[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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410: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:17 d AAS
 しかしそれもスタジオでの撮影が始まるまでだった。
 失念していたが、白ホリということはここで撮る写真はエレンがメインのものばかりなのだ。
 廃ビルとは違って、エレン以外には何もない真っ白な空間にわくわくが全て緊張へと差し替わる。
 緊張は如実に撮影に影響し、ガチガチに固まってしまったエレンは自分でもこれではリヴァイが思うような写真が撮れないことが分かってしまう。
「エレン、」
 見かねたリヴァイがエレンに声をかけて近づいてくる。
「上手くできなくてすみません…」
「そうじゃない。これを見ろ」
 そうしてリヴァイの持っていたカメラの液晶画面を前に出された。表示されていたのは廃ビルで撮った写真で、さっき見せてもらったのとはまた別のもの。伏し目がちにどこか遠くを見るエレンがアップで写っていた。
「綺麗だろう。気張らなくても大丈夫だ。ポーズや視線はこっちで指示する。絶対に良く撮ってやるから自信を持て」
 ぽんぽんと頭を撫でられるとそこからすっと緊張が解れていく。リヴァイに頭を撫でられるのは二回目だった。
 エレンの目にやる気が満ちる。
「よし、いい目だ。それを撮らせてくれ」
 リヴァイにずっと褒められていた目。両手で顔を隠して目だけ出したり、下から見上げる形でカメラを睨みつけるようなエレンの目力が強調される構図やポーズでの撮影が続いた。
 同じ構図でも色々と角度やライティングを変えてリヴァイの満足するまでシャッターは切られる。
最後に目のアップを撮られて、撮影は終了した。
 撮った写真を確認するリヴァイにしきりに綺麗だと褒められ、周りのスタッフもまた写真を見ると同様にエレンに賛辞を送ってくれた。
 スタジオでの撮影中、リヴァイはよく喋った。
 「いい」「そのまま」「もう少し腕を上げてくれ」「綺麗だ」「もっと睨めるか?」「今のは良かった」
 リヴァイがいない時に教えてもらったが、こんなに喋るのは珍しいらしい。
 もしかしたら緊張でガチガチになってしまったエレンを気遣ってくれていたのかもしれない。
「顔は怖いけど優しい人なんですよ」
 教えてくれたスタッフはそう言って笑っていた。
 この日の撮影の後は公園、車の中、プールなど色々なところに行った。
 スタジオもまた使用しては色々な小道具に埋もれたり、家具を使用したりと多種多様だ。
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