[過去ログ] 【大学】東大が防衛省に協力拒否 機体不具合究明「軍事研究」と、一方教授は個人で参加 [2014/07/06] ★3 (320レス)
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55(1): 名無しさん@0新周年@転載は禁止 2014/07/06(日)18:42 ID:pcIK2EvS0(1/5) AAS
>>1
片岡鉄哉「日本永久占領」(講談社+α文庫) P.245-246
しかし吉田学校がライシャワーのイデオロギーの価値を発見するのは、
もっと後になってからである。国務省の肝煎りで近代化の学者たち(*1)は、
日米交流の主役になる。そのフォーラムとして箱根会議という国際会議が登場する。
彼らは、丸山真男と大塚史学の独壇場だった東大を敬遠して京都大学に目をつけた。
そして京都大学の政治学者、高坂正堯が日本側代表として指名される。
猪木正道の弟子である高坂は、仲間を糾合して「リアリスト」という一派を形成し、
徐々に日本の論壇を席巻していく。彼らは「天皇制ファッショ」しか眼中にない
マル系学者を尻目に、華やかなアメリカの学会に出席し、弟子を米国留学に
派遣するようになる。この弟子たちはアングロサクソンの経験主義の社会科学(*2)を
身につけて、数年のうちに帰国する。ノン・ポリである。数と統計をふんだんに使う。
こういう学者がじわじわと増えていくことになる。
この一派が「モラトリアム国家」や「吉田ドクトリン」を礼賛して、吉田の外務省の
応援団になるのである。リアリストの興隆はマルクス主義の猖獗を鎮静化させる。
東大における丸山真男の時代は安保騒動で終わりになる。
しかし「近代化」と「リアリズム」にも明確な政治的使命が与えられていたのである。
経験主義は一見無色透明に見えたが、そこが「リアリズム」の政治性なのであった。
そのポイントは憲法改正のような「政治的」争点を避けることであった。
引用者註 *1:エドウィン・O・ライシャワー(のちに駐日大使)などの日本研究学者のグループ
引用者註 *2:統計学、計量経済学、心理学、社会学などに代表される
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