[過去ログ] 【教育】ジャイアンにのび太殴られるシーンは「いじめ助長」 台湾団体が「ドラえもん」に「異議あり」 (1001レス)
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358: 名無しさん@0新周年 2014/07/17(木)00:26 ID:280/Zkot0(4/6) AAS
藤子・F・不二雄

ー 子供が叱られたぐらいで離れるなら、それは本当のまんがではないのです。 −

昭和二十六年「天使の玉ちゃん」毎日小学生新聞連載でデビュー。二十九年上京。本式に活動を始めたわけですが、
その頃の児童まんがを取巻く状況は、それは厳しいものでした。
「俗悪まんが追放」が声高に叫ばれていた時代です。マスコミに児童まんがについての記事がのれば、それは決って批判非難の物でした。
「俗悪まんが(つまり児童まんがすべて)は暴力的であり、反道徳的で痴呆的で、報知すれば日本中の子供を汚染するであろう。」というのが共通した論旨でした。

「当店にはまんがを起きません。」と広告したデパートがありました。
選挙運動で空地にまんがを山積し火をかけた候補者もいました。
そうそう、漫画家を主人公にしたラジオとテレビのドラマがありました。
どっちの主人公も売れっ子で稼ぎまくっているわけです。そのうち良心に目ざめ、筆を折るのがラジオの主人公。
一方テレビの主人公は、周囲の白い眼にも屈せず描き続けます。悪は栄えず。
その漫画家の息子が彼のまんがを真似て高い所から飛降り大ケガをします。
「身から出た錆だ」と近所の人がつぶやく場面でドラマは終るのです。
まさに児童まんが受難の頃、渦中にあったぼくらにしてみれば、永遠に続くかとも思えた暗黒の時代でありました。
それでもぼくらはまんがを描かずにはいられなかったのです。描き続けて良かったと思います。しかし……。
 
嵐は去り春が来ました。盛夏を迎え、その後ずーっと盛夏が続いています。
漫画家は描きたい放題。読者は読み放題。まんがを目の敵とするお母さんもいないではないが、
それはまんがの内容よりも、子供たちの勉強時間を蚕食する存在への敵視です。

今時まんが批判などしても、時代錯誤のオジンオバンが何言うかと冷笑されるのが落ちでしょう。
昔を思えば百八十度の大転換です。しかし…。
親や先生の目を盗んでまんがを読んだ、罪悪感を伴ったあの喜びは、今の読者には無縁の感覚なのでしょうね。
地下組織の同志みたいな、作者と読者の堅い連帯感も、もうありませんね。
今の読者は、ありあまる程のまんがに囲まれ、斜め読みしながらゲップを洩らしてる。
昔のまんがは質量ともに貧しかった。それだけに探しあてた好きなまんがへの思い入れは深く激しかったのです。
 
偏見にこり固まった批判勢力も、一方にあっていいんじゃないですかね。
そんな圧力に屈して筆を折るようなら、それは本物の漫画家じゃない。
子供が叱られたぐらいで離れるなら、それは本当のまんがではないのです。
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