[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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449: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:26 d AAS
そして何を思ったのか、リヴァイは唐突にエレンへ向けて手を伸ばしてきた。
手袋をしたままの黒い手がずい、と急に近づいてくる。
「うわっ、」
思わずエレンは声をあげて目を閉じる。殴られる、と咄嗟に身構えたがそんなことはなかった。
むしろ感じられたのは柔らかくて温かな感触だった。但し布越しではあったが。
しかしリヴァイの手のひらの温もりであったり、ある程度の感触はなんとなくそれでも伝わってくる。
エレンの前髪を少しあげてリヴァイは彼の額に自分の手を置いていた。
「熱があるってわけでもないみたいだな」
「あ、ありませんよ、そんなの!!」
少し声を荒げながらリヴァイの手をエレンは振り払った。
エレンの心臓はばくばくと五月蠅い。それを服の上からぎゅっと押さえつけるように左胸を押さえながらとりあえず落ち着こうと何度も大きく深呼吸を繰り返す。
「顔が赤いからてっきり熱があるのかと思ったんだが……」「違いますよ、大丈夫です。体調が悪かったらそもそもここにはいませんから」
幸いなことにリヴァイは挙動不審なエレンの様子をおかしなものだとは思ってはいないようだ。
離された手は再びエレンの元へと伸びることはなく大人しくリヴァイのコートのポケットの中へと戻される。
気遣われたのは嬉しいが気付いてくれないのはやはり少し寂しいと思う。こんな気持ちは自分の我儘だ。
「お前がいなかったら寂しいな」
「え?」
自分勝手な感情だと思っているから、ある程度は抑制しなければいけないとも思っていた。
なるべくそれを抑え込んで表に出てこないように押し殺してしまおうと、そう考えているのにこの男はその意図をこうやっていとも簡単に壊していく。
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