【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part3 (551レス)
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541: 2014/11/11(火)06:47 ID:7d2PwrxCi(1) AAS
「カバラ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 50) ---
The Aces through Tens and the Court Cards may be placed on a composite diagram
(Figure 15), but this scheme is a simplistic attempt to show relationships which
are actually threedimensional, and refer to the Earth and its two magnetic poles.
「エースたち」から「10たち」までと「コートカードたち」は、多層の一覧図(図15)に
置かれるかもしれないが、しかし、この一覧表は、実際には三次元で、「地球」とその
2つの磁極たちを参照する関係を示すための、極度に単純化した試みである。

The complete system of attribution of the Tarot to the Tree of Life in a Solid
Sphere is to be found in Regardie's Golden Dawn.
「立体天球」の中の「生命の木」への「タロット」の配属の完全な体系は、リガルディー氏
の『ゴールデン・ドーン』の中に見つけられる。
--- ここまで ---

図15については、後ほど考察することにしますが、この最初の文にも、ちょっとした問題
がいくつかあります。
ひょっとすると、ウォン氏は、天文系や地学系の知識に少々疎くて、いくつか勘違いして
いるような感じもあります。

まず、この図の元ネタとなっている「Solid Sphere/立体天球」ですが、基本的には
「球面」ですので、真の意味での「threedimensional/三次元」ということでもなく、
地図のように「投影法」を使うことで、簡単に二次元で表すことが可能です。

まあそれはともかくとして、この「立体天球」は、読んで字の如く「天球」であって、
「地球」を表すものではありませんし、「地球の磁極」も描かれていません。

図15の形で表現されている「立体天球」は、「Earth/地」ではなくて「celestial/天」
であり、この図の2つの「poles/極たち」は、地球の「magnetic pole/磁極」ではなく
「ecliptic pole/黄道極」で、図15の中心が「the south ecliptic pole/黄道南極」、
最外側の円が「the north ecliptic pole/黄道北極」となります。
これは、地球が太陽の回りを公転するときの軸となっている部分ですよね。

ちなみに、この図15には、「立体天球」理論に必須の、「黄道十二宮」に配属されるべき
12枚の「大アルカナ」が表されていませんので、ちょっと「simplistic/極度に単純化」
しすぎていますよね。
元ネタの「立体天球」の平面図と同じように、図15の最も内側の星座記号を削除して、
「デカン」の日付と「王・女王・王子」との間に「黄道十二宮」と12枚の「大アルカナ」
の「輪」を描くようにした方が、良かったのではないかと思うのでした。
でもまあ、図15は「小アルカナ」限定の説明ということですし、詳しく知りたい人は、
リガルディー氏の『The Golden Dawn/黄金の夜明け魔術全書』を参考にすればいいわけ
ですので、まあいいかな、と思うのでした。

それに、ほとんどの人にとっては、この「立体天球」の理論は、「へー、そうなんだー、
すごいねー」で終わってしまうような感じもありますし、ぶっちゃけ言うと、この「立体
天球」の理論って、中身があるようで、それほどでもないわけですし・・・。

とりあえず、『「コートカード」は「Specific Elements/特有的な元素たち」を擬人化
したもの』ということだけは、しっかりと覚えておきましょう。←強引な結論w
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