【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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137: 2015/04/08(水)06:35 ID:vEl(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 64) ---
The Crowley card is based entirely on that of the Golden Dawn.
クロウリー氏のカードは、ゴールデン・ドーンのそれに完全に基づいている。
And in the Marseilles card we find the apparent design roots of both.
そして、マルセイユ版カードにおいて、我々は両方の明白な図案の根源を見い出す。
--- ここまで ---
トート・タロットの「杯の2」は、基本的にはゴールデン・ドーンの「"T"の書」に準拠
しています。
ただし、「"T"の書」と「トートの書」では、男と女を表す「一対のイルカ」と描写されて
いますが、トート・タロットの図案は、なぜか男女の区別がつかない「二匹の魚」として
描かれています。
おそらくは、ハリス夫人が、男女同権を強く意識して、自分なりに改変してみたのだと
思うのですが、ワタシにはこれが二匹のコイキングに見えてしまって、いまいち有り難み
に欠けてしまっているのでした。
ちなみに、右に「巨蟹宮」、左に「金星」の占星術記号が描かれていますので、右側が
男性性、左側が女性性を表していることには、違いがないと思われます。
一方、マルセイユのカードですが、カードの上部の左右に二匹の魚のようなものがいて、
上部と下部に花のようなものがあって、それらが茎で繋がっていて、さらにその左右に
二つのカップが並ぶという基本様式は、ゴールデン・ドーン版とトート版の図案に、
そのまま受け継がれています。
そして、若干アレンジされてはいますが、ウェイト版にも、しっかりと受け継がれています。
つまり、「杯の2」のデザインは、ゴールデン・ドーン版もトート版もウェイト版も、
いずれもマルセイユ版がベースとなっていると断言して良いということですよね。
とはいえ、モチーフは同じながらも、その絵柄は三者三様であり、それぞれの個性が
出ているので、こういう絵柄の比較って、なかなか面白いと思うのでした。
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