[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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347: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:04 d AAS
「良い一手だ。アルミンの入れ知恵かな?」

「ふふ。バレちゃいましたか。昨日あいつに教えてもらったんですよ」

昨晩、徹夜でアルミンと対戦してやっと覚えた手だ。
一手で2駒動かし王を城で守ることが出来るキャスリングという特殊な技。
この前までは、それぞれの駒を動かせる範囲や簡単なルールくらいしか頭に入ってなかったエレンだったのが、実に目覚ましい進歩だ。
                                               

キングを動かさず守りに入れたいのは分かる。
チェックメイトを決められればそこでゲームが終わってしまうのだから。
しかしそれに相反し、後先を考えず攻める一方であるナイトの縦横無尽な動かし方。
キングやナイト、ポーンたち。
それらをエレンが誰に見立てて動かしているつもりなのか、ハンジには手に取るように分かってしまった。

みんなの力が必要だと理解していながら、どうしても自分が先行して動くこと止められない、エレンらしい戦い方。
それでエレンがこの先サクリファイス(犠牲)という一手まで覚えたなら、自分たちは見るに耐えられないだろう。
ボードゲーム上の事だとしても。特に彼は。

「やっぱり負けちゃいました」

残念そうに笑ってエレンがそう呟く。

決め手となったのは、自分の駒が相手の駒に囲まれてしまいそれにエレンが気を取られている隙に、駒を奥へと動かしていたハンジがプロモーションという手を使ってポーンでしかなかった駒をクイーンに昇格させ、チェックに使った奇術だった。
それはさしずめ一兵士から一日にして女王にまで上り詰めさせられたヒストリアのように。

「なかなか良い勝負だったよ」
「…ねぇ、ハンジさん。オレたちの戦いは、こんなボードの上で行われているような生半可なものだったでしょうか」
「……?」
「ヒストリアの存在は確かに重要だった。けれど相手のキングを取れば終わりに出来るような、そんな簡単な戦いじゃなかったはずです。」

続けてエレンは言い放った。

「だから、ちゃんと皆殺しにしねぇと…」

声色が一変し、見開かれた双眸が攻撃的な金色を湛えてぎらりと光る。
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