不定期刊行『全てのことがガイダンス新聞』 (563レス)
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(1): 魔貴 ◆MIMCibxNUsDm 2024/11/10(日)06:58 ID:Vo2gT59Y0(4/13) AAS
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第百十五回配信『私が前からやってくる』vol.4

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ここで少し話が逸れます。

読者の皆さまは量子コンピューターというものをご存知でしょうか。量子というもので計算をするコンピューターです。
例えば電子を使えばプラスとマイナスのどちらでもある状態、それを重ね合わせが実現している状態といいますが、その重ね合わせを使って従来にはない効率の良い計算を行います。1量子ビットがあれば2通り。2量子ビットがあれば4通り。3量子ビットで8通り。このように重なり合っている量子の数を増やせば計算できるパターンが2の階乗で増えていきます。
なんと300量子ビットもあれば全宇宙の原子数より多くの重ね合わせが実現するんですよ。
(宇宙に存在する全ての原子が10の80乗個。300量子ビットで理論的には10の90乗の重ね合わせが実現する)

しかしそれだけではまだ使い物になりません。重ね合わせの状態を長く維持することと頻発するエラーを修正する必要があるからです。
重なり合わせの性質を使って、エラーを自動修正しながら使い物になる計算をさせるには1万量子ビットが必要だとされています。そして創薬や遺伝子の研究、物質のエネルギー推定計算など実用的な計算能力を持つには100万量子ビットが必要です。
現在特殊な計算においてですが、従来のスーパーコンピューターを上回る計算能力を獲得した量子コンピューターは高々64量子ビットです。(これを量子超越性と言う)

現在はまだまだ使い物にならない量子コンピューターではありますが2030年までに100万量子ビットの達成を予告しているメーカーがあり、また様々なタイプの量子重ね合わせを利用したコンピューターの研究開発が進んでいます。
この界隈では新しい技術革新のニュースが盛んに報じられ量子コンピューターの世界はいま正に革命が起こらんとしているのです。
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