[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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452: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:27 d AAS
リヴァイと顔を合わせたのは次の月曜日だった。
「おはよう、エレン」
「おはようございます」
なんとなく気まずくて目を逸らしそうにもなる。無理矢理浮かべた笑顔がぎこちない。しかし首を傾げたのはミカサだけでリヴァイは特に気にしている様子もなかった。
「今日も寒いな」
「ええ、本当に」
白い息を吐きながら思わず空を仰ぐ。冷え切った空気と分厚い雲が流れる空に嫌でも冬の気配を感じてしまう。
今日はもしかしたら雪が降るかもしれない。朝の天気予報ではそんなことも言っていた。
リヴァイの格好は普段と変わりはなかった。マフラーを首元に巻いて口元は少し隠れている。
「風邪を引くなよ」
「大丈夫ですよ、オレそういうのは強いほうなんで」
ミカサの背を押し先に教室へ入るように促した。
先に来ていた他の子供たちと一緒に彼女はリヴァイに手を振り歩いていく。
ポケットから手を出して控えめに振り返すリヴァイの姿に自然と笑みが零れる。彼のこういう姿がエレンは好きだった。
「お前に風邪なんて引かれたら困るからな」
「そんな大げさな。大丈夫ですよ、ミカサは他の先生にもよく懐いていますから」
「あいつじゃない。俺が困るんだ」
そして向けられた瞳はミカサを見つめていたものとは変わっていなかった。
穏やかで優しい、父親の目をしている。
しかしエレンの瞳にはそうは映ってはいない。
どきりと心臓が一つ高鳴った。それを誤魔化す様に咳払いをした。
「おいおい、大丈夫じゃなかったのか?」
わざとらしく呆れたふりをするリヴァイが意地悪い。
エレンは思わず彼を睨んでしまった。
「これは違いますよ、たまたまですから」とすぐに言い訳をしたが彼はあまり信用している様子はなかった。
「しっかりしてくれよ。お前がいないと、調子が狂うんだ。話し相手がいないと寂しいだろう?」
「それは……まあ、そうですけれども」
別によりにもよって自分じゃなくてもいいだろう。そういうことを言う相手は。
今日もリヴァイに調子を狂わされる。はあ、と大きく息をついた後エレンは冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
これで少しは気分が落ち着けばいいのだが一向にその気配はない。
「…オレも、リヴァイさんがいなかったら寂しいんで。風邪なんて引かないでくださいよ」
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