[過去ログ] ◆雑談スレ317◆ムンムンはツートラック、正恩はツーブロック [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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12: ロールニャッハー ◆1By9FOEJrlOJ @無断転載は禁止 2017/08/14(月)22:05 ID:6l+5my8Z(6/8) AAS
で、最終回の舞台はアメリカ。
バッテリーの市場的に言えば、アメリカはほぼ存在感ないw
国内にマトモなバッテリー屋ないし。
だが、バッテリー、特にリチウムイオン語るにあたってはアメリカに触れないと完全に片手落ちとなってしまうんだよな。
と言うのも、製品化こそソニーだったりLGだったりだが、基礎技術となると相当の部分がアメリカに行き着く。
数で言えば日本より上だと思う。
現在のリチウムイオンの正電極構造に於けるスタンダードである、『NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)』においても同じ。
1996年、アルゴンヌ国立研究所のサッカリーとそのチームの功績。
『スピネル』と呼ばれる構造(に若干混ぜモノを加え、構造を二重化したもの)が大量のリチウムイオンの出入りに対しても崩壊しないとの発見。
それを用い、今でもスタンダードに使われるリチウム電池用正極材料をとうとう実用化した。
それにより、従来の構造で取り出すことの出来たリチウム量(50%)を大きく改善(60-70%)させることが出来た。
アルゴンヌ自身が実証したデータによると、この素材によるNMC電池を積んだ自動車は、一回の充電で40マイル(64km)の走行を実現したという。
これは、平均的アメリカ人の一日辺り走行距離に相当する。
つまり、電気自動車が現実味を帯びてきたということ。
しかし、実際の市場において、アルゴンヌの名声は特に響かなかった。
理由は簡単。
アルゴンヌは非営利の国立研究所であり、費用が莫大にかかる国際特許を取得していなかったから。
つまり、国内でこそその権利は保護されていたが、海外、特にアジアでは合法的にパクリ放題だった。
で、実際パクられまくった。
後のアメリカ側からの(ライセンス企業による)訴えにより、パナソニックやソニーも訴訟から和解とかやってるし、LGなどはGMのプラグインハイブリッド車『ボルト』へのバッテリー供与に際しアルゴンヌと正規ライセンス契約をしている。
ま、逆にいえば、それまでは『主にアジア企業によりパクられまくってた』訳だわなw
ただ、アルゴンヌには切り札があった。
既に改良が進んでる正極に対し、黒鉛素材の負極を改善することで飛躍的に能力を向上させる、次世代型NMC。
その研究が進められていた。
それにGMが目を付け、早期実用化に向け、アルゴンヌと関係の深いベンチャー企業『エンビア・システム』と提携し、資金援助をしていた。
ま、アメリカ、特にバッテリーや自動車業界には、そうしなければいけない事情もあった。
端的に言えば不況。
一時はインテルの隆盛による半導体業界の復活などで盛り返してきていたが、また行き詰まりつつあるアメリカの産業界を何とかして盛り返したいという、政府の政治的思惑。
皆もよく知っているように、アメリカはときに、科学技術とかの権力と独立であるべきテリトリーにさえ、都合次第で政治経済を持ち込んでくる、かなりエゲツナイ国になるんだよなw
後は、クリントン辺りから始まってオバマでもかなり政治的争点となった、クリーンエネルギー政策。
オバマの掲げた目標値は、電気自動車の国内50万台導入w
それらは、そこにおいて既に先を行っているトヨタなどではなく、GMやフォードといった、国内メーカーにより達成すべしとされていた訳で。
アルゴンヌ自身国立研究所だが、アメリカもまた、日本にNEDOがあるように、エネルギー省からの指令により公官民共同の一大国策事業として、エネルギーに取り組んでいたということ。
ただ、結論を言っちゃえば、歩みは遅いながら割と堅実に結果を出しつつある日本のNEDO事業と明暗を分けるように、アメリカの流れは半ば頓挫しかかっている。
何がアメリカに起きたのか?
以下でその辺りに触れていこうかと思う。
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