[過去ログ] マソン結社の組織と秘密 (73レス)
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15: 2023/08/22(火)13:40 ID:jCCFCQ2r0(2/8) AAS
>>14
蘇格蘭=スコットランド
16
(1): 2023/08/22(火)16:26 ID:jCCFCQ2r0(3/8) AAS
Dマソン結社員達は彼らの間の特別な用語を話すそうですが、あなたにはその用語がお分かりになりますか?
Rよくわかります。まずマソン結社員達は、ecrire(エクリール・書く)とは言わず、その代わりにburiner(ビュリー・きざむ)とします。そうして我らの用いるペン(plume・プリュム)はpinceau(刷毛)といわれるのです。彼らが゛planche(板あるいは金属板)へburiner(きざむ)゛とか、゛hajustre(手スリ)へきざむ゛というと、『それは手紙を書く』 『調書を作成する』または『 論文を書く』の意味となるのです。そうして集会通知書のことをune planche de Convocation(ユンス・プランシュ・ド・コンポオカシオン(集会の板)゛と言い、゛une planche tracёe(ユンス・プランシュ・トゥラッセ・書き入れた板)゛は支部宛書面のこと゛une planche a tracёe(ユンス・プランシュ・ア・トゥラッセ・書き入れ用の板)゛は白紙を意味するのです。
『ひとつの建築物』あるいは『建築物の一部』とかは、マソン結社に関するひとつの論文または詩の一編を指すことになります。
また支部長(Veneable・ヴェネラブル)がフラン・マソンの門番(Couvreur)に殿堂(temple・タンプル)はよく戸締まりできているかと訊ねる場合、それは『タンプルはよく閉ざされていますか?」ということになるのです。また『タンプルを閉ざす』という言葉は、『ロッジュ』から退出することをも意味します。次はその一例で、アプランティ級の者があまり長くロッジュに居残っていると、「さあもうタンプルを閉じることになさい」といった言い方をするのです。
監督員(Surveillants)というのは支部長の下に位する2、3名の役員なのですが、この監督員たちの役目はタンプルの雨漏りを監視するためにあるのです。
もし会衆の中に非マソン会員またはまだ正式に入会を許されていない者が混じっているのを発見すると、彼らは「あっ、雨漏りがしている、皆さん闖入者(ちんにゅうしゃ)に用心なさい!」と叫ぶのです。
入り口の扉のところにはtuileur(トゥイユール・検分係しかし元来の語義は瓦葺職人)が立っていて、入室するマソンの会員資格・級位を検分する。
17: 2023/08/22(火)17:35 ID:jCCFCQ2r0(4/8) AAS
Rこうすることを瓦葺き(トゥイラージュ)をするというのです。
Dそのように厳重に監視するところから見れば、マソン結社というものはよくよく秘密主義なもので、好奇心などからマソン外の者がまぎれこむのを極端に嫌うのですね。いや、お話の腰を折ってすみません。

珍妙な食事時の隠語
Rマソンの用語では食事に関するものに異色なものがあります。どんなニガリ屋さんでも微苦笑せずにはいられないほど珍妙なものです。
第一食卓につくとは申しません。゛plate-forme(プラットホルム・平屋根)またはl'ёchahaud(レシャフォー・足場あるいは桟敷または断頭台)の周囲に座を占める゛とあります。
食卓についたマソンの前へ配られる皿のことをbouclier(ブークリエ・楯)あるいはtuile(トゥイーユ・瓦)と言います。膝へかぶせるserviette(セルヴィエット・ナプキン)はdrapeau(ドラポウ・旗)です。またbouteille(ブートゥイユ・酒瓶)またはCarafe(カラッフ・水差し)は、barrigue(バリック・大樽)といいます。それからこれらと共にコップはCanon(カノン・大砲)で、コップへ水なり酒なりを注ぐことは、『大砲に装弾する』といい、支部長または宴会の司会者の面前で皆が一斉に飲み始めるのを『砲撃を開始する』といいます。また酒のことは強性火薬・赤色火薬、または白色火薬ともいい、水のことを弱性火薬と呼んでいます。しかし水のことは一名を雪解けとも名づけています。その他林檎酒(シードル)またはビールのことを黄色火薬、ブランディのことを強性酒または爆薬といっています。
またスープをサジですするとか、肉をホークで食べるとか言わないで、truelle(トルゥエル・左官こて)とpioche(ピオッシュ・錠)ですすったり食べたりすると申します。そうしてナイフのことをglaive(剣)とも言います。
また料理された食物は、Matёrial(建策材料)またはSoride Mastic(ソリッド・マスティック・固形漆灰)で、食べることすなわち食事はtravail de Mastication(トゥラヴィユ・ド・マスティカシオン・セメント工事)といいます。
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(1): 2023/08/22(火)20:15 ID:jCCFCQ2r0(5/8) AAS
パンはpierre(ピエール・石材)、肉を切ることをdё-grossir(デ・グロシール・荒削りする)といいます。また味付けをするような場合にも塩で、胡椒で、カラシでと言う代わりに、砂で、セメントで黄色砂でと言います。
彼らの着席する椅子はstalle(座)と称し、彼らの会合は大概日没後に行われ、しかも窓という窓は常に閉ざされていて灯火を用いますが、その灯火も彼らはёtoile(エトウール・星)と呼んでいます。
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(1): 2023/08/22(火)20:18 ID:+7kaVzB10(1) AAS
>>18
stall(スタール・座)
20: 2023/08/22(火)20:22 ID:jCCFCQ2r0(6/8) AAS
(英)Freemason(フリーメイソン)→mason→マソン(戦前の言葉)
(仏)Fran mason(フラン・マソン)
21: 2023/08/22(火)20:23 ID:jCCFCQ2r0(7/8) AAS
>>19
stalle(スタール・会座)
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(1): 2023/08/22(火)21:19 ID:jCCFCQ2r0(8/8) AAS
(参考:フランスのフリーメイソン博物館外部リンク[html]:travel.watch.impress.co.jp
三、怪奇極まる慣行
集会室の装飾
Dまだこのほかに明らかにしていただきたいことがあります。例えばタンプルとかロッジュとかアトリエとか言われましたが、それらの間にどんな風に違いがあるのでしょうか?
Rロッジュまたはアトリエというのは、フラン・マソン結社の集まりで、これらの言葉は彼らが集まる場所にも用いられています。しかし彼らがその儀式を行ったり集会を行ったりする室は特にタンプルといいます。
Dその室はどんな具合になっていますか?
Rその室には、集ってくるマソンの級、及び派の違いにしたがって、青・黒・赤の壁紙が張られています。そうしてその奥の方には、支部長(ヴェネラル)の座席と天蓋付きの祭壇があって、天蓋の先端にはひとつの目が飾りつけられていますが、これは象徴的なもので、きらきらと光り輝いています。
またこの祭壇の上には3つの枝の燭台(シャンデリイ)とギラギラ光る剣一振りとひとつの木槌とが置かれています。Secrёteire(スクレテール・書記)とOrateur(オラトゥール・説教役)とI'Hspitalier(ロスピタリエ・慈善金品取扱者)はそれぞれ、名札のついたテーブルに着席し、またその他のおもな支部の役員としては数名の検分役、一名のエクスペル(鑑定者)、一名のクーヴリユール(門番)とがいて、それぞれ特別な記章をつけていますので、それと一目ではっきりわかるのです。
Dその役員以外のマソン達も何か特別なものをまとっているのですか?
R彼らは前掛けをかけ、胸部で十字違いになるような飾り紐あるいは懸章(軍服の右肩から斜めにかけた帯状の記章)を着用しています。それにまた高級位中のある級位に属するマソンたちの中には、飾り紐の代わりに一種の頬被り頭巾をしている者もあります。
省1
23: 2023/08/23(水)01:06 ID:2otvPSBk0(1) AAS
假屋崎省吾
24: 2023/08/23(水)12:55 ID:GhqaMxol0(1/8) AAS
結社員の級位
D級位は沢山あるのですか?詳しく話していただきたいのですが?
Rでは主要なものだけをお話ししておきましょう。はじめの三級位は一がアプランティ、二がコンパニオン、三がメートゥルです。そうしてこの級位メートゥルを授けられたものは、中央の暗室(シャンプル・スワール)において認定を受け、それによって完全に光明を得るに至った者と見られるのです。フラン・マソン結社のこの三級位の者が、いわゆる象徴マソン結社あるいは青色マソン結社を組織しているのであります。
そうしてその上に薔薇十字(ローズ・クロア)あるいは第十八級のうちに含まれる宗派がくるのです。薔薇十字のアトリエ(道場)はシャピートゥルであってその統率者は゛Trёs Sage゛(トワレ・サージュ・とても聖なる者)の名で呼ばれています。
さらにそれより高いマソン、つまり第十九級位から第三十級位にいたる高級位はgrades philosophiques(グレイド・フィロゾフィック・真智階級)の者を包み、それらはChevalier Kadosch(シュヴァリエ・カドゥッシュ)あるいは第三十級の名のもとに包括されています。そして彼らの集まりは、一人の統率者のもとで行われ、Conseil(コンセイユ)あるいはArё page(アレオパージュ・名士の集まり位の意味)と呼ばれています。最後に第三十一、第三十二、第三十三級がつまり゛Grand-Inspecteur゛(グラン・アンスペクトゥール)〔または゛Grand Inquisiteur゛(グラン・アンキジトゥール)あるいは゛Grand-Commandleur゛(グラン・コマンドゥール)〕と゛Sublime Prince du Royal Secret゛(シュプリーム・プランス・ドユ・ロワイヤル・スクレ)と゛Souverain Grand Inspecteur゛(フーヴェレーン・グラン・アンスペクトゥール)とかがあります。しかし彼らは特にそのアトリエを持たず、Kadosch(カドッシュ)が集まるとき一緒に集まることにしています。
25: 2023/08/23(水)13:33 ID:SSpvUeAe0(1) AAS
そろそろ進攻するね
26: 2023/08/23(水)14:26 ID:GhqaMxol0(2/8) AAS
怪奇な昇級試験
Dところでこれらの級位を得るためには試験のようなものが必要だそうですがご存知でしょうか?
R試験のうちでも私どもに一番異様な感じを与えるのは、最初の三階級に課せられているものです。しかしここでは簡単にそれを説明するにとどめましょう。
第一級位Apprenti(アプランティ)を願い出た者は、le Cabinet de Refiexions(ル・キャビネ・ド・レフレクション・瞑想室)へ閉じ込められ、そこで与えられた試験で答案を認めます。そうして目隠しをして応接室へ連れ込まれるのですが、着衣は左の胸と膝とがあらわな程切り開かれ、靴を脱がされ、スリッパをはかされて、脱いだ靴は手に持ち、所持金はがま口ごと取り上げられます。そこで彼は旅行を象徴する行為を三度、あるいはそれに似た行為を若干させられます。そうしてその行為の後で彼は恐ろしい内容の宣誓あるいは誓約をさせられ、その上でいよいよマソン間の特殊な合言葉と合図を教えられ、アプランティという名称を与えられます。しかし、これらの全ては決して静粛な理によって行われるのではなく、盛んな訓話と饒舌なうちに執り行われるのであります。
第二級位Compagnon(コンパノン)の場合には旅行を象徴した行為が三度から五度になり、第一級位の場合に劣らず騒々しいうちに全ては執り行われるのであります。
それからLa Maitrise(ラ・メートゥリーズ)の場合ですが、この階級の級位授与式に至っては、怪奇と厳粛を極めたものであります。室内は黒色の幕で張り巡らされ室内は暗く、数個の髑髏が飾られてあるのをはじめとし、イラムの柩(ひつぎ)が置いてあって、志願者はこれを一定の足さばきによってまたがされるのであります。
この行事はイラムの伝説、イラムを暗殺した三人の同業者が、夜かげに乗じて、彼の死体を埋めてしまったところ、彼らが目印に差しておいたアカシヤの枝のために偶然にその死体が発見され、イラムの死体に違いないことがわかったという伝説から来たものです。
そしてこの『柩のまたぎ』が済むと、志願者は「ヒカゲノカツラの花粉」を少量つめた特殊な煙管をくゆらされ、彼らは自分が十分な光明を受け入れたという旨を宣誓するのです。
27: 2023/08/23(水)14:58 ID:GhqaMxol0(3/8) AAS
Dどうも全てが子供のままごとみたいで、しかも何だか不気味なように思われますね。しかしまだまだ怪奇な試験が課せられるように聞いていますが…
Rそうしたことが行われたのは余程以前のことでして、こうした慣行や儀式が余りに常識はずれなのを悟ったわけですね。したがってそれらの大部分は廃止され、残っているものといっても暫時改良が加えられています。ところでひとつ怪談的興味という点からして、相当有力なマソン結社員べリヨン博士がかつて物語ったところを受け売りいたしましょう。
『アプランティ級位を志願する者は、目隠しをほどこされ、廊下をもあちらこちらと何百回も引き回され、それから建物の最上階まで登らされたうえ、そこで試問に対する答弁を述べるのです。それから彼は両足を結ばれ、長い綱の一端でしっかと胴体を結ばれた上、滑車でその高所から吊り下ろされ、地下の井戸(今でもこれはあるが)の底に近いところまで(おおよそ70mあたりまで)おろされるのです。水面には特にしつらえた格子があって、志願者の足があと数デシメートルのところまでおろされ、時にはあらかじめ志願者の足に数枚のオリーブの葉を結び、格子の上へは数匹のウサギを置く。そこで上から下ろされた志願者の足のオリーブの葉を見て、ウサギが飛びかかる。なんと恐ろしい気持ちがすることでしょう。古い湿っぽい井戸の中で得体のしれない動物が足元へ飛びつくことは…(マソン結社員エドガール・べイヨン『ロッジュ・ル・フェニックスの話』38頁)
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(1): 2023/08/23(水)16:18 ID:GhqaMxol0(4/8) AAS
四、戦慄すべき秘密厳守の律法
ものすごい宣誓式
D以上の言葉は、フラン・マソンが自らを卑俗から切り離してきたということを示しているように考えられます。しかし今までのところではその用語が特異であるというだけで、それに危険な性質は含まれているように思われませんし、別にあなたが最初言われたような秘密結社的な暗さがあるとも思えませんが、そこのところをひとつご説明願いたいものです。
Rそれを説明し証拠づけるものならば多くて選択に困るほどあります。まず儀式の方から始めるといたしましょう。
グラン・トリアンの志願者は次のようなSerment(セルマン・誓約)ーマソン結社の慣用語をもってすればObligation(オブリガション)ーを強制されます。すなわち、
『厳正と公正のシンボルである曲尺(かねじゃく)とフラン・マソンの律法書にかけて、熱意とくじけない心の精神をもって、フラン・マソンの広大な事業に参加し働くことを誓約するものである。わたくしめはマソン律法遵守に忠実を誓い、その秘密を命じられた一切について漏洩を固く戒めるものであります。』〔グラン・トリアン結社、アプランティ級心得書(カイエ)、1887年版41頁〕
これよりも少し以前の同級位心得書(カイエ)にも次のようなのが現れている。
『わたくしめは名誉の象徴のこの剣と律法書とにかけて、尊厳なるマソン社より示し知らしめられている一切の秘密及び結社内での一切の見聞を厳かに他へ漏らすことなく、また特別な許可がない限りそれらについて一行の文をも書くことなく、許可を得て書く場合にも指定された範囲と様式においてだけすることを誓約するものであります。』(グラン・トリアン、アプランティ級心得書・1880年版21頁)
Dグラン・トリアン派では、どこのロッジュでもこの例式のみが一様に採用されているのでしょうか?
Rいえ、ある道場(アトリエ)のようなところでは特に別の例式にしたがっています。
29: 2023/08/23(水)16:22 ID:GhqaMxol0(5/8) AAS
『名誉の象徴のこの剣と公義の厳正を表しかたどるこの曲尺(かねじゃく)と、この後わたくしめの所有となる律法書とにかけて、マソンの集まりにおいて見、かつ聞く何事をも口にし筆にすることなく、また特別な許可がない限り、及び指定されない限り、グラン・トリアン結社員に関する問題について語り、あるいは書くことがないのを宣誓するものであります…そしてこの誓約にそむくことがあることについては、わたくしめの背信がもたらした処罰を甘受し、わたくしめが全てのマソンの呪いを一身に受けることも、なんら含むところのないものであります。』(La Loge Clёmente Amitiёラ・ロッジュ・クレマント・アミティエにおいて行われるアプランティ及びコムパニヨン級位の儀式書、13頁及び14頁)
Dそうですか…するとフランスのグラン・トリアン派とその所属ロッジュは、入会者に対してずいぶんすごい誓約を要求するものですね。こんな厳重な宣言は、どの派にも共通なものですか?
Rいや、スコットランド派はもっとひどいのです。この派の゛Grand Loge Symboligue Ecossaie グランド ロッジュ サンボリック エコセ゛の宣誓式はこんな風なものです。
まず支部長が志願者に向かってこう言います。
『貴下よ、定めの宣誓式を行います。よくお聴き下さい。』
「貴下は、貴下自らの自由な意思で、この派のマソンのこのように参列した前において、厳粛に誠実に、フラン・マソンの秘密を他の何者にも漏らすことがあってはならないのを約束し誓われるのですが…異存はございませんでしょうね?」
そこで志願者は
「異存ございません」
「では私の後について繰り返しください!「わたくしめはもしこの宣誓を破りました場合には、たとえ喉元をかき切られてもいとわないものであります。」(『グランド・ロッジュ儀式書』ボーマルシェ編、ドーブル印刷、第99号、20、21頁)
Dああ、それで秘密結社であることがはっきりしてきたようです。
30: 2023/08/23(水)19:16 ID:lUiuVYcd0(1) AAS
Rところでここにひとつのぞっとするようなのがあります。まあお聞きください。
『わたくしめは、わたくしめの発意において、宇宙の大いなる建築者及び尊敬すべき列席のマソンのみなさんの面前において、厳粛な誠真をもって、わたくしめに示されたフラン・マソンの秘密を堅守して漏洩することなく、またそれらについて書き、描き刻することがないのを宣言するものであります。万一この宣言に違反しました場合には、喉元をかき切られ、舌根を抜かれて海の砂に埋められ満ちて来た潮がわたくしめを永遠の忘却へ引き去ろうとも、それは覚悟の上のことであります。』(グラン・ロッジュ「テバ」結社の第一級位授与式の開序・終幕の儀式)
以上はアプランティ級位のためのもので、コンパニヨン級位の誓約はさらに鬼気迫るものがあります。
『万一この誓約を破りました場合には、心臓をえぐり出され、五体は焼かれ、わたくしめの死灰が風に吹き散らされようとも、またわたくしめの存在がマソンのみなさんの脳裏から消えるとしても、なんら異存なきものであります。』(『エコス派・フラン・マソンの儀式』32頁)
31: 2023/08/23(水)22:17 ID:/gwB3lpc0(1) AAS
巧妙極まる脱法行為
Dまったく戦慄ものですね。しかし結社の秘密を守るというこうした厳粛な宣誓も、どちらかといえば、単に形式上のもので、実行とは縁の遠いもののように思えますが…?現にグラン・トリアン派は特別な雑誌を発行していて、これは絶対秘密という建前とは反しているようですが?
Rなるほどそうも考えられますね。その雑誌゛Le Bulletin du G∴O∴ル ブルタン デュ グラン トリアン゛は、以前国立図書館へ納付されていましたから、誰にでも読まれているはずです。しかしその編集方法は、たとえ秘密が漏れても最小限度にとどめるといった具合になっているのです。編集に当たっていた一マソン結社員が総会で質問者ムールニェに答えたところは次の通りであります。
『貴下もすでにお気づきのことでしょうが、何か重要な事項がでてくると、別の埋草的な文字が差し替えてあるのです。本当に大切な事柄は十中八九まで隠してありますが、これはまた当たり前のことで、ある種のことが世間へ知られることは、我々にとって危険を意味するからです。』(グラン・トリアン、1893年度総会報告書503頁)
Dマソンはなかなか用心深いとみえますね、お言葉では゛Le Bulletin du G∴O∴ル ブルタン デュ グラン トリアン゛が国立図書館へ納本されているとのことですが…
Rそれは以前のことです。実のところあなたのそのお訊ねを待っていましたので、その点からしてもあなたはマソンがなんのための秘密結社であるかをよく了解されていることでしょう。つまり1896年以来は、(実にマソン的な奸計によって)法律上の規定があるに関わらず、この雑誌は納本されなくなったのです。それについては次のような1896年度総会報告書が事実を明らかにしています。
『フラン・マソン結社員ダゼ(発言)……我々はグラン・トリアン委員会において結社の利益を考えました結果、従来のBulletin(ブルタン)に変更を加え、印刷物という性質を帯びて公衆に渡るおそれのあるような内容を、全然取り去ることのしたのであります。我々は納本を強いられるような雑誌風のものを印刷する必要がないことを認めました。したがって名称もBulletin(ブルタン)からCompte-rendu(コント ランデュ・報告書)へと変更しました。」』
32: 2023/08/23(水)22:17 ID:GhqaMxol0(6/8) AAS
Dなるほど、独特な高飛車なやり方をさけたのですね。しかしこのようにまでペテンにかけられた当局者は早速追求の手をのばすでしょうが…?
Rところが、この脱法行為は当局と馴れ合いの上でのことで、当時国立図書館宛に詰問書が提出されたこともありましたが、それに対して館長は、遺憾ながらこの脱法行為に自分は制裁を加える権能がないと声明しました。また同様な詰問書が文部、内務の両大臣に送られましたが、前者は権限外を理由とし、後者は全然回答いたしませんでした。
33: 2023/08/23(水)23:40 ID:GhqaMxol0(7/8) AAS
厳格な秘密漏洩の取締まり
Dけしからんわけですね、昔は王者の礼ということが言われたもので、これは政務あるいは臣下との交渉に几帳面であることを指したのですが、第三共和国以後においては大臣の礼さえ人の口にのぼらなくなりました。さて、それはそれとしてグラン・トリアンの会員に対する厳格ぶりについて、何かその他にこれはといった立証的事実をご存じでしょうか?
Rマソンの中に口軽な者がいて何かの機会から局外者におしゃべりしますと、その者は疥癬病みの羊としてフレールから過酷な取り扱いを受けるのです。その一例として一マソン代議士の場合を掲げることができます。
Dそれをお話しください
Rではグラン・トリアンの本部から出ている印刷物(1898年3月19頁)に出ているものを引用することとしましょう。
『フラン・マソン結社員エドガール・モンテイユ氏は、委員会に対して゛Runionレユニオン゛の代議士マソン結社員というマイ氏が最近ジャンヌ・ダルク記念祭日の制定に関する法律案について、下院でとった態度はすこぶる遺憾である、と陳述した。つまりマイ氏はマソン間の秘密を破り、彼が名誉会員に なっている゛Clemente Amiti?? クレマント アミイティエ゛ロッジュからマソン議員のみに当てられた回覧の所々を演壇で読み上げたというのが、モンテイユ氏の指摘した遺憾なのである。」
Dフラン・マソン結社員エドガール・モンテイユ氏といえば、お目付け役といった存在ですから、彼がマイ氏について密告したとしても、大して驚くほどのことではないでしょう。
Rなるほどね、しかしこの場合モンテイユ氏はただ単にある腹いせにやったらしいのです。つまりそれは数年前のことです。彼は下院での彼の不用意な饒舌からこっぴどくやられたことがあったのです。その頃彼は゛Clemente Amiti?? クレマント アミイティエ゛ロッジュの会頭だったのです。そのときの彼への攻撃は1893年3月21日の゛Le Bulletin du G∴O∴ ル ブルタン デュ グラン トリアン゛の87頁に次のように出ているのです。
『春分の日開かれた゛Le Conseil de Rordre ル コンセイユ ド ロルドウル゛は゛Le Clemente Amiti?? ル クレマント アミイティエ゛の支部長がマソンに関係のある秘密を俗世間に漏らしたことを、全員等しく恥辱と感じるものである。我々はこれをもって入会時の誓約を破ったものと考える。」
34: 2023/08/23(水)23:41 ID:GhqaMxol0(8/8) AAS
Dよくわかりました。しかし、もしそうであるならばマソン結社は彼らの秘密をもらすからといって、その種の新聞紙にそれほどの嫌悪をもつことはないわけじゃありませんか?
Rそれについては一言申し上げましょう。例えば゛La libre parole ラ リーブル パロール゛(フランスの反ユダヤ主義の政治新聞)の暴露のごときは彼らの陣営に一脅威を与えたのでした。
回覧がひっきりなしに支部長のもとへ回され、自らマソンであると称し、ある種の秘密書類を手に入れようとしている者への対策としています。
もっともロッジュの秘密を金のために裏切る有力なマソンも相当にいます。もしそうした者を発見した場合には、グラン・トリアンも大変な騒ぎです。
Dそれではっきりしました。マソン結社の秘密が、社会に対してどのような力を持っているのかを了解しました。
R特に政府に対してね…。私はあなたに次のようなことを申し上げたいですね。マソン結社がフランス共和国を議会制度とし、それにその悪徳を投げ入れ、しかもそれを党派的な、不正な弱体的なものにしたのも、その秘密主義によるものであります。
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