[過去ログ] 音大出てピアノ講師、婚活と貧困を語る その2 (1002レス)
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681: 08/16(金)17:46 ID:1n5orO5S(5/6) AAS
貧乏は経営でできている

貧乏は誰にでも忍び寄ってくる。

表面的には富裕層に見える人にも貧乏の影は迫る。

たとえば落ち着いた雰囲気の喫茶店で見かける、高級時計とオーダーメイドスーツで身を固め、ついでに髪の毛はジェルで固めた「デキる」ビジネスマン風の肉食系お洒落ゴリラ型の人にも、である。

上品な喫茶店に寄ってみると、こうした人が相手を捕食する勢いで熱心に営業している姿を時々見かけるだろう(本当のゴリラは草食動物なので不思議である)。

なお私は親切な肉食系お洒落ゴリラ先輩からオーダーメイドスーツを買うよう説得されたことがあったが、いかんせんスーツが絶望的に似合わない。首が詰まってシルバニアファミリー風になる。そこでついたあだ名が「スーパーラット」であった。

動物実験で突然変異的に生まれた天才ラットという意味だという(ラット界の天才であって天才界のラットではない点が残念だ)。本物のラットの方が余計なことを喋らず可愛らしい分まだ救いがある。

さて、喫茶店で見かけるお洒落ゴリラ型の人は、会話から推測するに怪しげな実物商品や金融商品を売っている営業マンであることが多い(先ほどの先輩の話ではないので抗議のために私の研究室に押し掛けるのは控えていただきたい)。

だが、こうした「お洒落ゴリラ営業的な人」は、年収は高くてもクレジットカードの支払いで首が回らなくなっていることが多い。

彼らは極端な成果主義にさらされているために自爆営業も多い。顧客候補に食事を奢ったりプレゼントを用意したりと「儲かっているふり」をするための数々の小道具にお金が飛んでいく。

こうしたわけで、営業ゴリラ的な人は人に見えないところでは倹しい生活をしていることも多い。普段は四畳半の家で(なぜか住所だけは港区、目黒区、渋谷区あたりにこだわるのだが)激安ウィンナーを炒めたものをおかずに大量の米を平らげる(私の大好物だ)。

週に一度、牛丼屋の店員の怪訝な顔を尻目に牛丼特盛に大量の紅ショウガを乗せて、一心不乱に飯を胃に詰め込むのが自分への最大のご褒美だったりする(紅ショウガを除けば私の自分へのご褒美とまったく一緒だ)。
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