[過去ログ] 今アメリカで、マルクスがブームになっている (599レス)
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1(8): 2014/05/07(水)22:31 ID:M9nidLnQ0(1/5) BE AAS
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今アメリカで、マルクスがブームになっている。『21世紀の資本論』と題する700ページ近い専門書がアマゾン・ドットコムのベストセラー第1位になり、
フランス人の著者トマ・ピケティがワシントンにやって来ると、ロック・スター並みの聴衆が集まった。
保守派は「マルクスの本がベストセラーになるのは、アメリカの歴史はじまって以来の危機だ」と警戒し、
リベラル派の経済学者、ポール・クルーグマンは「ピケティは不平等の統一場理論を発見した」と絶賛した。
それはこの本がマルクスと同じく、世界で所得分配の不平等が拡大している事実を明らかにし、その原因が資本主義にあると主張しているからだ。
次の図のように、不平等度(資本収益の所得に対する比率)は、ヨーロッパでは20世紀の初めには今のアメリカと同じぐらい高かった。
画像リンク[jpg]:www.newsweekjapan.jp
ピケティはこの原因を資本蓄積の増加に求め、次のような資本主義の根本的矛盾を示す:gを成長率、rを資本/所得比率とすると、
r>gとなると資本収益のシェアが高まる。それを投資することで資本蓄積が増えて資本分配率が上がり、さらに不平等化が進む。
省8
580(1): 2014/05/10(土)00:55 ID:puECRM0y0(1/3) AAS
>>573
ちょっとkwsk
581(2): 2014/05/10(土)01:11 ID:8ta30PL00(3/6) AAS
21世紀の資本論 2014年04月20日11:13
ピケティの本は世界的な論争を呼び起こしている。タレブの『ブラック・スワン』以来だろう。特にクルーグマンは、NYRBに長文の書評を寄せて絶賛している。
ピケティの最大の強みは、15年かけて最近300年の各国の税務資料を収集し、富の分配とその内訳について包括的な統計をつくったことだ。
アメリカの分配の不公平が拡大していることは明らかだが、それは歴史上初めての出来事ではない。
20世紀初めのヨーロッパでも同じぐらいの不公平があったが、今のアメリカの状況はそれとは違い、上位1%の「スーパースター」が20%の所得を取るのが特徴だ。
メディアンの労働者の所得は40年前とほとんど同じだが、上位1%の所得は165%増え、上位0.1%は362%増えた。
画像リンク[png]:www.nybooks.com
これは限界生産力説では説明できない。
ではどう説明するかはむずかしい問題で、ピケティもそれ以上に説得的な理論をもっているわけではないが、要は資本をもつ者が分配を決めるということだ。
資本家は自分の取り分を自分で決めるのだから、それを最大化するのは当然である。
582: 2014/05/10(土)01:13 ID:8ta30PL00(4/6) AAS
他方、労働者は機械やソフトウェアに代替されるので、賃金は機械との競争で決まる。
これをSkill-biased technological changeによる格差と説明することは欺瞞的である。
3000万ドルの報酬を取るCEOは、3万ドルの労働者の1000倍の「スキル」なんかもっていない。彼らは株価を最大にする報酬を得ているのだ。
問題は契約以上の残余(利潤または損失)を誰がとるかという残余コントロール権であり、それを決めるのは資本の所有権だ。これを最初に明らかにしたのはマルクスである。
>所有とは、資本家の側には他者の不払労働ないしはその生産物を取得する権利として現われ、労働者の側には自分自身の生産物を所得することの不可能性として現れる。
所有と労働の分離は、見かけの上では両者の同一性から出発したようにみえる法則の必然的な帰結となるのである。(『資本論』第22章1節)
マルクスはこのような不平等は、私的所有を廃止して「生産手段の共有にもとづいた個人的所有」に移行すれば「協同組合的な富があふれ出て」解決すると考えたが、フランス社会党員であるピケティはそう考えない。
資本主義より効率の高い経済システムはないので、それを使いながら分配を是正してゆくしかないと彼は考える。
もう一つは、富は相続されるということだ。
これによる不平等を避けるためには相続税などの資産課税の強化が必要だが、これは資本逃避をまねくおそれが強いので、国際協調が必要だ。
省2
583(2): 2014/05/10(土)01:17 ID:e/S2ldTI0(2/3) AAS
>>580
新古典派経済学の基礎的な成長論のモデルだと投資を積み重ねて労働者一人あたり
の資本を蓄積すると所得が増えると仮定している。ただ、その資本蓄積も物理的限界から無限にできるわけではなく
最終的には一人あたりの資本量は増加せず一人あたりの所得は生産性上昇率に等しいスピードで伸びる。
これを定常状態といってとりわけ、利子率が生産性上昇率と人口増加率の和に等しい場合最も一人あたりの消費が大きくなり
これを黄金率とよんでいる。この時はGDP伸び率gは利子率に等しくなっている。一方過剰に貯蓄してしまっているときはr<gと
なっていてこの場合は貯蓄を減らせば現在の消費も将来の消費も増やせる。よって非効率的と呼ばれているし
実際市場が合理的に動いているラムゼーモデルではこれは発生しない。
584(1): 2014/05/10(土)01:28 ID:8ta30PL00(5/6) AAS
>>1
1970年から2010年までにアメリカの賃金の中央値(メディアン)はほとんど同じだが、上位1%の人々の所得は165%増え、GDP(国内総生産)の20%を超えた。
このような格差の拡大は一時的な問題だと思われ、戦後ずっと多くの国で所得分配は平等化しているとされてきたが、
ピケティのチームは過去300年の各国の税務資料を調査した結果、戦後の一時期を除いて格差は拡大してきたという事実を明らかにした。
不平等度(資本収益の所得に対する比率)は、ヨーロッパでは20世紀の初めには今のアメリカと同じぐらい高かった。
それが1910年以降、下がったのは、二度の世界大戦と大恐慌で資本が破壊されたためだ。
特に海外投資が植民地の独立によって失われたため、戦後ヨーロッパの資本分配率は下がり、アメリカより平等になった。
70年代までの平等化の時代は例外だったのだ。
所得格差を経済学では「労働生産性の差が所得格差になる」と説明してきたが、ピケティも指摘するように、これは単純労働にしか当てはまらない。
ルパート・マードックが年収2500万ドルもらっているのは、彼が平均的な労働者の1000倍働いているからではなく、彼が自分の所得を自分で決めることができるからで、その子の所得が高いのは親の財産を相続できるからだ。
省8
585(1): 2014/05/10(土)01:29 ID:8ta30PL00(6/6) AAS
岸信介「私有財産制には疑問を持っていた」
586: 2014/05/10(土)01:30 ID:hY+hB9Mo0(1) AAS
>>581
これ
スミスにもヒントはあるんだけどな
利潤率の等比級数性と賃金の等差級数性
マルクスだと資本の有機的構成高度化とかだろうけど
そういうこと書いてあるの
587: 2014/05/10(土)02:03 ID:rlCiqUug0(1) AAS
2008年の経済崩壊直後にやたら記事が出てたプルートなんちゃらとかってどうなったんだ
あれもでっち上げか
588(1): 2014/05/10(土)02:16 ID:RjlpSAxk0(1) AAS
>>584
長々と書いてるところ悪いが非正規雇用の比率が4割だのはあくまで主婦や定年後の老人、学生バイトまで含んだ数字だ
25〜34歳男性という働き盛り枠で見れば16%かそこらしか非正規雇用なんていないし
それが35歳〜となると10%すら切る、そういう事実を見ないで不平等感だけ煽っても賛同するのはド底辺だけだぞ
589: 2014/05/10(土)03:00 ID:rKBfAe5y0(1) AAS
>>581
ノビーだろ
こいつ元がマルクスだから理論があやしくねえか?
>これは限界生産力説では説明できない。
>ではどう説明するかはむずかしい問題で、ピケティもそれ以上に説得的な理論をもっているわけではないが、要は資本をもつ者が分配を決めるということだ。
>資本家は自分の取り分を自分で決めるのだから、それを最大化するのは当然である。
分配は当事者の意思だろってのを最初に指摘したのがミルで、最適な配分に均衡してるんかって話になって
そこからマーシャルとかが修正いれてむしろ自由競争で上手くいかない場合もあるみたいになってからのピグーやケインズの登場だろ
何で限界生産力で一意的に分配が決まらないからって「資本を持つものが分配を決める」に飛ぶんだよ
ミクロの入門書は限界生産での説明から入ること多いかも知れんけどさ
省5
590: 2014/05/10(土)03:05 ID:09hXKhd80(1) AAS
>>588
で主婦や定年後の老人や学生バイトも含めて、全体としての非正規雇用は増大し、正規雇用は減少してる現実をどう捉えてるわけ?
正規雇用者と非正規雇用者の推移
外部リンク[html]:www2.ttcn.ne.jp
591(1): 2014/05/10(土)03:14 ID:64E87b1/0(1) AAS
>>1
>ピケティはこの原因を資本蓄積の増加に求め、次のような資本主義の根本的矛盾を示す:gを成長率、rを資本/所得比率とすると、
>r>gとなると資本収益のシェアが高まる。それを投資することで資本蓄積が増えて資本分配率が上がり、さらに不平等化が進む。
つまり…どういうことだってばよ???
592: 2014/05/10(土)03:30 ID:B+af8EAN0(1) AAS
>>591
マクロ経済学のよくある仮定で
生産量=利子率×資本量+単位賃金×労働量
っていうのがあって生産量はいわゆるGDPのことを指す
さらに資本っていうのはその場で食うことも溜めることも出来るっていう仮定もおかれる
んで成長率っていうのは紛れもなくGDPの成長率のことだから
GDPの成長率より資本所得比率の方が大きければ
その場で食うより資本投資の方が効率がいいわけだから資本投資で溜めることで資本が増える
よって更に資本効率性が上がりあとはらせん状に持ってる奴だけが得をする状況になる
593: 2014/05/10(土)07:47 ID:TK8lrX6h0(1) BE AAS
BEアイコン:anime_monar02.gif
>>585
岸信介は公職追放解除になった後、社会党に入党しようとして断られた
594: 2014/05/10(土)11:01 ID:puECRM0y0(2/3) AAS
>>583
あーそっかラムゼイモデルだと黄金律よりは必ず低い貯蓄水準で均衡するもんね
従ってr>gでも均衡ならばパレート最適だと
あんがと
595(1): 2014/05/10(土)11:09 ID:puECRM0y0(3/3) AAS
>>583
って、俺も勘違いしちゃったけどrを利子率として考えてないか?
596: 2014/05/10(土)11:48 ID:e/S2ldTI0(3/3) AAS
>>595
rが資本所得の成長率って記事ではなっているな。ただ、もとのピケティの議論では
rって資本収益率だったと思うんだけどな。
597: 2014/05/10(土)11:59 ID:pHAdh7Km0(1) AAS
マルクスはボケ老人や重症患者も数字に入れてるの?
598: 2014/05/10(土)12:09 ID:5cGvmE8E0(1) AAS
誤解されているがマルクスは「資本家の競争が成長を生み出す 」って資本主義を一部肯定しているんだな
ところが調子に乗った資本家がマネーゲーム始めて恐慌(資本主義の崩壊)が起きる、
だから資本家にマネーゲームさせないために資本を社会の共有物にしよう ってわけだ
599: 2014/05/10(土)12:36 ID:O5jU3bpq0(1) AAS
(´・ω・`)アメリカはWW2時代は価格統制を行った全体主義体制だったことはあまりしられていないよな。
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