温泉大好きな人集まれ10 (749レス)
1-

605: 05/25(土)16:31 ID:EDGJEGn70(1/2) AAS
「兵とは詭道なり」
「兵者詭道也」 計篇(第一)金谷治訳注『新訂 孫子』岩波書店、31頁
計篇にある、有名な言葉である。この連載の第2回で私があげた「一に道、二に天、三に地、四に将、五に法」という鍵要因を示す言葉が同じ計篇の冒頭部分にあるが、これはその少し後に出てくる。

「詭」という漢字の意味は、白川静博士の『字通』によれば、「いつわる」「あざむく」ということで、「敵を欺き、あるいは敵の意図の裏をかくことこそ、兵のあり方、戦略だ」というのが、この言葉の意味である。

孫子はこれにすぐ続けて、「能なるもこれに不能を示し」「遠くともこれに近きを示し」「卑にしてこれを驕らせ」「其の無備を攻め、其の不意に出(い)ず」など、13もの詭道の例をあげている。

それぞれ、強くとも敵には弱く見せる、遠方にあっても近くにいるように見せる、低姿勢に出て敵を驕らせる、相手の無防備を攻めたり予想していないところに出る、ということで、すべて相手を欺き、相手の裏をかくような行動である。

この章では、「正と奇」「虚と実」「致すと致される」、と孫子の戦略の真髄と私が考えるものをあげてきたが、それらはすべて「詭道」を語っているものとも考えられる。
省3
1-
あと 144 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.007s