[過去ログ] 八神純子さん Part2 [転載禁止](c)2ch.net [転載禁止]©2ch.net (408レス)
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318: 2015/06/08(月)01:06 ID:??? AAS
作曲家の平尾昌晃が初めて聖子と会ったのは79年のことだった。
聖子、いや本名の「蒲池法子」は久留米市から歌手になるため
平尾が主催する音楽学院の福岡校に通っていた。
平尾は当時、福岡にライブハウスを開いた関係で、月に一度はレッスンを見る機会があった。
そこに誰よりも早く来て、誰よりも遅くまでレッスンを受けていたのが聖子だったという
「僕の好きな西田佐知子やちあきなおみにも似た、ビロードがかかった声の艶があった。
当時の発声は荒っぽいけど、中高音の伸びは圧倒的だったね」
とにかく、人懐っこい性格と、歌手になる夢を父親に認めさせる固い意志が印象的だった。
そんな79年当時、街にはインベーダーゲームの嵐が吹き荒れていた。
夢中になっていた平尾は、レッスンが終わると聖子らを引き連れて近くのゲームセンターに駆け込む。
対戦する聖子は、やはりリズム感の賜物か、平尾が舌を巻くほどの上手だった。
そんなゲームの最中も、視線をそらさずに聖子は言う。
「先生、私は歌手になって必ず成功するから!」
歌手を「夢見る」子は多いが、自分が成功している姿を「イメージ」出てきている子は珍しい。
平尾は、間違いなくこの子はプロになれるだろうと思った。
そのため、時間の無駄遣いなど一切せず、目標へ一直線に向かう姿勢が好ましかった。
「レッスンではいろんなタイプの曲を歌わせてみた。
特に印象深いのは『ボーイハント』などのオールディーズね。
ものまねではなく、自分の曲として消化できている。
次々と課題曲を与えると、一度も拒否することなく、貪欲にこなしていましたね」
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