【短文】ここだけネポック魔法学校・二十三限目【推奨】 (713レス)
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694(1): リィン◆4TvnQMjQHE 20/04/29(水)00:23 ID:KDa(1/4) AAS
>>693
「そうだったーコケコッコーはお友達の方か、レイちゃんごめーん」
やたら元気な訂正を受けるとリィンは両手を合わせて拝むような謝罪、ボケてるのか知りつつそういったのか。彼女の名前を口にしている所を見るとそれは恐らく後者だろう。
まあそれはそうとして、分厚い雨雲が落とす天の雫は未だ衰える気配を見せず、なんだったら更に強まりつつある。この雨が彼女の雨乞いによる物だとは露程もしらないリィンが心配するのも無理はない。
屋根を叩く雨音が大きい、そのうち落ちてくるのでは無いか、なんてあるはずの無い出来事を想像して思わずリィンは天井を仰いだ。
「んー、嫌いじゃないけど好きでもないかな
外に出られないしさ、ワタシはほら………そんなにタフじゃないし?」
窓を叩く雨粒と音、揺れる木々、陽光が遮られ陰の差した世界はしかし、ある種のノスタルジーを抱かせてくれるから嫌いではない。けれども雨を見ればそれ以上に太陽が恋しくなるものだ。
暖炉の前に膝を付き、くべられた薪の一つに不思議な刻印を施して、それを軽く吹けば舞い散る火花が炎を宿す、冷えた身体を温めなければ。
「程々にしておかないと後で大変だよん」
途中見つけたタオルケットを被って窓際の彼女へと言葉を投げ掛けた。
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