[過去ログ] 【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2 (790レス)
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425: 青田 ◆t291XhvMgA 02/10/23 12:23 AAS
やがて足を引きずる音と共に、10人ほどのフラフラ歩きの連中が近づいてきた。
その時点で一同はメガネと下っ端の言わんとしたことがわかった。
歩いてくる連中は頭が欠けて脳が飛び出したり、身体の一部がなかったり、明らかに「生きている」人間
ではなかったのだ。吉田少年の脳裏に先ほど聞いた話がよみがえった。「死体が歩き回ってる」。
甘粕大尉を見ると額に手をあてて何か考えている様子である。そしてしばらくの後、彼は命令を下した。
「構え銃」
8人の憲兵達は一斉にライフル銃を構えた。命令を待ちかねていた様子である。
「頭を狙え・・・・。よし、撃て」
銃声がこだました。吉田少年は耳をふさぎながら歩く死体が崩れ落ちる様を見た。
残った数体がこちらへ向ってくる。憲兵達は続いて発砲した。「どう」という音と共にそれらは倒れた。
「な、何なんだ!こいつらは」
のっぽの憲兵が動揺した様子で叫んだ。
「・・・野村、この地域の地図を出せ」
「はい」
甘粕大尉に言われ、ねずみっぽい顔をした憲兵が鞄の中から何枚かの地図を出した。
「これです」
ねずみ憲兵は1枚の地図を広げ、甘粕大尉の前に差し出した。しばらく地図の上に視線を落した後、甘粕大尉は
小さく頷いた。
「うん、しまってくれ」
甘粕大尉は額に手をやると何か考え始めた。そして一同を眺め回した後、口を開いた。
「これより○町にある軍施設へ向う」
「○町!」
突然叫んだ吉田少年を憲兵達がじろりと見た。○町は大杉家がある地域だった。
「・・・野村と藤田の二人はその少年を避難所まで連れて行ってやれ」
「いえ!自分も行きます。友達がその地域にいるんです」
吉田少年がそう言うと、甘粕大尉はしばらく黙って吉田少年を見ていたが、やがて静かに頷いた。
「では来ればいい」
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