【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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155: 2015/04/28(火)06:55 ID:oWN(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 67) ---
It is a personification of the force which motivates the currents of the unconscious
mental world symbolized by Water, an idea found in Waite's King, Whose heavy throne
seems to ride effortlessly on the Water as does the Golden Dawn figure.
それは、「水」により象徴される無意識の精神的な世界の流動たちを動機づける力の人格化
であり、その考え方は、ゴールデン・ドーンの図案にあるのと同じように、彼の重い玉座
が「水」の上に楽々と乗っているように見えるウェイト版の「王」に見られる。
--- ここまで ---
「棒の王」の「Spiritual/霊的」な世界と、「杯の王」の「Mental/精神的」な世界の
違いは、「火」と「水」の違いに象徴されます。
この「四大元素」による区別は、ゴールデン・ドーン版のコートカードにおいては顕著で
あり、誰が見ても「棒=火」「杯=水」「剣=空気」「五芒貨=地」であることがわかる
ようになっています。
つまり、実用性よりも、勉強用や研究用としての理論重視のデザインであるということで
あり、それゆえ占いにおいては、いまいち使いにくいという面もあります。
つまり、カードの絵柄からだけでは、占いの意味を導き出すことが難しく、描かれている
象徴の意味を、事前にしっかりと頭に叩き込んでいなければならないという、初心者には
とっつきにくいというか、わかる人にしかわからないという独特の使いにくさがあるわけ
ですので、占い用としては、あまり人気が無いということなんですよね。
ちなみに、この「王」も、「コクマー」の二重性、すなわち「動と静」の両面を持って
いるわけですが、「棒」のような「動>静」ではなく、「杯」の場合は「静>動」の性質
となり、ゴールデン・ドーン版では「静」をメインに、そしてウェイト版では、前面が
「静」で背景が「動」の両面が描かれています。
トート版では、割と「動」が前面に出ていますので、これはちょっと異質ですかね。
いずれにしても、この「杯の王」の精神世界における動的な働きかけの部分は、主として
「静」の「無意識」の世界に向けられるものであり、それゆえに、「わかりにくい」という
性質を持ちます。
そして、他人から見ても「わかりにくい」上に、本人自身も「よくわかっていない」という
状況に陥りやすいので、ハタから見ると「宇宙人」に見えたりするわけですよね。
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