば当たり前だと呆れたように返答される。
省6
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