[過去ログ] 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?272 (1001レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
リロード規制です。10分ほどで解除するので、他のブラウザへ避難してください。
796: 2011/07/13(水)17:44 ID:cdST90bp0(1/7) AAS
怖い話ってのは、人それぞれ感じ方が違うんで難しい。
なので、“怖かった話”をひとつ…。
幼かった頃、確か5〜6才くらいの1970年代後半
真夏の夕刻、外は薄暗くなりかけていた。
父が『ビールを買いに行く』と言うので
あわよくばジュースをねだろうと思い、ついていく事にした。
玄関ドアを開くと突然の夕立。
酒屋までは、直線距離にしても150mあるかないかの距離なので
俺は無意識のうちに傘もささず、駆け出した。
797: 2011/07/13(水)18:01 ID:cdST90bp0(2/7) AAS
150mの距離の中
20mもしないうちに、住宅街の十字路に差し掛かるのだが
その一角に見えた。
“見た”と言うより、視覚を無視して直接意識に飛び込んできた感じ。
赤いハット 赤い靴 赤い傘 赤い唇 赤いコート
全てが赤い女
十字路の片隅で、雨の中、傘をさし立ち尽くしてる女
省5
798(1): 2011/07/13(水)18:10 ID:cdST90bp0(3/7) AAS
蒼白というのか、曇り空色の顔はうつむき加減でピクリとも動かない。
俺は雨の中走ってた、まじまじと見つめていた訳じゃない
情報として瞬時に飛び込んできた。
その時点では、不思議っていうしか言いようのない感情ではあったが
すぐさまそこを離れたい気分でもあった。
酒屋に着くと、父も傘はささず小走りでやって来た。
店はカクウチ(立ち飲み)もできるような酒場だったので
父は店で出会わせた近所のおじさん連中と談笑を始めた。
800: 2011/07/13(水)18:19 ID:cdST90bp0(4/7) AAS
30〜40分は経ってただろうか
俺はその間、酒臭いおっさん連中に馴染める訳もなく
ひとり、じわじわを恐怖心に変わってきている不思議感を
父や周りの誰かに言いたかった。
しかし、誰かに入れ知恵されたかのようにこみ上げる感情。
『誰にも言わないほうがいい!もうこれ以上触れないほうがいい!』
いざ家に帰ろうかとした時には
夜中と変わらない暗さになり、雨は降り続いていた。
もう、雨に濡れるからって理由だけじゃなく
恐怖を素通りしなければ家に帰れないという理由から
省1
803: 2011/07/13(水)18:27 ID:cdST90bp0(5/7) AAS
街灯にぼんやり照らされる十字路の一角
視線をそらす、目を閉じる…
しかし、一切見ずして走りきるのは到底無理な話。
視界に一瞬とらえてしまった赤い傘。
『誰か待ってるのかな?タクシーでも待ってるのかな?』
そんな微かな期待も吹っ飛んだ。
30〜40分も待ってるもんなのか??
家に着くと父はやはり何も感じなかったように思えた。
804: 2011/07/13(水)18:32 ID:cdST90bp0(6/7) AAS
小さな町の小さな十字路
その町でそれから十数年暮らすのだが
やたら事故は多い十字路だった。
運送会社の軽トラがひっくりかえったり…。
安易に関連付けるのもあれだが
そう思うようにしようと、思った。
幼いこのくらいの歳じゃ“怖い”はMAX
きっと大人でも気持ち悪い筈。
怖い話なんてリアルで実体験してナンボ…と。
807: 2011/07/13(水)18:50 ID:cdST90bp0(7/7) AAS
>>805
リアル体験を語る者からすれば、“オチ”ってなによ?って感じ。
>>806
書を読む時には、自分と置き換えて読んでみな。
そうやって想像力を養いな。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.027s