すとぷりファンスレ Part1 (494レス)
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21: 2022/06/28(火)01:27 ID:0MsuU1SY(1/7) AAS
ウクライナ戦争の発端から現在、そして近い将来までの様相を見ると、従来の“常識”を覆すような事象がいくつも見られる。まだ戦争は継続中で、しかも長期化など以外、不透明な部分が多いので結論を出すには早いが、それでも顕著な事象からいくつかの見えてきたことを考察したい。

「戦車不要論」は正しいか

戦争の第1段階でウクライナ軍は携帯型対戦車ミサイルFGM-148ジャベリンやNLAWなどの対戦車火器を十分に活用して、ロシア軍の戦車や装甲車両などを次々に撃破した。オランダの軍事情報サイト「Oryx」によると、6月23日現在、T-72やT-64などの戦車は789両の損失となっている。ロシアの現役戦車保有数は3000両前後とされているから、4分の1ほどを失っていることになる。
22: 2022/06/28(火)01:28 ID:0MsuU1SY(2/7) AAS
こうした甚大な損害から「戦車不要論」が勢いづいている。戦車不要論は第2次大戦中に登場した携帯型対戦車火器(バズーカ、パンツァーファウストなど)が戦後大きく発展し、歩兵による戦車の撃破が格段に容易になったことで生まれてきた。
さらに冷戦の終わりとテロとの戦いへの移行で戦争の様相が変化し、大規模な機甲戦は起きる可能性が非常に低くなったとみられるようになったこと、そしてイラク戦争とその後のイラク国内では、市街戦やIED(砲弾などを利用した即席爆発装置)による待ち伏せ攻撃で戦車に被害が出たことなども不要論を後押しした。

現実に21世紀になって主要国が新規に配備したのは日本の10式戦車と中国の99式戦車ぐらいだ。ロシアはT-14アルマータを披露しているが、量産化に至っていない。電子部品の供給にめどが立たないことが原因とされている。M1A2SEPV2(米国)をはじめほとんどの戦車は、電子機器を最新にするなどの改修をして使い続けている。
23: 2022/06/28(火)01:28 ID:0MsuU1SY(3/7) AAS
また米海兵隊は戦車を全廃し、陸自も約700両から約300両へと大幅削減を進めている。ただし、これらは戦車が不要になったとしているわけではない。基本的な戦い方(ドクトリン)の変化で、海兵隊は長射程ミサイルで侵攻してくる敵を撃破する戦い方に特化し、戦車を使った戦いは陸軍が担当する。陸自も長射程ミサイルによる戦い方を考えているのと同時に、北海道では戦車を維持する。

自衛隊は陸自の12式地対艦誘導弾をベースに長射程ミサイルを開発する(陸自ウェブサイトから)
不要か必要かの議論は数十年にわたり繰り返されているが、戦車の価値がなくなったわけではない。ではロシア軍戦車の大損害をどう評価するか。これは以前の当連載でも指摘したが、歩兵の護衛が不十分だったことによる。戦車など装甲車両に対する敵歩兵の待ち伏せ攻撃や接近を防ぐためには味方歩兵の護衛は不可欠だが、ロシア軍の現在の編成「大隊戦術群(BTG)」は歩兵が200人前後と不足しており、戦車と歩兵がセットで行動していないことが原因だろう。ロシア軍の戦車の損害の多さと戦車が不要ということは結び付かないと考える。
24: 2022/06/28(火)01:29 ID:0MsuU1SY(4/7) AAS
「矛(攻撃)」と「盾(防御)」の議論もかねてわが国でされているが、相手から武力攻撃を受けて初めて防衛力を行使する「専守防衛」の有効性に改めて大きな疑問符が付いたのではないだろうか。戦いにおいて主導権を握るのは勝つために必要な条件であるのは常識と言っていいのだが、攻撃を受けてから対応していては有効な対処が難しくなる、つまり主導権は握れない。
25: 2022/06/28(火)01:29 ID:0MsuU1SY(5/7) AAS
特にサイバー攻撃は「やった者勝ち」の側面がある。
戦いは「能力」と「意志」で成り立つ。だから単に降りかかってくる火の粉を払うだけでは敵の能力への対応にとどまる。敵に攻撃をやめさせるには、意志を破砕して最終目的を達成できないと判断させなければならない。現在の日本の「専守防衛」は降りかかってくる火の粉を払う役割でしかない。ウクライナ軍が対戦車火器でロシア軍戦車を撃破しているのも、火の粉を振り払っているにとどまる。
26: 2022/06/28(火)01:32 ID:0MsuU1SY(6/7) AAS
立ち上る黒煙を背に、ナパーム弾でやけどを負った少女が泣き叫びながら裸で逃げ惑う──。

ベトナム戦争末期の1972年に撮られたその写真は、戦争の恐怖と残酷さを世界に突きつけた。AP通信のニック・ウトが撮影し、ピューリッツァー賞を受賞した一枚だ。
27: 2022/06/28(火)01:32 ID:0MsuU1SY(7/7) AAS
あれから半世紀、当時9歳だったファン・ティー・キムフックが「私はもうナパーム弾の少女ではない」と題して、米紙「ニューヨーク・タイムズ」に寄稿。あの写真で有名になったことへの葛藤から、長い時を経て、ようやく戦争の恐怖の象徴としての自分を受け入れられるようになるまでを綴っている。
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