[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6439【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (505レス)
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497: (スプッ Sd9f-G+K4) 2016/04/06(水)21:43 d AAS
震えるエレンはそれだけ言っていきなり走り出した。
呆然とするリヴァイをハンジが殴りつける。
「リヴァイ、何ぼんやりしてるの!追いかけなよ!早く!」
慌てて追いかけて廊下で捕まえる。エレンは紙のように真っ白な顔で、目は潤み、唇は震えていた。
「エレン」
リヴァイが何事か言おうとすると、エレンはその場で敬礼をした。
「リヴァイ兵士長。オレのために兵長の手をわずらわせて申し訳ありませんでした!」
「エレン、俺は…」
「オレ、人類の敵になったりしません。兵長にそんな無理させなくても人類のために戦いますから…だから、もういいです」
「エレン、聞け。俺は…」
「いいんです、兵長は優しいからオレみたいな化け物にずっと気を使ってくださったんですね。…気にしなくていいです…オレも…自分の目的のために…兵長を利用していました。
兵長がいれば巨人を駆逐できるって…好きでもないのに関係を続けていました。だから、おあいこですね。今まで利用して申し訳ありませんでした」
そう言って笑ったエレンの顔はひどく歪んで笑顔に見えなかった。
エレンが必死で気を使って言う言葉が痛々しくてたまらなかった。
目尻に涙が滲み、流れ落ちるのを必死で堪えている。握りしめた指は真っ白に血の気がなくなっている。
作った笑顔は今にも崩れそうで、唇がわなわなと震えている。
エレンの全身が『本当はリヴァイを好きだ』と訴えていた。
必死で嘘をついているのに、全く効果がないことにこの子供は気が付いていないのか?その姿が痛々しくて、抱き締めて「嘘を吐くんじゃねえ」と言おうとした時「エレン?」と女の声が響いた。
ひどく剣呑な目で睨み付けてきたのは、エレンの幼馴染のミカサだ。
二人の間に流れる空気に気付いたのか、間に割って入ってリヴァイを睨み付けた。
「兵長。エレンが何か?」
「ミカサ、何でもない。行こう」
「おい!」
エレンはミカサを引っ張って走っていき、ミカサはしばらくリヴァイを睨み付けつつ、エレンの後を追っていった。
その後エレンの誤解を解こうと接触を図ったが、なぜかミカサに阻まれ個人的な話をできないままに時間だけが過ぎていった。
エレンがリヴァイの部屋を訪れることはなくなり、会話すらまともにできなくなり…やがて、その日は訪れた。
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