【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4 (196レス)
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87: 2015/02/10(火)06:57 ID:Hkt(1) AAS
「セフィロトの図案たち」の章の続きです。
--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 60) ---
The winged Red Cross refers to the Primordial Elements of Kether.
翼のある「赤い十字」は、「ケテル」の「原始的な元素たち」について言及する。
It is winged to show that the Elements pass through the state of Spiritual Air
before manifesting into matter.
それは、「元素たち」が、物質の中に顕現する前に、「霊的な空気」の状態を通過すること
を、明らかにするために翼が付けられる。
--- ここまで ---
「ペンタクル(五芒貨)」の大きな五重円の上には、2枚の白い翼を持つ白い球体があり、
その球には赤い十字が描かれています。
この十字は、「ペンタクル(五芒貨)」の中心のシンプルな赤い十字とは若干違って、
「Maltese Cross/マルタ十字」と呼ばれる、十字の端部が広がったデザインとなって
いて、より高級感を出しています。
つまり、この「2枚の白い翼を持ち、赤いマルタ十字が描かれた白い球体」は、上部組織
から送り込まれた「上位レベルのエネルギー体」であるということになります。
ちなみに、この構図は、ウェイト版の「杯のエース」を連想させるものですが、ウェイト版
が「杯」という上位体系のものである一方、ゴールデン・ドーンは「五芒貨」という下位
レベルのものであるため、同じように見えても、両者の持つ意味合いは、全く違うものに
なっていることに、くれぐれもご注意ください。
で、ちょっと気になるのは、「Tの書」では、「two white wings/2つの白い翼たち」と
書かれているのに対し、ウォン氏のゴールデン・ドーンのタロットでは、明らかに黄色の翼
として描かれているのです。
とりあえずのワタシ的解釈としては、
・元は霊的な白い翼であったが、下界に降りたことで、物質的な「黄金色」に変化した。
・白い翼のままであるが、下界からの黄色い光線を反射して、「黄金色」に見えている。
ということになりますが、下にある「ペンタクル(五芒貨)」も、中央から周辺に向かって、
・白→レモン色→オリーブ色→あずき色→黒色
と変化していますので、そういう変化の過程を示したかったのかもしれません。
まあ、あとは各自で好きなように解釈してもらえれば良いかと思います。
要するに、「Tの書」のタロットデザインの記述は、決して絶対的なものではなくて、
後の時代になってからも、ゴールデン・ドーンのタロットのデザインは、色々と研究
され続け、改良され続け、仕様変更され続けているということであり、それゆえ永遠の
ベータ版であり続けるということなのですよね。
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