[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
419: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:19 d AAS
 今日まで会える予定はなく、代わりにエレンはメールや電話で会いたい気持ちを発散させた。
 おはよう、から始まり、おやすみなさいで終わる。
 なんでもないようなことでもリヴァイと共有したかったし、リヴァイはこれを聞いたらなんと言うだろうと反応が気になった。恋の力は大きい。
 電話はリヴァイからメールの返信がきた時にすかさずかけた。
 出られない時はメールしかできない旨のメールがエレンの着信の後に必ずある。律儀な人だ。
 メールの返信はだいたいが相槌ばかりで、なにかリヴァイから話題を提供することはない。
 電話でも同じだった。
 それでも話を聞いてくれるだけで嬉しい。
 改めて年齢を聞けばリヴァイはエレンの十歳も上だった。
 年が離れているので、当然同年代と接する時とは違うだろう。
 出会ってからの時間は短くともリヴァイはエレンと同じく嫌なことは嫌だとハッキリ言うタイプであることも知っている。
 言葉遣いから、そのハッキリした物言いは時にきつく感じることもあるが、相手を傷つけようとしていることではなく、ただ不器用なだけだ。
 そんな不器用なところも好きだと思うひとつの理由になっている。
 続かないメールや会話に少しの不満や寂しさはあったけれど、元々口数は少なく、さきほども言ったように言葉遣いも乱雑であるリヴァイに今以上を求めることはしてはいけないだろう。
 そんな中で待ちに待った撮影だ。リヴァイに会える。
 しかも撮影の間はリヴァイはエレンだけを見続ける。
 その上、泊まりでてるてる坊主まで作った。成功させたい。
 成功して、もっとリヴァイとの仲を親密なものにしたかった。
 小さな湖のある森に隣接したペンションが今夜の宿で、着いた早々に撮影には入らず、各々与えられた部屋に荷物を置いて昼食をとったのちに、準備が整ってから撮影を始める運びだ。
 そこまできてエレンは一人、不満の声を上げていた。
「え、オレ一人部屋なんですか?」
 ペンションは小さい。スタッフの数も多いとは言えないけれど、その殆どが二人〜三人部屋だった。
 エレンはひっそりと期待していたのだ。
 付き合うようになったのだから、もしかしたらリヴァイと同じ部屋かもしれない、と。
 現実はリヴァイもエレンも一人部屋。エレンの願望は叶うことはなかった。
1-
あと 86 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.006s