[過去ログ] 狂気について語るスレ (974レス)
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(3): 811 2005/12/18(日)01:23 ID:OZL+wrsX(1/2) AAS
>>816
熱心なご返答、ありがとうございます。 以下は、あくまで個人的な意見です。

やはり事実として ロジャー が主導権を握り、 フロイド の曲調が変化したというのがあると思うのです。
この主導権をにぎると言う現象が、 ロジャー の性格よりも リック のスランプの結果なのであれば、
ギルモア の主導権が強くなっても別に良かったはずですし、 ニック でも論理的には構わないわけです。
しかし、現実には ロジャー が主導権を握った (主導権と言うより独裁的とまで表現されています)。

R.ウォーターズ という人間が、単にバンド内の力学から主導権を握ったに過ぎない、そういう性格の人物であるなら、
いくら聴衆の態度が悪かったとはいえ、わざわざ演奏中に観客をステージに手招きしてまで
唾を吐きかけるような事件を起こすとは考えにくいのです。
また、 ロジャー の書く詞やコンセプトは、 ギルモア や リック よりもはるかに自己主張が強いと思います。
(批判という形をとってはいますが攻撃的な面もみられます)

コンセプトに関しても、 ロジャー と リック の世界観には隔たりがあると思われます。
実際、 ロジャー は聴衆と自分との間に大きな隔たりを感じていたといいますが、
リック はそのようには感じていなかったと、アールズコートライブCDでのインタビューで語っています。
(性格の不一致についても言及しています)

さらに、 「対」 のコンセプトが リック によるものであるならば、 「死滅遊戯」 のコンセプト、音楽性、歌詞などと比べることにより、
リック と ロジャー のコンセプトの違いが明白になると思います。 「対」 では、現実世界には様々な問題があることを認めた上で、
それをどちらかと言えば内省的に捉え、コミュニケーションの重要性を訴えているのに対して、 「死滅遊戯」 では、宗教問題、
メディアの問題、あるいは世界のグローバル化などに対して、強烈な皮肉を交えて問題提起をしているように思えます。 
楽曲の印象もかなり異なります。

もちろん、異なるコンセプトがぶつかり合うことで唯一無比な作品が出来上がるのは事実だと思います。
「狂気」などはその代表例でしょう。 フロイドが 「ケミカルな融合云々」 と表現されているのを見たこともありますし、
実際その通りだったと思います。
しかし、化学反応が適切に起こるためには、混ぜ合わせる物質の量が適切でなくてはなりません。
「狂気」 製作時の ロジャー の自己表現と リック のそれは、双方にとって適切な量だったからこそ起きた反応だったと思います。

しかし、 「アニマルズ」 以降、コンセプトに関しても ロジャー の自己主張の占める割合が増え、 リック の音楽的見解の入る領域が
極端に制限される形になったのではないか、そのことが彼のスランプに拍車をかけ、「ウォール」 製作時には (コンセプトの違いも手伝って)
より酷いものになったのではないか、そう思うのです。
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