[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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139: (スププ Sdaf-PVnu) 2016/11/28(月)17:37 d AAS
「お邪魔します…」
鍵を開けて部屋へ入ると、暗く、静かな部屋が出迎えた。電気をつける。
相変わらずゴミ一つ落ちていない、モデルルームのような部屋だ。
春らしくなってきたとは言え、まだ少し夜は肌寒くなるので弱めに暖房をつけておいた。
リヴァイがすぐに帰ってくるのかは分からないけれど、あの口ぶりだとそんなに時間はかからないのだと思う。
もう少ししてから風呂に湯を張ろうと決めて、ふかふかのソファに腰を下ろした。
今日はラッキーだと思う。
エレベーターで一緒になっただけでなく、リヴァイの意図はわからないが夜は一緒に過ごせるらしい。
誕生日だから、神様が気まぐれでプレゼントしてくれたのかもしれない。
そんな子どものようなことを考えて、ふ、と笑った。
「秘密にしよ」
秘密にして、自分だけの誕生日の思い出にしよう。
リヴァイの誕生日はいつなのだろう。その時まで恋人という関係が続いていたらいいな、と思う。
もうエレンもリヴァイも誕生日を喜ぶような歳でもないけれど、それでも祝ってもらえるなら嬉しい。
それが好きな相手なら尚更。
部屋も暖まった頃、風呂をため始めた。
リヴァイが帰ってくるまで何もやることがなくてぼうっとして、風呂が溜まったという知らせと玄関を開ける音が耳に入ったのは同時だった。
すぐにお湯を止めに行って、その足で玄関先を覗く。
両手にスーパーの袋を持ったリヴァイが靴を脱いでいるのが見えた。
「あの、先にお邪魔してます。風呂もためときました」
言うと、少し目を丸くしたリヴァイがじっとエレンを見つめている。
「どうかしましたか?」
「…ただいま」
「はい」
「ただいま」
「? お、お帰りなさい」
その場を動かず何度もただいま、と言うリヴァイに戸惑いつつもそう言えば、彼は満足そうにしてリビングへ消えていった。その後ろを追いかける。
「いっぱい買い物してきたんですね。仕舞うの手伝いますか?」
「いい。お前は風呂に入ってこい」
「え、でも」
「ゆっくり浸かって来い」
キッチンにスーパーの袋を置いて、着替えもせずスーツの上着だけを脱いで何やら作業を始めたリヴァイの有無を言わせない態度にエレンも折れた。
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