[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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138: (スププ Sdaf-PVnu) 2016/11/28(月)17:37 d AAS
「何か急ぎの」
「今日お前が乗るのはこっちだ」
「はっ?」
何か急ぎの用ですか、と聞く前に掴まれた腕をそのまま引かれて、エレンが乗る電車とは別の電車のホームに連れて行かれる。
そっちはリヴァイの家へ向かう電車だ。
「あのっ、どうしてそっちに…今日は何の約束もしてないし、明日だって仕事が…!」
朝一から昼を跨いで行われるそれに、課長であるリヴァイは出なければいけないはずだ。
「あと腕!離してください!」
周りからの視線を感じる。慌てて、黙ったまま腕を引くリヴァイの手をパシパシと叩いた。
「ちゃんとついていきますから!」
「…、隣」
「はい…」
ようやく腕を離してくれたリヴァイは、それでもまだ機嫌が悪そうだった。
後ろをついてくるのではなく、隣を歩けと言われて大人しく従った。
そんなに疑わなくても、もう逃げないのに、と思う。リヴァイと一緒にいられることを嫌だと思うはずがない。
ただ、リヴァイの迷惑にはなりたくないと思っているだけだ。ちょうど到着していた電車に乗り込む。
この路線はいつもエレンが乗る路線よりも比較的乗客が少ないように思えた。
吊革を掴むリヴァイの隣に並んで同じように掴んだ。
リヴァイは元々、口数は少ない方だと思うけれど、今日は不機嫌が相まってもっと少なくて、何だか居心地が悪い。
オレ何かしたかな、と考えてもピンとくることは思いつかなかった。
「リヴァイさんの家に行くんですか?」
「ああ」
「そ、そうですか」
会話が続かない。リヴァイはそれを口にしたきり自分から話すことはなく、眉を顰めながら、時折、何か考えているようだった。
駅に着くとすぐ、リヴァイは「先に家に行って風呂でもためてろ」と言って逆方向へ歩いて行ってしまった。
何がしたいんだ、と思いつつもリヴァイのマンションへと向かう。エレンのマンションよりも広く、部屋数も多い綺麗なマンションだ。
エントランスのパネルに部屋番号を入力して開ける。部屋へと繋がる玄関の鍵は以前もらっているから問題はない。
リヴァイが残業だという時は行かないようにしていたし、勿論アポなしできたこともないので、最初の一回以来この鍵はあまり使ったことはないけれど。
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