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【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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311: 名無し草 (スププ Sdb8-AUQK) [] 2016/12/15(木) 04:14:55.98 d 「えっ、あ、たまたまです! バイト終わって、散歩してたらここまで来ちゃったから、もう帰ろうと思って……! その、本当に、偶然で」 エレンは慌てて答える。不快に思われてしまっただろうか。振った相手とこんなふうに会ってしまうなんて、あまりいい気分ではないと思う。エレンは会えて嬉しいけれど、リヴァイはそうじゃない。 「……あの、それじゃあ失礼します」 顔は見れなかった。エレンは俯いたまま頭を下げて、駅の階段を上ろうとする。と、「おい」という声と共に腕を掴まれた。 「もう電車はねぇ」 「えっ……ほ、本当に?」 こくりと頷いて返される。 エレンはやってしまった、と額を押さえた。思い出したように頭が痛みだして、エレンは重い溜息をたっぷりと吐いた。 「どうするんだ?」 「どうするって……。あー、始発待つよりは歩いた方が早く家に着きそうなんで、歩いて帰ります」 自分のアパートまでどのくらい離れているかなんてわからないけれど。リヴァイに頼るなんて選択肢はない。歩いていればそのうちネカフェでもあるだろうし、とエレンは眉を下げて笑った。 早くここを立ち去るべきだと思った。 あれだけ頭から離れなかったリヴァイに会ってみてもやはり胸は高鳴った。掴まれた腕が歓喜で震えそうになる。どこが好きかなんてわからない。 ただ、心も体もどうしようもなくリヴァイを求めていて、胸がきゅうと締め付けられる。できるならばもっと一緒にいたい。もっと声を聞いていたい。もっと触れたい。もっと触れて欲しい。 けれど、リヴァイはそれを少しだって望んでいない。望むどころか、エレンのことなど考えてすらいないのだろう。 彼にとって自分はただ迷惑な存在。ただそれだけだ。 「えっと、じゃあ」 踵を返す。先に動かなければ、あの日のように動けなくなるから。 しかし、リヴァイは掴んだ腕を離してはくれなかった。 「……あの、」 「馬鹿か。そんな白い顔して何言ってやがる。お前ちゃんと寝てんのか? 食べてんのか? そんなんで何時間かかるかもわかんねぇ道を歩くって? お前は良くても周りが心配するのがわからねぇのか 」 「え、と……」 http://shiba.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1480265818/311
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