[過去ログ] 【軍事】たった1両で精強ドイツ軍を足止めし続けた異形の重戦車KV-2の伝説 (306レス)
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175: 名無しさん@1周年 2019/12/22(日)22:28 ID:IbYRZR130(1/3) AAS
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今さら古い情報でニュース速報板にクソスレとか 
  
外部リンク:dic.nicovideo.jp
KV-2とは、第二次世界大戦初期にソ連軍によって用いられた重戦車である。
  
概要 
第二次世界大戦においてソ連軍によって用いられた重戦車・KV-1の派生型であり、152ミリ砲を旋回砲塔に積んで陣地攻撃を主目的として作られた車両である。さまざまな問題から運用は大戦初期にとどまったが、その重装甲と絶大な火力は相対した軍を局地的に恐慌に陥れた。

開発の経緯
元車両であるKV-1の開発経緯についてはそちらの項目を参照。

KV-1のテスト運用の場となった冬戦争だが、この戦いは当初はソ連側は鎧袖一触の勝利を見込んでいた。しかし精強かつ士気も高いフィンランド軍の前に、主戦線であるカレリア地峡では陣地戦で、副戦線であるラドガ湖方面では分断・包囲戦術によって、それぞれ莫大な死者を積み上げていたのである。

この状況をなんとか打破すべく、テスト運用で優秀な成績を収めたことで採用が決まったばかりのKV-1をベースにわずか2ヶ月ちょいで急遽製造されたのがこのKV-2であった。

構造
車体構造は基本的に原型となったKV-1と同一であるが、特筆すべきはその砲塔である。75mm厚の装甲板を組み合わせて作られた巨大な箱型砲塔とそこから突き出す太い152mm砲の砲身は「武骨」を越えて異様な空気を漂わせており、ぶっちゃけ現代イスラエルの非対称戦争用兵器・ナグマホンに匹敵するAFV史上有数のキモさだと思うのは筆者だけだろうか? 
ドイツ兵からは「巨人」、ソ連兵からは「ドレッドノート」と呼ばれたその姿は一見の価値ありである。

ちなみにこの改造により重量は50トンを超え、路上最高速度も実質20km/h台に低下。また152mm砲という既存の戦車砲の常識を置き去りにした本格的な師団砲兵クラスの火砲を搭載した結果、必然的に分離装薬式を採用せざるを得なくなり装填速度は極めて遅い。
その上に当時は砲塔旋回に動力を用いるのも一般的ではなく、砲塔の旋回や照準にも長い時間がかかるという問題……もっというと傾斜地では砲塔旋回すら困難というレベル……を抱えていた。急造兵器だからしょうがないんだけどね。

配備と運用
冬戦争に投入された先行試作タイプは期待にたがわぬ活躍を見せた。ある戦場に投入されたKV-2は48発もの37mm対戦車砲の直撃に耐え、その巨砲により攻略目標であった陣地を破壊している。よって現場からの評価も高く、本格的な量産が開始された。

冬戦争終結から1年、ドイツによるソ連侵攻が開始。この時点で生産されていたKV-2は約200両ほどだが、その運用は本来の陣地攻略用重戦車としてのものではなく、特に差異もつけずになーんも考えずKV-1重戦車といっしょくたに配備・投入されるというずさんなものであった。
そのため(ただでさえKV-1が鈍足なのに)その鈍足ぶりと重量に起因する故障の多さが嫌われ、大火力と重装甲を充分活かせない戦場にばらばらに投入されて撃破・喪失を積み重ねていくこととなる。そうした状況では追加生産の話も沙汰止みとなり、結局ソ連重戦車としては珍しいほどの短期間運用で終わってしまった。
後のドイツが類似コンセプトの車両であるシュトルムティーガーを防御用兵器として活用し、米軍に大きな脅威を与えたことを考えると勿体無い話と言わずには居れない。

その一方でぶつけられた側であるドイツ側はKV-2にさんざん苦しめられている。搭載する152mm砲は先述の通り師団砲兵が装備するクラスの重砲であり、この時代に一般的だったリベット接合の戦車なんかでは徹甲弾による直撃ではなく至近距離で榴弾が炸裂しただけで、爆風の衝撃でリベットがちぎれ飛び車体が分解してしまう。
スパロボ風にいうならマップ兵器級のシロモノで、こんなもんをほいほい撃ち込まれたらたまったもんではない。さらにKV-1をもしのぐぶっちゃけありえない重装甲ときたもんだから、これを見かけたドイツ軍はそれこそ近隣部隊の総力をあげての迎撃を強いられることとなった。 

そのエピソードのひとつとして有名なのが、1941年6月下旬のとあるKV-2の奮戦である。
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