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【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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437: 名無し草 (スプッ Sd9f-G+K4) [] 2016/04/06(水) 21:23:27.58 d 「先生さようならー!!」 「おう、また明日な!!」 勢いよく手を振る少女に向かってエレンも同じように大げさに両手を上げて手を振った。その隣にいる母親は笑いながらエレンに向かって頭を下げている。 彼女は母親にしてはまだ若かった。エレンと同じ年代だと聞いたことがある。 自分ももしも早く結婚をしていればあれくらいの年代の子供がいたのだろうか。 子供の手を引いて帰っていく親の姿を見るたびにエレンはそう考えていた。 シガンシナ地区にある小さな保育所がエレンの勤務先だった。 住宅街の傍にあるこの保育所に預けられるのは先ほどの母親のように両親が共働きをしている家庭や母子、または父子家庭の子供も多い。 あまり各家庭の事情を詮索するつもりはないし、エレンとしては子供と触れ合えればそれでよかった。 昔から子供が好きだったから今の職業は天職だと彼自身は思っている。 両親――特に父親はエレンに医療関係に従事をしてほしいと願っていたようだったが、彼自身そこまでの学がなかった為早々に諦めた。 単純に子供が好きだからといってこの仕事は続けられるものじゃない。預かっている子供たちの中には難しい家庭の子供や両親もいる。 彼らも人間であるから、ともちろん念頭に置いて応対はするのだがそれでもやはり理想と現実は大きく異なることもある。 ストレスだって思いのほか溜まるし、休日も満足に休める時間も少ない。 それでもエレンはこの仕事が好きだ。子供が好きで、彼らと触れあえる時間はここでしか得られないものだった。 親子の姿が見えなくなるとエレンはくるりと振り向いて園内の中へと戻る。 あと残っているのは――親がまだ迎えに来ていない子供はミカサだけだった。 「ミカサ」 教室を覗けばミカサは一人大人しく積み木遊びをしていた。 エレンの声にぱっと表情を輝かせた彼女に笑いかけながら「おいで」と彼はしゃがんで両手を広げる。 途中まで積み上げた積み木を放り出してミカサはエレンに向かって走ってきた。 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1459925027/437
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