[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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427: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:21 d AAS
リヴァイのカメラがカシャカシャと連続して鳴った。
その音が鳴り終わるとリヴァイはカメラから手を離す。
「一旦休憩にしよう」
エレンにもその言葉は届いていたが、足がその場から動かなかった。なぜかは自分でもわからない。
ただ、なんとなく。その場にしゃがみこんで、朝日できらきらと光る水面を見つめた。
ひんやりと冷たい空気に包まれて、感じる太陽が暖かくて気持ち良い。
「寒かっただろう。風邪をひく」
背後から誰かくる気配がして、上から声が降ってきた。
振り返るとリヴァイがブランケットを持って立っている。
それ以上言葉を発さずに前方に回り込んできたリヴァイは、地面に膝をついてエレンと視線の高さを合わせ、持っていたブランケットをエレンの肩にかけた。
「……はい、」
「はいじゃねえだろ」
外に出ていて誰にも使われていなかったブランケットは撮影前に羽織っていた時よりも冷たく感じる。
「じゃああっためてくださいよ」
「なに言ってんだ」
頬を膨らませてエレンがぼやく。それを聞いたリヴァイが笑った。いい写真が撮れて機嫌が良い。
ああ、やっぱり好きだなぁ。
目の前の男に対する自分の気持ちを再確認させられた。
でもこれ以上はリヴァイには近寄らない。彼が嫌がることはしない。
こんなに近くにいるのに、なんて遠いんだろう。
エレンからは決して縮められない距離を、今度はリヴァイが詰めてきた。
(また、この顔、)
今までに何度か見たリヴァイの表情。なにかを決心して覚悟したような、そんな顔だ。
深く息を吸ってからぎゅっと唇を一文字に結んでいる。
今回近づいたのはエレンからではないのにこんな顔をさせてしまうなんて。
(もうこの顔は見たくない)
瞼を閉じて、そっと視界をシャットダウンした。
唇に柔らかく湿っぽいものが触れて、離れる。
「ん……?」
さっき閉じたばかりの瞼を持ち上げると、リヴァイの顔のアップが眼前に広がっていた。
じゃあ今唇に当たったのは、もしかしなくてもリヴァイの唇か。
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