【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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82: 2015/02/01(日)06:58 ID:N4x(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 59) ---
The Marseilles card is extremely simple, and relates to the ancient suit of Coins,
money being considered the essence of material things.
マルセイユ版のカードは、実に単純であり、物質的な物事たちの本質であると考えられて
いるお金である「硬貨」たちの古来のスートたちと関連する。
--- ここまで ---
直前で、「not necessarily a card of wealth/必ずしも富のカードではない」などと
言っておきながら、いきなり「the essence of material things/物質的な物の本質」
である「money/お金」の話になります。
とはいえ、我々の住む「アッシャー界」の人間社会においては、「お金で買えない物は
(ほぼ)無い」というのも確かですので、この「アッシャー界」を構成する「things/
物事たち」を統合するものとして、黄金色に輝く金貨で象徴される「money/お金」の話を
持ち出すことは、人間世界に限定すれば、あながち間違いでもないわけです。
そういえば、「Gold/金」って、不思議な物質ですよね。
実用品としては、割とごく限られた用途しかないのに、その「朽ちない黄金色の輝き」と
いう見た目と、産地が限定され、微量しか採掘できないという「レアさ」のおかげで、
人間社会において、古代より共通の「通貨」として使われ、そして今でも、人間社会全体
に与える重要性を全く失っていないという、実に奇妙な物質であるわけです。
そして、この世の全ての事物を統合する「金」の魔力に憧れる人々は、様々な分野において、
いわゆる「錬金術(総称)」なるものを生み出し、さらなるカオスの世界に落ちていくと
いうわけです。
ちなみに、マルセイユ版はフランス製のカードですが、マルセイユ版が製造された当時の
フランスにおいては、トランプカードは既に現在のようなスート、つまり「クラブ」、
「ハート」、「スペード」、「ダイヤ」という、安価に大量生産可能なデザインになって
いました。
つまり、「ancient suit of Coins/「硬貨」たちの古来のスート」というのは、現在の
トランプカードのデザインではなく、それ以前、具体的には15世紀までのトランプカード
は、「Coin/硬貨」のデザインが使われていたということを意味しています。
なお、この「Coin/硬貨」のデザインのトランプカードは、イタリアなどでは、割と近年
まで使われていたようですね。
タロットカードとトランプカードは、フランスにおいては、どちらもルネサンス期の
イタリアから導入され、フランス国内で商業的に大量生産されたものですが、いち早く
簡略化されたデザインとなって安価に大量生産され、世界中に広まったトランプカード
と比べると、タロットは、比較的昔ながらの複雑なデザインを残したままの姿となって
いるわけですよね。
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