[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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290: (スププ Sdb8-AUQK) 2016/12/15(木)04:05 d AAS
【リヴァエレ】泣きたくなるほど貴方じゃなきゃ、嫌 1
by らいむぎ


第一話

 エレンが目を覚ました時、視界にぼんやりと映った天井が真白であると認識したのと、体が鈍い痛みを覚えたのはほぼ同時だった。
 独特の静けさと、室内のじんわりとした暖かさ、そして何より消毒液の匂い。病院か、とエレンは自分の身に起きていることを徐々に覚醒してきた頭で考えた。
 寝たまま視線を体に向ければ、足と腕に包帯が巻かれている。どちらも左側だった。頭を締め付ける感覚から、おそらく頭部にも包帯が巻かれているのだろう。
 何でこんなことに。
 いや、覚えていないわけではない。エレンは道路を渡ろうとして、車と接触した。あの瞬間に感じたのは明らかに“死”だった。
「……生きてる」
 動く右手を持ち上げて、掌、手の甲と順番に見る。何ともなかった。
 病室は個室のようだった。しかし、起きてすぐに誰もいないことが少し不満だった。
 エレンは溜息をつきながら右手で頭の上をごそごそと探り、目当てのものを見つけると力を込めて押した。
『はい。どうしました?』
「あー……、イェーガーです。目を覚ましたので父を呼んでもらえますか? 手が空いたらでいいので」
 スピーカーからは「あらあら」と驚く女の声が聞こえた。

 あの日からどれくらい眠っていたのだろう。それほど長く眠っていたような気はしないから、長くても一日か二日といったところだろうか。
 しばらくして、病室のドアをノックする音が聞こえたが、返事をする前にガラリと開けられた。
「エレン、目を覚ましたのか」
「父さん」
 この病院が自分のよく知るところだということは最初から見当がついていた。父がここの院長だからだ。それ故、父が忙しいことも、息子一人よりも何十人といる患者の方が大事なのもわかっていた。
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