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222: 2018/01/27(土)04:09 ID:0(222/1000) AAS
しかし、命題分析を行えば、これは矛盾ではありません
実際、これを正確に書くと
「∃x(xは現在のアメリカ国王である)」かつ「xは禿げである」-?
と二つの命題「∃x(xはアメリカ国王である)」と「xは禿げである」に分解されます
連言(”かつ”のこと)を含んだ文が真理値真であるのは高校の数学の論理の授業でやったように、両方の文が真であるときだけです。
223: 2018/01/27(土)04:09 ID:0(223/1000) AAS
しかし「∃x(xは現在のアメリカ国王である)」が偽なので、?全体は偽となり、二値原理に矛盾せずにこの問題に回答を与えることができます
尚、事例の2で述べたような方法が大事なのは、「偽者の存在命題」を消せるからです
224: 2018/01/27(土)04:09 ID:0(224/1000) AAS
事例の1で述べた「言語の存在論的含意を考える」という方法を単純に用いると、「花子が好きな太郎の性質が”ある”」といった命題から、「性質がある!」という結論にいきかねませんが、命題分析は「分析を通した言い換え」によって、このような短絡的な意見を防ぎます
間違った問題を防ぐという役割も命題分析はもっています(例:現在のアメリカ国王は禿げか?否か?)
私は知らないんですが、哲学上では馬鹿らしい短絡的な考えが多くあふれていたんだそうです
それが分かれば命題分析のありがたみがよく分かるんじゃあないでしょうか
225: 2018/01/27(土)04:10 ID:0(225/1000) AAS
質問した人からのコメント
2010/2/9 14:10:37
個人的に一番理解しやすかったkairnadさんの解答をベストアンサーとさせていただきました。
皆様ありがとうございました
226: 2018/01/27(土)04:10 ID:0(226/1000) AAS
ベストアンサー以外の回答
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a_lonely_bartenderさん
2010/2/621:46:06
たとえば「善」について議論するとき、ソクラテスはこういうでしょう。
「わたしは、何が善かを聞いているのではない。善とは何か、と聞いているのだ」というでしょう。
これにこたえる形でプラトンは、すべての善なるものが分有しているイデアを考えました。
227: 2018/01/27(土)04:10 ID:0(227/1000) AAS
分析哲学は同じ問いについて、「善」という言葉がどういう風に使われるかを整理して、善を定義しようとします。
228: 2018/01/27(土)04:11 ID:0(228/1000) AAS
nandekietanoiiさん
2010/2/418:03:01
分析哲学は実際は(言語)分析哲学ですね。
つまり言語というものを用いて思考することが多いです。
道徳の問題でも「良いこと」ってどういうことか、
ではなく「良いこと」と言ったときにその言葉の意味は何か、
「良いこと」とはどういうときに使うかと、考えます
(言語哲学はそもそも言語とは何か、が中心になります)
229: 2018/01/27(土)04:11 ID:0(229/1000) AAS
ウィトゲンシュタイン(さらにその弟子マルコムなど)という人から活発になりまして、イギリスでもかなり影響力があります。
あとはウィトゲンシュタインの師匠ではありましたが、ほどほどの哲学者ラッセルや、ウィトゲンシュタインと少し立場の違う、サールやオースティンなどがいました。
230: 2018/01/27(土)04:12 ID:0(230/1000) AAS
ちなみにアメリカですとマルコムの教え子だったロールズが、「良いこととは何か」を全然考えないで「良いこと、という言葉の意味」だけを考えても仕方がないだろう!と『正義論』という本を書きまして、
アメリカでは今でもレベルの高い政治哲学が展開されています。
231: 2018/01/27(土)04:12 ID:0(231/1000) AAS
lo96969olさん
編集あり2010/2/413:18:52
おおざっぱに言うと、非分析系の哲学者が「人生とは愛である」と言ったとする。
これは直感的にわかりやすく、その通りであるように見えるが、
実は何を意味しているのか曖昧で多義性がある。
分析哲学にコミットしている人なら
「人生は愛である、とはどういうことか?」を問題にします。
人生でもっとも大事なことが愛だと言っているのか、
それとも文字通り「人生」と「愛」は等式で結べるということか?
すると等式で結べるとは何を意味しているのか?
省1
232: 2018/01/27(土)04:13 ID:0(232/1000) AAS
命題や文(やその前提)が正しいかどうかとは別に、
議論を行うためにまずその命題や文が何を意味しているのかを、誤解が起きないレベルまで明確化する必要がある。
それを心がけるのが分析哲学者に通じるたぶん唯一の共通点。
フランス系現代哲学、ポストモダン哲学は全く逆。曖昧さと意図の隠蔽が尊重される。
233: 2018/01/27(土)04:13 ID:0(233/1000) AAS
(形式/記号/数理)論理学は分析哲学の基本だけども、実際にそれを用いて議論されることは多くないです。論理学は、命題の曖昧さと多義性をなくすために用いられる思考の道具のようなもの。
オススメは大庭健『はじめての分析哲学』や戸田山和久『科学哲学の冒険』などかな。
さらに100歩踏み込んでみるなら春秋社の「現代哲学への招待」シリーズを見ると、テーマの幅の広さと議論の雰囲気がつかめると思います。
234: 2018/01/27(土)04:14 ID:0(234/1000) AAS
buriburi000さん
2010/2/323:38:14
哲学の歴史は古代ギリシアから始まり、それ以来、さまざまな哲学的難問が提示されてきました。たとえば、「万物の根源は何か」、「認識の仕組みとはどうなっているのか」、「存在とは何か」などが挙げられるでしょう。
こういった問題は、数学のように、明確な答えが導きされて議論が終るということにはなりません。要するに、解き終えることのできない永遠の問題ばかりを、哲学は扱ってきたと言えるでしょう。
235: 2018/01/27(土)04:14 ID:0(235/1000) AAS
さて、分析哲学は、そのような解けない問題が、なんでそもそも生じるのかに注目しました。そして、実は、われわれ人間が言葉を曖昧な、あるいは間違った使い方をすることによって、本来存在しない問題が生じたにすぎないのではないかと考えたのです。
ということは、我々が思考するときに用いる言葉というものを徹底的に分析し、
曖昧な点を一切残さないように、論理的なものへと分解・精製することで、哲学的な問題自体が消滅するということになります。
これが、分析哲学の主旨です。
236: 2018/01/27(土)04:14 ID:0(236/1000) AAS
なので、哲学が用いる入り組んだ言葉を、できるだけ単純な要素(命題)に分解し、解きほぐすことが、まずは重要な作業になります
237: 2018/01/27(土)04:17 ID:0(237/1000) AAS
言語を分析することによって、真理へと至る・・・というわけではない。
そもそも、分析哲学の考え方としては、真理なんてものはない。
言語を分析することにより、思考を明晰化することに意味がある。
238: 2018/01/27(土)04:18 ID:0(238/1000) AAS
axさん
2013/2/408:54:05
分析とは何でしょうか?
哲学(真理を追究する思考運動)と同義と考えていいのですか?
239: 2018/01/27(土)04:18 ID:0(239/1000) AAS
ベストアンサーに選ばれた回答
iganostarさん
編集あり2013/2/410:09:01
分析とは物の見方の1つです。ある物体や現象を細分化して、その1つ1つを丁寧に見ていく作業です。なるべく価値判断を控え、感情を抑えて見ていくのがコツです。ですから、一見つまらない作業に感じます。
一通り分析が終わったら、それらについて価値判断(正誤・善悪・好き嫌いなど)を下し、総合(有機的な結びつき)を考えます。つまり、分析とは総合と対照的な見方で、存在する物や現象を確認する作業と言えます。哲学にとっては欠かせない過程です。
240: 2018/01/27(土)04:19 ID:0(240/1000) AAS
分析哲学とは何かを知りたかったら、何よりもまず、「分析哲学」という言葉を分析しなければならない。
241: 2018/01/27(土)04:20 ID:0(241/1000) AAS
「分析」とは、「総合」の対義語である。
つまり、異なるものを組み合わせて判断するのとは反対で、バラバラにする作業だ。
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