[過去ログ] 【腐女子カプ厨】巨雑6498【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net (316レス)
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312: (スププ Sdb8-AUQK) 2016/12/15(木)04:15 d AAS
 早口で捲し立てられて、エレンは思わず後ずさる。いきなりの説教に驚くしかないが、リヴァイの言葉で心配してくれた幼馴染二人の顔を思い出して、エレンは目を逸らした。
「……今日は泊めてやる。来い」
「は? え、ちょっと……!」
 ぐい、と腕を引かれると、全く予期していなかった足はたたらを踏んだ。
 泊まる?リヴァイの部屋に?無理、そんなの無理だ。エレンは首を振った。
「い、いいです! 泊めてもらうなんて!」
「じゃあどうする」
「それは……やっぱり、歩いて……っ」
「却下だ。泊まれない理由が? 俺が納得する理由を言えば離してやる」
 どうしてこんなに頑ななのだ。リヴァイはエレンを振ったのに。今までだってリヴァイのことばかり考えていた。それなのに、少しでも一緒にいられるとなれば、忘れるなんて到底無理だ。
 エレンは頭を振って答える。
「だって、あなたが、もう会えないって、言ったのに……!」
「……もう会ってる」
「これは、たまたまで……っあなたはもうオレと会うつもりはなかったんでしょう? 迷惑、かけたくない」
 嫌われたくない。鬱陶しいと思われたくない。でも、心配してくれて嬉しかった。
 頭がつきりと痛む。ずきずきと、胸の痛みと共鳴するように。
「……俺は迷惑だと思ってねぇ。だから離さない。大人しく寝床を提供されておくんだな」
「……は、い」
 エレンは重い頭を押さえながら素直に頷いた。
 ひどい。忘れろと言ったくせに、簡単には忘れさせてくれないのだから。

 リヴァイのマンションは駅からほど近い場所にあった。腕は掴まれたままで、もう言うとおりにするからと離してもらおうかと思ったが、触れた場所から伝わる体温が心地よくて黙っていた。リヴァイも何も話さなかった。
 好きな人が近くにいることに緊張する。だけど、同じくらい安心もしていた。
 けれど、リヴァイの部屋に入った途端、エレンはギクリと体を揺らした。
「どうした?」
 エレンがイメージするリヴァイが選びそうにないソファ、クッション。それに、食器棚には全て色違いの食器が並んでいる。
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