【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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141: 2015/04/12(日)05:56 ID:BUe(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 65) ---
Swords, which might otherwise be clashing, hold together a flower in both the
Golden Dawn and Crowley cards: The Golden Dawn uses the Venusian red rose of peace;
Crowley chose a five-petaled lotus.
その他の点ではぶつかり合っているかもしれない「剣たち」は、ゴールデン・ドーンでも
クロウリーのカードにおいても、花を一緒に支える。:ゴールデン・ドーンは平和の
「金星の赤色」の薔薇を使う。;クロウリーは、五つの花弁を持つ睡蓮を選んだ。

Balance is affirmed by the cross of light behind which, on Crowley's card, implies
that this is the balance of active energies.
均衡は、背後の光の十字により断言され、これは、クロウリー氏のカードおいては、
肯定的な精力の均衡であることを暗示する。
--- ここまで ---

基本的には、お互いに歩み寄ることの無い冷酷な「二本の剣たち」ですが、この高尚なる
「平和の象徴の花」を掲げるという点においては、利害が一致し協力し合うという関係です。

構図的には、十字架に磔にされたイエスを、両側から剣で突き刺すようなイメージもある
わけですが、実際のイエスの処刑では、剣で突き刺して殺すようなことはしていませんし、
このカードも、薔薇自体を突き刺しているような感じではありません。

なお、「Venusian red/金星の赤色」というのは、「Venetian red/ベネチアン・レッド」
をもじったものではないかと思います。
色合いとしては、若干茶色がかった赤い色であり、その色の野生種の五弁の赤い薔薇が、
ゴールデン・ドーンのカードに描かれているのでした。

ちなみに、ハリス夫人は、カードに五つの花弁の青白い睡蓮っぽいものを描いていますが、
『トートの書』には、「五つの花弁の青い薔薇」と記載されています。
つまり、この睡蓮っぽいものは、野生の「薔薇」をイメージして描いた可能性もあります。

いずれにしても、微妙なパワーバランスの上に成り立っている、冷戦時代の和平の象徴と
いう感じで、ハラハラしてくるような展開ですよね。
そう、全ては次のカードの展開に、かかっているということなのでした。
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